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(※2)シンガポールで2020年に導入された設立形態。
同テストの目的は、イーサリアムのパブリック・ブロックチェーンを基盤とする自社のトークン化サービス「UBSトークナイズ」を通じて、ファンドの申込みや償還など、さまざまな投資信託関連業務をブロックチェーン上で実行することです。
UBSはブロックチェーン技術の研究を急速に進めており、2022年11月にはブロックチェーン取引所と従来の取引所の両方で取引・決済可能な、世界初のデジタル債権を発行しました。この他にも、ゴールドマン・サックスやシティ、ブラックロックなど、多数の国際金融機関や投資企業が資産のトークン化プロジェクトに乗り出しています。
現時点においては、トークン化市場の未来についてポジティブな見方が強まっています。米資産運用企業バーンスタイン・プライベートウェルス・マネジメントは「今後5年間で5兆ドル(約750兆円)相当のRWAがトークン化される」と予測しており、バンク・オブ・アメリカはトークン化が既存の金融インフラにプラスの影響を与える可能性を指摘しています。
このような傾向は、世界のトークン化市場にとって大きな追い風となることが期待されます。
期待が高まる一方で、米国連邦準備制度が資産のトークン化リスクについてまとめた報告書を発表するなど、課題も横たわります。成長の初期段階にあるRWAトークン化市場が今後どのような進化を遂げるのか、投資家は関心と警戒心をもって見守る必要があるでしょう。
※為替レート:1ドル=150円
※本記事はブロックチェーン技術や暗号資産に関わる基礎知識を解説することを目的としており、ブロックチェーン関連資産等への投資を推奨するものではありません。
The post 国際金融機関で加速する「現実世界の資産(RWA)のトークン化」 市場への影響は? first appeared on Wealth Road.