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夫婦・自営業の方は…… |
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収入に余裕のある世帯では老後資金作りを始めるのによい時期。iDeCoや国民年金基金を利用して着実に。住宅購入資金などの運用はリスクを抑えましょう。 |
自営業の世帯の場合は、フルタイムで共働きの家計が多く、子どもがいなければ比較的家計の余裕があるでしょう。しかし考えておくべきは、自営業の場合は、収入が不安定で将来受け取れる公的年金も少ないということです。
まず大切なのは、年金が受け取れるようになる65歳までのキャッシュフロー(日常の生活資金)のめどを立てることです。一時的に収入が減った場合でも、生活費を補塡できるだけの貯蓄を確保しておきましょう。そのうえで、生活費を圧迫しない程度に、適度な積立投資を行っていきます。資産を確実に増やすためには強制力も必要ですから、節税メリットのあるiDeCoやつみたてNISAを利用し、機械的に積み立てていきましょう。掛金が全額所得控除となるうえ、値上がり益や分配金に対する税金がかからないなど、節税効果が高いiDeCoはぜひ利用しましょう。資金を増やす力は小さいものの、やはり掛金が全額所得控除になる国民年金基金も利用することができます。
この2つを併用できますが、掛金は合算して、毎月6万8000円まで。夫婦合わせて満額で13万6000円、これを25年継続すれば4080万円を積み立てられる計算となり、ゆとりある老後としても十分な金額です。
住宅や車を購入する資金のように投資期間をそれほど長く取ることができない資金については途中で引き出すことができるつみたてNISA、もしくは一般NISA(2024年からは新NISA)を利用して、節税メリットを受けながら積み立てていきます。株式に投資する比率を50~ 30%に制限し、リスクを抑えながら増やすことを目指すバランス型ファンドを利用するのが賢明です。
<著者プロフィール>
藤川 太(ふじかわ・ふとし)
生活デザイン株式会社代表取締役。慶應義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事。その後2001年に家計の見直し相談センターを設立し、資産形成に関するアドバイスを行ってきた。『やっぱりサラリーマンは2 度破産する』(朝日新書)ほか、著書多数。2022年、無料の運用ロボットアドバイスサービス「ふくろう倶楽部」(https://club.mfukurow.com)をスタート。
The post 30代の資産形成!ライフイベントに備えた資産運用は新NISAとiDeCoどちらが向いている? first appeared on Wealth Road.