~4K・8Kの新しい色域規格「BT.2020」の効率的な達成へを可能に~



2020年8月17日



長瀬産業株式会社



 



「量子ドット」メーカーの米・Nanosys社と総代理店契約を締結 ~4K・8Kの新しい色域規格「BT.2020」の効率的な達成へを可能に~





長瀬産業株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:朝倉 研二、以下「長瀬産業」)は、液晶ディスプレイの光の波長変換などに用いられる電子材料「量子ドット(Quantum Dot)」の開発・製造を行うNanosys Inc.(本社:米国・カリフォルニア州、以下「Nanosys社」)に約11億円を出資し、総代理店契約を締結しました。



 



量子ドットは、ナノスケール(ナノは1ミリの100万分の1)の特殊な半導体結晶で、大きさは2から10ナノメートルと非常に小さく、ディスプレイ部材の光学フィルムやインク、レジスト材料に使用することで光の波長を変換し色の再現性を高めます。4K・8K放送で採用された新しい色域規格 「BT.2020*」を効率的に達成する新技術として、一部メーカーの液晶テレビに既に採用されています。(*BTは、Broadcasting Service Televisionの略。現行規格「BT.709」が自然界に存在する色の約75%を再現できるのに対し、「BT.2020」は規格上99.9%の色の再現が可能)



 



Nanosys社は、量子ドットの量産供給を世界で初めて実現。素材から製造技術、デバイス製造工程など470件を超える関連特許(出願中を含む)を有し、業界のリーディングカンパニーの地位を確立しています。ディスプレイ業界においては、今後の放送技術の向上に伴いより高精度な色の再現性が求められることから、業界における同社のさらなるシェア拡大が見込まれます。



 



このたびの総代理店契約により、長瀬産業は、Nanosys社製量子ドットをグローバルに販売する権利を得ます。当面は主にアジア圏の光学フィルムやインク、レジストメーカー向けに販売します。将来的には、太陽光やLED光の波長の制御による農業分野への応用のほか、ヘルスケア分野向けへの展開も期待され、NAGASEグループの幅広い顧客ネットワークを活用してビジネスを展開してまいります。



 



長瀬産業では、エレクトロニクス分野とライフ&ヘルスケア分野を注力領域に掲げ、事業の拡大を図っています。高付加価値の製品・サービスの提供を通じて「人々が快適に暮らせる安心・安全で温もりのある社会」の実現に貢献してまいります。



 



■ Nanosys社 概要



【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M105348/202008173129/_prw_PT1fl_IFwBYrXA.png



 



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情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 「量子ドット」メーカーの米・Nanosys社と総代理店契約を締結