近年、多くの組織は、株主を意識した短期的な収益性に重点を置いた経営姿勢から脱却し、株主のみならず顧客、従業員、社会に対して長期的価値を生み出す「ステークホルダー資本主義」にシフトを進めています。*3 EY Japanは、日本におけるデータガバナンスの状況、および、世界のステークホルダー資本主義に移行する流れを鑑み、「ステークホルダー資本主義に対応したデータガバナンス態勢構築」を提言します。本体制の構築により、企業は競争優位性を確立する道筋を築くことが可能になります。
「本サーベイを通じ、データガバナンスに関する態勢整備および底上げが企業共通の課題であることが分かりました。一方で、データ利活用部門やIT部門などの現場でのデータマネジメントは一定程度取り組まれていることが思料されます。将来的にデータ利活用の範囲が広がり、企業グループの枠を超えた取り組みが進んでいくと、Chief Data Officer(CDO)を中心とするトップダウンのデータガバナンスが重要になります。EYはデータガバナンスの態勢構築支援を通じ、ステークホルダー資本主義に対応した企業価値向上および社会課題の解決に貢献いたします」
DAMA(Data Management Association)は、世界80カ国に支部を持つデータ専門家のための非営利団体。DAMAによって作成されたデータマネジメントに関する知識を体系立ててまとめた書籍「DMBOK(Data Management Body of Knowledge)」第二版 (DAMA International 著) 2017年に定義されている11の知識領域がDAMA-DMBOKフレームワークです。
*2 11の知識領域について:
DAMAは、「DMBOK」第二版 (DAMA International 著) 2017年で下記11項目を知識領域と定めています。