2024年5月21日

報道関係各位

 

IQVIAジャパン トップライン市場データ 2023年度(会計年)および2024年第1四半期

 

● 2023年度の日本医療用医薬品市場は3年連続で前年比増(3.7%)となり、会計年ベースで初の11兆円台へ

● 2005年トップライン発表以来の最高額、そして2023年(暦年)の11兆2,806億31百万円を上回る11兆3,707億74百万円

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M103654/202405200999/_prw_PT1fl_LLtWEf4Q.png

*新型コロナウイルスワクチンは政府一括購入のため、IQVIAジャパン「日本医薬品市場統計」には反映されておりません

 

IQVIAジャパン グループは、2023年度(23年4月-24年3月)と、2024年第1四半期(1-3月)の日本医療用医薬品市場(薬価ベース)を、「IQVIAジャパン トップライン市場データ」として2024年5月21日に発表しました。

IQVIAジャパン グループでは、日本のヘルスケア産業の発展と透明性の創造、および社会の皆様に日本のヘルスケア市場についての理解を深めていただくため、市場規模や薬効、製薬企業および医薬品の売上、処方、疾病に関するトップラインデータをメディアや医療・医学の研究に携わっている学術研究機関へご提供しています。当社はトップラインデータの開示により皆様と情報の共有化を図ることで、日本のヘルスケアの発展への貢献を目指しています。

 

過去のトップライン市場データはこちら

 

【2023年度(23年4-24年3月)】日本医療用医薬品市場トピックは以下の通りです。

 

当該期間の日本医療用医薬品市場は、11兆3,707億74百万円(3.7%増)で3年連続の前年増。2005年暦年(1-12月)のトップライン市場データ発表以来の最高額で、23年暦年の売上額11兆2,806億31百万円をも上回った。

売上げ上位10薬効*は、L01 抗腫瘍剤が1兆9,593億55百万円(9.8%増)で2005年トップライン市場データ発表以来の最高額となり、次年度は2兆円を超える見通し。上位10薬効で最大の前年増は上位4位のJ05 全身性抗ウイルス剤が(48.6%増)で前年6位からランクアップし、5,306億43百万円。一方、新型コロナウイルス感染症が2023年5月に5類感染症へ移行したことを受け、T02 診断用検査試薬が上位10薬効で最大となる前年減(20.8%減)で前年4位からランクダウンし、J05 全身性抗ウイルス剤と入れ替わり。トップライン市場データ発表開始以来常に上位10にランクインしていたC09 レニン-アンジオテンシン系作用薬が、今期でランクアウトした。

売上げ上位20社(販促会社レベル**)は、中外製薬が5,398億85百万円(1.4%増)で3年連続首位を維持し、売上額は同社とアストラゼネカ5,13,1億77百万円(12.6増)の2社が5,000億円台を超えた。最大の前年増は30.2%増で売上額は4,972億27百万円のMSDで上位3位(前年6位)へランクアップ。最大の前年減は武田薬品工業10.5%減で売上額が4,445億67百万円、上位5位(前年2位)へランクダウン。

売上げ上位10製品は、2年連続首位のオプジーボ(1,645億17百万円・3.5%増)に替わり、2年連続2位のキイトルーダ(1,648億85百万円・22.5%増)が3年ぶりに首位。前年は1,000億円超の製品は上位6製品だったが、今期は1製品増えて上位7製品となった。最大の前年増は、3位ラゲブリオ(116.4%増)と5位イミフィンジ(116.0%増)の2製品がほぼ同率で上位10製品に初のランクイン。2013年度以降常に上位10にランクインしていたアバスチンが今期ランクアウトした。

 

【2024年第1四半期(1-3月)】日本医療用医薬品市場トピックは以下の通りです。

 

売上げ市場区分別では、「病院」1兆2,461億51百万円(3.5%増)、「開業医」4,927億23百万円(2.6%増)、「薬局その他」9,411億89百万円(3.7%増)。2年連続の全3市場プラス成長。四半期ベースで、2022年第1四半期から3つの市場区分全てで前年増が続く。

売上げ上位10薬効では、売上1位L01 抗腫瘍剤 4,596億56百万円(5.1%増)、2位 A10 糖尿病治療剤1,685億77百万円(5.7%増)、3位L04 免疫抑制剤 1,491億33百万円(7.7%増)で上位3薬効は前年同のランキング。L01 抗腫瘍剤の売上規模はA10 糖尿病治療剤の約2.7倍、L04 免疫抑制剤の約3.1倍と圧倒的な規模へ成長。J05 全身性抗ウイルス剤1,337億67百万円(58.0%増)が4位(昨年7位)にランクし、昨年4位のS01 眼科用剤961億58百万円が6位へランクダウン。

売上げ上位10製品では、前年首位のオプジーボが381億14百万円(4.2%減)3位へランクダウンし、キイトルーダが408億47百万円(15.8%増)で前年2位から首位へ。前年10位で初ランクインしたラゲブリオが395億05百万円(110.1%増)で今期2位へランクイン。ベクルリー250億67百万円(35.7%増)が23年第四半期の4位以来、今期7位でランクイン。イミフィンジ279億05百万円(64.5%増)、デュピクセント246億80百万円(56.6%増)も大幅な前年増でそれぞれ5位、8位にランクインした。

 

 

* IQVIAジャパン 「医薬品市場統計」における「薬効」はATC分類に準拠しています。

本項の 「ATC 分類(Anatomical Therapeutic Chemical Classification)は、EphMRA(European Pharmaceutical Market Research Association : 欧州医薬品市場調査協会)により管理されている、アナトミカル薬効分類(作用部位別薬効分類)に準じており、日本医薬品市場統計作成にあたっては、定期的に最新最適な状態に見直しを図っています。

 

**IQVIAジャパン「医薬品市場統計」における「販売会社レベル」と「販促会社レベル」の定義は以下の通りです。

販売会社レベル:卸店に対して製品を販売し、その代金を回収する機能を持つ製薬企業

販促会社レベル:MRによる情報提供活動を通じて販促活動を行なっている製薬企業





IQVIAの医薬品市場統計はグローバルで毎年1回データ精度の検定を実施しています。1965年にご提供を開始した医薬品市場統計(JPM : Japan Pharmaceutical Market)においても、半世紀以上にわたりデータ精度の検証と向上を目的に購読企業各社のご協力を得て、弊社と当該企業各社の売上データの整合性を検定し、その年次結果を公開しております。2022年の検定結果はこちら





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情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 国内医療用医薬品市場 トップライン市場データ発表  <2023年度(会計年)および2024年第1四半期>