今回の成果 本研究では、fMRIを用いて、白黒のドットから構成されるドットパターンを見ている時の被験者の脳活動を計測し、そのデータを多変量パターン解析で検証しました。3日間にわたって実験し、それぞれの実験日で異なる範囲の数の情報を呈示しました。 その結果、呈示される数の範囲の中で相対的な大きさ(図1のXS / S / L / XL)が同じであれば、たとえ絶対的な数が異なっていても(例:小セットのXSと大セットのXS)、類似した脳活動パターンを示す脳領域が存在することが明らかになりました。これは、神経細胞が反応する数量を、状況(呈示される数の範囲)に合わせて相対的に調整することで、神経細胞などの脳の資源を節約して効率的に表現している可能性を示しています。