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年間の就学支援金×3年間=軽減される学費負担
39万6,000円×3年間=118万8,000円
<実際に負担する学費>
3年間の学費-軽減される学費負担=実際に負担する学費
292万5,927円-118万8,000円=173万7,927円
<年11万8,800円を支給される場合>
11万8,800円×3年間=35万4,000円(軽減される学費負担)
292万5,927円-35万4,000円=257万1,927円(実際に負担する学費)
年39万6,000円の支給を受ける場合であっても、私立高校を卒業するまでには約170万円の学費が必要になると考えられます。
学費に不安を感じているご家庭は、早めに資金計画を立てておくことが大切です。ここからは、私立高校に3年間通う学費が足りないときの対策をご紹介します。
国が実施している高等学校等就学支援金は、住民税の課税標準額によって支給額が決まります。したがって、働き方やライフスタイルを調整して世帯年収を減らすと、ご家庭によっては支給額を増やせる可能性があります。
どのように支給額が決められているのか、以下では高等学校等就学支援金の仕組みを簡単にまとめました。
基準額 | 年間の支給額(全日制) |
---|---|
15万4,500円未満 | 39万6,000円 |
15万4,500円~30万4,200円未満 | 11万8,800円 |
30万4,200円以上 | 支給なし |
<基準額の計算式>
住民税の課税標準額×6%-住民税の調整控除額=基準額
(※政令指定都市の場合は、調整控除額に4分の3を乗じる。)
住民税の課税標準額は、世帯年収から所得控除を差し引いて計算されます。そのため、iDeCoに加入して小規模企業共済等掛金控除を受けたり、保険料の支払いで生命保険料控除を受けたりする方法でも、高等学校等就学支援金の基準額は減らせます。
私立高校の学費を支援する制度は、高等学校等就学支援金だけではありません。たとえば、文部科学省は住民税の非課税世帯などを対象に、授業料以外の学費を支援する「高校生等奨学給付金」を実施しています。
ご家庭の状況や進学先にもよりますが、高校生等奨学給付金では最大で年15万2,000円の給付金を受けとれます。補助金制度の一種なので、高等学校等就学支援金と同じく返済の必要はありません。他にも、文部科学省は様々な修学支援策を用意しているため、就学支援金以外の制度も確認してみましょう。
参考:文部科学省「高校生等奨学給付金」
お住まいの地域によっては、自治体が独自に実施している支援制度を利用できます。たとえば、東京都は都内の私立高校に通う生徒を対象に、平均授業料まで助成金を支給する「私立高等学校等授業料軽減助成金事業」を実施しています。本制度は国の就学支援金と併用できるため、学費の負担を大きく減らせるかもしれません。
大阪府が実施する「私立高等学校等授業料支援補助金制度」も、国の就学支援金と併用できる制度です。また、大阪府は授業料以外の支援を目的として、返済不要の「奨学のための給付金」も実施しています。
自治体の支援制度については、所得制限を撤廃する動きも見られるので、積極的に活用することを考えましょう。
参考:東京都私学財団「私立高等学校等授業料軽減助成金事業」
参考:大阪府「私立高校生等に対する授業料等の支援について」
学資保険とは、毎月一定額の保険料を支払うことで、子どもの進学時などに返戻金を受けとれる金融商品です。商品によっては病気・けがなどの保障もあるため、万一の事態に備える対策としても活用できます。
また、学資保険で支払った保険料は、生命保険料控除の対象に含まれます。住民税については最大で年2万8,000円が控除されるため、就学支援金の基準額を下げる効果も期待できます。
生活にある程度の余裕がある場合は、資産運用もひとつの選択肢です。具体的な方法としては、配当金に期待する株式投資や、投資信託の長期的な積みたてなどがあります。
2024年1月からは新NISAが始まったことで、年間360万円までの金融商品を非課税で購入できるようになりました。投資資金が少なくても、早めにコツコツと積みたてておけば、学費の一部を補えるかもしれません。
金融商品には損失のリスクもあるため、投資先は慎重に選ぶことが重要です。十分な情報収集をした上で、目的や資産状況に合った方法を考えましょう。
一般的な私立高校に3年間通うと、約300万円の学費がかかります。国の就学支援金だけでは全額をまかなえないため、私立高校の学費一覧をきちんと確認した上で、卒業までの計画を立てておくことが大切です。不安を感じている世帯は、就学支援金以外の制度や対策も視野に入れて、早めに準備を進めておきましょう。
※本記事は、2024年4月9日現在のものです。今後制度が変更になる場合もあります。
The post 私立高校で3年間にかかる学費一覧は?平均額と活用したい制度を紹介 first appeared on Wealth Road.