~ゆく年、くる年、伝える一字~

2024/11/22
公益財団法人 日本漢字能力検定協会

「今年の漢字®」を主催する公益財団法人 日本漢字能力検定協会(本部:京都市東山区/代表理事:山崎信夫/以下、当協会)は、2024年で「今年の漢字」が30回目を迎えることを記念して歴代「今年の漢字」に関連した場所にて大書*の特別展示を実施いたします。
特別展示の舞台は、元号「令和」の典拠となった「梅花の宴」が催された福岡県太宰府市です。11月22日から3月28日までの期間限定で、太宰府市内の各所にて2019年「今年の漢字」第1位となった「令」の大書が展示されます。太宰府市では令和改元五年を祝したイベントを催しており、これをきっかけとして特別展示が実現しました。特別展示の開始にあたり大宰府展示館にてお披露目会を開催いたしました。
*実物大レプリカ(縦160㎝×横140㎝)

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202411180158-O1-910Gg2x5

今年で30回目を迎える「今年の漢字」
当協会が主催する「今年の漢字」は、1995年に漢字の素晴らしさや奥深い意義を伝えるための啓発活動の一環として始まりました。全国の皆様からその年の世相を表す漢字一字を募集し、最も応募数の多かった漢字を12月12日(いい字一字)の「漢字の日」に京都・清水寺にて発表しています。今年で「今年の漢字」が30回目を迎えることを記念して、当時の世相として選ばれた歴代「今年の漢字」に関連した地へ特別展示を実施しています。京都だけでなく、各地の方に「今年の漢字」を身近に感じていただきたく始めました。その年の出来事を振り返りながら、漢字の素晴らしさを改めて感じられる機会となれば嬉しいです。

太宰府市に「令」が展示される背景
今回太宰府市に特別展示された「令」は、2019年第1位の漢字に選ばれた一字です。2019年は、新天皇即位による新元号「令和」に新たな時代の希望を感じた年でした。「令和」は日本最古の歌集『万葉集』に収められた「梅花の歌」の序文を典拠としています。この序文は、約1300年前に太宰府で行われた「梅花の宴」を記したものです。このことから、元号「令和」誕生のきっかけとなった太宰府市への大書の展示が実現しました。

日本漢字能力検定協会のコメント(常任理事 髙瀨康雄)
太宰府市、楠田市長並びに市役所の皆様、そして展示場所をご提供いただきました大宰府展示館の皆様、誠にありがとうございます。「今年の漢字」30回目の年に、令和改元5年を迎えた太宰府市にて特別展示が開催できましたこと、心より嬉しく存じます。「令」という漢字は「法令」や「命令」で使われる他、敬称を表す意や、よい・立派なという意味も持つ漢字です。この機会に、太宰府市ひいては全国の皆様に、漢字が持つ奥深い意味や多義性を改めて感じていただければ幸いです。今後も、「漢字・日本語への興味関心」をより一層高めてもらえるよう、尽力してまいります。

太宰府市のコメント(市長 楠田大蔵) 
誰もが心待ちにしております年末の風物詩「今年の漢字」が節目の30回目を迎えられますこと、心よりお慶び申し上げます。開始された1995年は私がちょうど20歳を迎え、大学受験2浪目に入った青春真っ只中でありました。
25回目の節目となった2019年には「令」が選ばれ、天平の世の大宰帥大伴旅人により催された「梅花の宴」の情景を記した「万葉集」が典拠となった元号令和の発祥の地となった本市にとりましても大変光栄な慶事となりました。
そして令和改元から5年の節目となる本年、漢検協会様のお計らいによりまして大宰府展示館はじめ本市にて「令」の大書が展示されることはこの上ない名誉です。これを機に「令和の都だざいふ」として更に羽ばたいて参ります。

展示スケジュール(予定)
・大宰府展示館   : 11月22日(金)~2月16日(日)
・太宰府市民図書館 : 2月18日(火)~3月9日(日)
・太宰府市役所   : 3月11日(火)~3月28日(金)

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 令和発祥の都で「令」の大書を公開 漢検協会×太宰府市 「今年の漢字®」30回記念特別展示