〈調査の主なファインディングス〉 ① 新型コロナウイルス感染拡大期でも「心が動いた消費」があった人は59.2% ② 「心が動いた消費」の背景にある欲望は、心身の安楽さや快適さを求める欲望が上位 ③ 「心が動いた消費」で購入されたものの上位は「外食(テイクアウト含む)」「映画」「家電/精密機器」 ④ 「心が動いた消費」があった人ほど消費へのポジティブさが生まれ、消費の好循環につながる ⑤ 「心が動いた消費」の61.2%は出会ったときの直感で決まる
〈調査の詳細結果〉 ① 新型コロナウイルス感染拡大期でも「心が動いた消費」があった人は59.2% 新型コロナウイルス感染症の感染拡大期間中に調査を行い、“心が満たされた”“テンションがあがった”“感動・刺激を受けた”といった「心が動いた消費」を体験した人は約6割に上った。個人消費の低迷が叫ばれる中、「心が動いた」消費行動があったという人が5割以上であり、「心が動いた消費」が消費意欲を高める重要なきっかけにつながる可能性がある。(図表1)
② 「心が動いた消費」の背景にある欲望は、心身の安楽さや快適さを求める欲望が上位 「心が動いた消費」の背景にある欲望がどのようなものかDDDで定義した43の欲望項目のうち上位には、「リラックスしたい・のんびりしたい」30.2%、「快適に過ごしたい」29.9%など、心身の安楽さや快適さを求める欲望が上位となった。また「感動したい」「刺激を受けたい」「はまりたい・没頭したい」といった欲望も上位に挙がっており、生活をより快適で前向きなものにアップデートしていきたいという欲望があるものと考えられる。(図表2)
③ 「心が動いた消費」で購入されたものの上位は「外食(テイクアウト含む)」「映画」「家電/精密機器」 買ったものの上位に食品関連が多く挙げられている中、「映画」や「家電/精密機器」なども挙げられた。5月に実施したパイロット調査の時点では、新型コロナウイルスの感染拡大が続く状況であり「映画」「ドラマ/海外ドラマ」といった巣ごもり系の消費を挙げる人が多かったことに対し、9月実施の本調査時点では、感染者数が下がり始めた状況を反映してか、生活をより快適で刺激的なものにしていくための家電や身の回りのものの消費によって心が動かされた人が多い状況であった。(図表3)