丹生が春夏を通じ初の甲子園出場を決めた。福井県勢の21世紀枠での選出も初めて。昨秋の大会はけがに泣いた来田主将は「気持ちが舞い上がって、感動しかない」と喜びを表現した。 冬場はグラウンドが雪に覆われる中、室内での練習を積んで、地力をつけてきた。今の部員は、2019年夏の選手権福井大会で決勝に進み、甲子園まであと一歩と迫ったチームを見た世代。当時のエース玉村(現広島)らの活躍に胸を躍らせた。先輩がたどり着けなかった大舞台に立つ。 OBの春木監督は吉報に「びっくりしたというのが本音」。その上で「心の底からおめでとうと言ってあげたい」と選手をたたえた。下級生バッテリーを上級生が支えるチーム。「井上は素晴らしいエース。攻撃陣にもタレントがそろっている」とアピールした。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕21世紀枠での選抜大会出場が決まり喜ぶ丹生の選手ら=28日、福井県越前町