Chat-GPTの開発元であるOpenAIが手がける人工知能システムの最新バージョンであるGPT-4は、化学分野の課題に取り組むうえで非常に高い有用性を示しているが、まだ大きな弱点がある。東京工業大学の畠山歓氏は、「GPT-4の化学に対する理解度は注目すべきであり、人間の思考プロセスに近い形で実験結果を予測し、その予測に基づき、先の実験を提案することができます」と語る。畠山(佐藤)らは、化学研究におけるGPT-4の可能性の探索について、学術誌『Science and Technology of Advanced Materials:Methods』で論じている。
論文情報 タイトル:Prompt engineering of GPT-4 for chemical research: what can/cannot be done? 著者:Kan Hatakeyama-Sato*, Naoki Yamane, Yasuhiko Igarashi, Yuta Nabae &Teruaki Hayakawa* *Materials Science and Engineering, School of Materials and Chemical Technology, Tokyo Institute of Technology, Tokyo 152-8552, Japan (E-mails: hatakeyama.k.ac@m.titech.ac.jp, hayakawa.t.ac@m.titech.ac.jp) 引用:Science and Technology of Advanced Materials: Methods Vol. 3 (2023) 2260300
最終版公開日:2023年10月9日 本誌リンク https://doi.org/10.1080/27660400.2023.2260300(オープンアクセス) Science and Technology of Advanced Materials: Methods誌は、国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)とEmpaが支援するオープンアクセスジャーナルです。