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現在、金融先物市場で織り込まれる2024年末のFF金利水準は4.1%であり、6月分のCPI統計の公表を受けて直近のボトムを付けた3.7%から徐々に上昇してきました(図表2)。今後、この2024年末のFFレートについての想定がさらに上昇するようなら、2024年後半についての景気見通しが下方修正されることで、景気回復期待を背景とした株価の本格的な上昇局面入りのタイミングが後ずれするリスクがでてきます。逆に、今後公表されるCPIなどのインフレ統計が想定以上に落ち着く展開となれば、FRB政策の早期のハト派化期待が高まることで、2024年末のFFレートについての市場の想定が低下し、株価にはプラスに作用する可能性が出てきます。この意味で、インフレ指標をはじめ、雇用統計などの景気指標が引き続き注目されます。
木下 智夫
グローバル・マーケット・ ストラテジスト
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MC2023-114
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