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・商品Aの取引価格が安いとき:購入口数が増加する
ただし、一度でも積み立てをやめると効果が薄れてしまうので、継続的かつ定期的に同じ金額を投資するようにしましょう。
NISAの口座開設先は、主に銀行や証券会社などの金融機関で開設できます。各金融機関はNISA口座の獲得に向けて、クレカ積立のポイント還元や手数料優遇など、さまざまなキャンペーンを展開しています。
<各金融機関のキャンペーン例>
・ネット証券:ポイントや現金のプレゼント、ポイント還元など
・銀行:現金プレゼントや手数料優遇など
・総合証券会社:購入時手数料相当額のキャッシュバックやポイント還元など
金融機関によって提供する特典やサービス内容は異なるため、自分の投資スタイルに合ったキャンペーンを活用することが重要です。各社サービスを分析して“自分にとって最もお得な”金融機関で口座を開くのがよいでしょう。
NISAのつみたて投資枠の対象商品は厳選されていますが、必ずしも利益が出るわけではありません。運用成績がマイナスの投資信託もあるため、購入後には定期的な情報収集と分析が必要です。
特に投資信託の基準価額や純資産額は、こまめに確認しておきたいポイントでしょう。これらのデータは、ファンドの運用成績や規模を表すものなので、売却をする際の価格や分配金に影響します。
また、分配金はわかりやすいリターンですが、支払われるたびに基準価額・純資産額は減少するため、注意しましょう。
NISAのつみたて投資枠は、毎月100円から厳選された商品に長期積立投資ができるので、以下の人に向いている制度といえます。
・すぐに用意できる投資資金が少ない人
・老後資金を貯めたい人
・低リスクでじっくりと資産運用をしたい人
・非課税や低コストなど、できるだけお得に投資したい人
・仕事などが忙しく、情報収集や分析の時間を取れない人
・教育資金や老後資金を作りたい人
つみたて投資枠に向いているかどうかは、年齢やライフプランによっても変わります。
例えば、40~50歳からじっくりと老後資金を貯めたい人には、分散投資に適した運用ができるつみたて投資枠が向いています。また、子どもの将来に向けて教育資金を貯めたい人、将来設計があいまいな20~30代の人にも長期の積立投資ができるつみたて投資枠が適しています。
NISAのつみたて投資枠は、NISA制度のひとつです。NISA制度には、つみたて投資枠と成長投資枠の2つがあります。日本在住の成人(18歳以上)というのも口座開設できる資格のひとつです。
NISA口座を開設すれば、つみたて投資枠と成長投資枠のどちらも併用できます。
つみたて投資枠と成長投資枠の概要は、以下のとおりです。
<NISA つみたて投資枠の概要>
つみたて投資枠 | |
口座開設期間 | 恒久 |
非課税保有期間 | 無期限 |
年間非課税投資枠 | 120万円 |
非課税保有限度額(生涯) | 1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで) |
投資対象商品 | 長期の積み立てや分散投資に適した一定の投資信託 |
買付方法 | つみたて投資のみ |
<NISA 成長投資枠の概要>
成長投資枠 | |
口座開設期間 | 恒久 |
非課税保有期間 | 無期限 |
年間非課税投資枠 | 240万円 |
非課税保有限度額(生涯) | 1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで) |
投資対象商品 | 一定の上場株式・投資信託等 |
買付方法 | 一括投資 つみたて投資 |
ちなみに、2023年以前の旧NISAにおける「つみたてNISA」と「一般NISA」の概要は、以下のとおりです。
<つみたてNISAの概要>
非課税枠 | 新規投資枠:毎年最大40万円(20年で最大800万円) 期間:最長20年 非課税対象:分配金・譲渡益 |
投資方法 | 積立投資 |
投資対象商品 | 長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託(金融庁への届出が必要) ※ラインナップは口座開設金融機関によって異なる |
口座開設可能数 | 1人1口座 (一般NISAとつみたてNISAどちらか一方を選択) |
<一般NISAの概要>
