災害時には様々な災害対応組織が同時並行で活動していますが、そこでの情報共有は、従来、文書や口頭で行われることが多く、情報が正確に伝わらない、行動に活かされないという課題がありました。防災科研の総合防災情報センターでは、災害対応組織がそれぞれ有している情報システムを連携し、保有する情報を相互に共有するためのパイプラインシステムとして、基盤的防災情報流通ネットワーク(SIP4D:Shared Information Platform for Disaster Management)を開発しています。また、共有される情報を一般に公開するWebサイトとして、ArcGIS Onlineをベースとした防災科研クライシスレスポンスサイト(以下「NIED-CRS」という)を構築し、豪雨災害については常時、地震災害については発生後数十分で情報を公開しています。