びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL:diffuse large B-cell lymphoma)は、大型で悪性のB細胞性リンパ球がリンパ節や様々な臓器で増殖して悪性腫瘍を形成する疾患です。悪性リンパ腫の中では最も頻度が高く(30~40%)、発症年齢のピークは60~70歳で、患者は高齢者が多く人口の高齢化と共に増加傾向にあると推計されています。化学療法による治療効果は限られており、化学療法に抵抗性を示す患者あるいは再発性の患者の予後は極めて悪く、安全で有効な新しい治療薬の登場が期待されています。
シンバイオが再発又は難治性DLBCLを対象に実施した第2相試験で得られたBR療法の優れた臨床試験成績(注)に基づき、2012年より米国のがん治療の診療指針であるNCCN(National Comprehensive Cancer Network)ガイドラインではBR療法が推奨されています。(注)第2相臨床試験の解析結果(59症例):奏効率62.7%、完全寛解率37.3%