非課税枠 | 新規投資枠:毎年最大120万円(5年で最大600万円) 期間:最長5年(期間終了後、新たな非課税投資枠へのロールオーバーによる継続保有が可能) 非課税対象:配当金・分配金・譲渡益 |
投資方法 | 一括投資・積立投資 |
投資対象商品 | 投資信託・ETF・上場株式・REITなど ※ラインナップは口座開設金融機関によって異なる |
口座開設可能数 | 1人1口座 (一般NISAとつみたてNISAどちらか一方を選択) |
旧NISAよりも2024年からのNISAのほうが、非課税枠が広がったことがわかります。
続いて、NISAのつみたて投資枠を利用することで得られるメリットを詳しく見てみましょう。
・最低投資金額:100円/月~
NISAのつみたて投資枠は、口座を開設した金融機関によって最低投資金額が異なります。月1,000~5,000円程度のところが多いのですが、なかには100円から積み立てられる金融機関もあります。
NISAのつみたて投資枠で投資できる投資信託は、金融庁が選定した販売手数料無料、低水準の信託報酬、低頻度の分配など厳しい条件を満たすものに限られています。手数料コストの軽減は、非課税措置とともにつみたて投資枠の大きな魅力のひとつです。
投資にはリスクがつきものです。リスクとは、「利益になるかもしれないし、損失になるかもしれない」という振れ幅のことです。大きな利益を得られる可能性がある場合は、必ず同じくらい損失を被る可能性もあります。
リスクを完全になくすことは難しいですが、以下のような工夫によってリスクの分散を図れます。
・銘柄の分散
NISAのつみたて投資枠の運用商品である「投資信託」は、国内外の株や債券などさまざまな金融商品を組み合わせたパッケージ商品です。そのため、投資先の国や地域、種類や銘柄の分散が可能です。
・時間の分散
毎月定額を積み立てることで、購入タイミングを分散することもできます。高値で多く買ってしまうことを避け、平均購入価格を低く抑えることも期待できるのです。
・複利効果
投資で得た利益を元本に組み込み、再度運用することを「複利」といいます。投資期間が長くなるほど、複利効果は大きくなります。
・価格変動リスクの低減
投資信託の価値は日々変動しますが、長期運用によってゆるやかな右肩上がりになることが期待できます。
メリットの多いNISAのつみたて投資枠ですが、注意すべきデメリットもあります。デメリットを知り、つみたて投資枠が自分に合っているかどうかをしっかりと確認しましょう。
つみたて投資枠の投資商品は、投資信託のみです。株式や債券、外貨といった選択肢はありません。
つみたて投資枠の非課税投資枠は、毎年120万円が上限です。ただし、売却した分の枠を翌年以降に再利用できます。
つみたて投資枠における投資方法は、「積立投資」のみです。積立投資は、毎月コツコツと元本を積み上げながら、時間をかけることで安定した運用を目指す方法です。そのため、すぐに利益を得てお金を使いたい人には向きません。
手数料水準が低いとはいえ、まったくかからないわけではありません。信託報酬は「プロに任せるための手数料」であり、銘柄によって金額が異なります。購入前によく比較・検討しておきましょう。
なお、NISAの口座開設や利用に手数料はかかりません。
NISAのつみたて投資枠にはデメリットもありますが、上手に活用すればそれ以上の節税メリットを受けられます。もし前述の「NISAのつみたて投資枠をやめたほうがいい人」に当てはまっていても、同じ状況が続くとは限りません。
デメリット面がどうしても気になる人は、毎月100円から始めることを検討してみましょう。投資した金額以上の資金を失うことはないため、少額から始めれば損失額を抑えることができます。
積み立てによる資産運用に興味がある人は、つみたて投資枠を意識しておきましょう。
NISAのつみたて投資枠は、投資初心者にとってメリットの多い税金の優遇制度です。上手に活用すれば低コスト・低リスクでの資産形成が期待できます。リスクを抑えて長期的な資産形成を目指すなら、つみたて投資枠が向いています。
一方で商品が限定的で長期投資を前提としているなど、つみたて投資枠ならではの特徴もあります。まとまった資金を一括投資したい人や、投資信託以外のさまざまな商品に投資したい人は、成長投資枠などほかの制度の活用を検討しましょう。
※本記事は投資に関わる基礎知識を解説することを目的としており、投資を推奨するものではありません。
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