妻役の妃海は、劇団TipTapでは『Bye Bye My Last Cut』に続いての出演となる。改めて本作の魅力を「演じていて、とても温かい気持ちになります。物語としては、寂しい内容ではありますが、演じているとじわっと体温が上がって、温かくなるのを感じます。楽曲も相まってあっという間の80分で、お稽古をしていても浄化されて温かいものに包まれていく感覚があります」と説明し、「人生に一度は出会って欲しい作品です」とアピールした。
なお、この日の稽古場取材では、オープニングナンバーである「今を生きる」と「the Movie Study」を披露。作曲・音楽監督の小澤がピアノを伸びやかに奏でる中、「今を生きる」では矢崎と妃海、黒川の美しい歌声のハーモニーが響く。物語への期待を存分に感じさせる1曲となった。続く、「the Movie Study」はリズミカルでグルーブを感じるナンバー。矢崎が楽しげに歌い上げ、稽古場を圧倒した。劇中で、3人がどのような歌声を聞かせ、物語を綴るのか。開幕を心待ちにしたい。