6月10日、明石市長が子午線を日本最北まで縦走



2020年6月10日



 6月10日に開館60周年を迎えた明石市立天文科学館(兵庫県明石市人丸町2-6、館長:井上毅)。

 この日は、1920年に制定された「時の記念日」の100周年にもあたり、例年の記念日は多くの来館者で賑わいますが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休館し、YouTubeを使ったオンラインで祝賀イベントが開催されました。

*明石市立天文科学館「時の記念日」オンラインイベント・LIVE配信

 https://www.am12.jp/event/other/other_2020/toki100nen-online.html



 午前10時からのオープニングでは、東経135度、日本標準時子午線上にある天文科学館から、泉房穂明石市長が「ソーシャルディスタンスでも全国のまちと気持ちはつながって。時を大切に、命や健康の大事さを再認識するタイミングだからこそ、いまを大切に生きていくことを考える日にしましょう。」という主旨のメッセージを発信しました。続いて、原子時計で日本標準時を決めている国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の本部がある東京都小金井市の西岡真一郎市長からの祝辞も披露されました。

 このあと、泉市長は東経135度子午線上を北上し、にしわき経緯度地球科学館(兵庫県西脇市)、最北子午線塔(京都府京丹後市)を実際に訪ね、片山象三西脇市長、中山泰京丹後市長の歓迎を受けるシーンも中継されました。

 午前11時からは、日本列島の東から順に、全国各地の天文台がそれぞれ太陽の南中する正午を実況し、時差を感じてもらう「全国天文台子午線リレー」が行われました。参加した天文台は、なよろ市立天文台(北海道名寄市)、大崎生涯学習センター パレットおおさき(宮城県大崎市)、国立天文台(東京都三鷹市)、富山市科学博物館(富山県富山市)、明石市立天文科学館(兵庫県明石市)・にしわき経緯度地球科学館(兵庫県西脇市)、久万高原天体観測館(愛媛県上浮穴郡)、南阿蘇ルナ天文台(熊本県阿蘇郡)、那覇市牧志駅前ほしぞら公民館(沖縄県那覇市)・石垣島天文台(沖縄県石垣市)の10施設。

 また、天文科学館とともに還暦を迎えた日本最長寿の現役プラネタリウムの特別投影も行われました。今後、6月21日(日)の午後4時からの部分日食を天体望遠鏡でとらえた大映像をライブ配信する企画などが

予定されています。



※時の記念日

 日本書紀には、西暦671年6月10日、近江京(滋賀県大津市)で天智天皇が漏刻(飛鳥時代に中国から伝来した水時計)を設置し、人々に時を知らせたことが記されています。この記述は、日付がはっきりしている日本最古の時報の記録です。時の記念日が制定された1920年は、東京教育博物館(現在の国立科学博物館)で時間をテーマにした「時」展覧会が開催されました。この特別展が大人気だったことがきっかけとなり、時間を大切にしようと呼びかける時の記念日の行事が行われました。例年、時の記念日を祝う行事が全国各地で催されています。

<主な時の記念日行事>

土浦城址 刻の太鼓打ち鳴らし(茨城県土浦市)、掛川城御殿 太鼓打ち鳴らし式(静岡県掛川市)、ドン花火(富山県富山市)、西順寺 時の太鼓顕彰(岐阜県北方町)、近江神宮 漏刻祭(滋賀県大津市)、明石市立天文科学館 開館記念日・時のウイーク(兵庫県明石市)、丸亀城 時太鼓打ち鳴らし式(香川県丸亀市)、大宰府 時の記念日の行事(福岡県太宰府市)、城山の鐘まつり(宮崎県延岡市)



<明石市立天文科学館>

お問い合わせ/TEL.078-919-5000 E-mail:otoiawase-tenmon@city.akashi.lg.jp

開館時間/午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日/月曜日、第2火曜日、年末年始



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 時の記念日100周年を祝い、子午線のまち・明石の天文科学館が全国の天文台をリレー中継