2020年2月18日



IQVIAジャパン グループ



2019 年の日本医療用医薬品市場は、前年比で 2 年連続マイナス成長から今期プラス成長へ転じ、5 年連続の10 兆円超へ



■ 2019年暦年  ( 1月-12月) :10兆6,256億円(前年比2.8%増)

■ 2019年第4四半期 (10月-12月) : 2兆8,202億円(前年比0.6%増)



• 2019年暦年では薬価ベースで10兆6,256億31百万円(前年比2.8%増)、2年連続となる17年(1.0%減)18年(1.7%減)から2.8%増へ転じ、5年連続で10兆円を超えた

• 2019年の市場別では「病院」(4.6%増)「開業医」(1.1%増)「薬局その他」(1.6%増)で、 3市場全てが前年を上回った。全市場がプラス成長となったのは2015年以来4年ぶりのこと

• 2019年第4四半期では薬価ベースで2兆8,202億23百万円(前年比0.6%増)

• 2019年の四半期毎での前年比は、第1四半期はマイナス成長(0.3%減)だったが、その後第2四半期(2.3%増)第3四半期(8.9%増)と3期連続で前年比プラス成長



IQVIAジャパン グループ(本社:東京都港区、会長:湊方彦)は、2019年暦年(1月-12月)と、2019年第4四半期(10月-12月)の日本医療用医薬品市場(薬価ベース)を、「IQVIAジャパン トップライン市場データ」として2020年2月18日に発表しました。

IQVIAジャパン グループでは、日本のヘルスケア産業の発展と透明性の創造、および社会の皆様に日本のヘルスケア市場についての理解を深めていただくため、市場規模や薬効、製薬企業および医薬品の売上、処方、疾病に関するトップラインデータをメディアや医療・医学の研究に携わっている学術研究機関に提供しています。当社はトップラインデータを開示により皆様と情報の共有化を図ることで、日本のヘルスケアの発展への貢献を目指しています。



【2019年暦年(1月-12月)】日本医療用医薬品市場トピックは以下の通りです。



• 当該期間の日本医療用医薬品市場は、薬価ベースで前年を率で2.8%、額で2,880億円余上回る10兆6,256億31百万円。昨年までの前年比2年連続マイナス成長からプラス成長へ転じ、5年連続で10兆円超に

• 病院市場(病床100床以上)は、4兆7,471億50百万円(前年比4.6%増)。開業医市場(病床100床未満):2兆1,378億87百万円(同1.1%増)。薬局その他市場(主に調剤薬局):3兆7,405億93百万円(同1.6%増)と、2015年以来4年ぶりとなる全3市場で前年比プラス成長

• 売上規模による上位10薬効のうち、17.0%増と最も前年比を上回った「L01抗腫瘍剤」は、2012年から連続首位、2017年から3年連続で1兆円を超え、2012年度から8年連続でトップを維持。逆にARB阻害剤が含まれる「C09レニン-アンジオテンシン系作用薬」は、9.3%減と最も前年比を下回った

• 売上げ規模の上位10製品では、昨年トップだったC型肝炎経口治療剤のマヴィレットハイゴウはラン外になり、昨年6位だったがん免疫療法剤キイトルーダがトップへ。19年は16年5月発売のタグリッソが7位で新たにランクイン



【2019年第4四半期(10月-12月)】日本医療用医薬品市場トピックは以下の通りです。



• 当該期間の日本医療用医薬品市場は、薬価ベースで前年比0.6%増の2兆8,202億23百万円。2019年第2四半期2.3%増、第3四半期8.9%増で、今四半期を含め3期連続のプラス成長に

• 市場区分では、病院市場(病床100床以上)が、1兆2,624億61百万円(前年比2.7%増)。開業医市場(病床100床未満)は5,827億89百万円(同2.4%減)と2019年第1四半期以来のマイナス成長、薬局その他市場は9,749億73百万円(同0.2%減)だった

• 売上げ規模の上位10製品では、売上規模トップ「L01抗腫瘍剤」から順に、「A10糖尿病治療剤」「B01抗血栓症薬」「J07ワクチン類(トキソイド含む)」「L04免疫抑制剤」「A02制酸剤、鼓腸及び潰瘍治療剤」の6位まで前年と同じ順位を示した



* IQVIAジャパン 「日本医薬品市場統計」における「薬効」はATC分類に準拠しています。



本項の 「ATC 分類(Anatomical Therapeutic Chemical Classification)は、EphMRA(European Pharmaceutical Market Research Association : 欧州医薬品市場調査協会)により管理されている、アナトミカル薬効分類(作用部位別薬効分類)に準じており、日本医薬品市場統計作成にあたっては、定期的に最新最適な状態に見直しを図っています。



**IQVIAジャパン 「日本医薬品市場統計」における「販売会社レベル」と「販促会社レベル」の定義は以下の通りです。

• 販売会社レベル:卸店に対して製品を販売し、その代金を回収する機能を持つ製薬企業

• 販促会社レベル:MRによる情報提供活動を通じて販促活動を行なっている製薬企業







IQVIA について

IQVIA (NYSE:IQV)は、先進的かつ高度な分析力と機能、革新的テクノロジー、および臨床試験サービスをライフサイエンス業界の皆さまへ提供する世界的なリーディング企業です。IMS HealthとQuintilesの統合により誕生したIQVIA は、ヒューマン・データ・サイエンス(分析の精緻さとデータサイエンスの明晰さを、拡大し続けるヒューマンサイエンスの領域に対し活用すること)を用いることにより、ヘルスケア企業の皆さまが臨床開発とコマーシャル領域におけるこれまで無いアプローチを、新たなイマジネーションの下で発展させ、イノベーションを速め、ヘルスケア・アウトカムの改善をより一層加速させることを支援します。私たちの原動力である「IQVIA CORE™」によって、IQVIAは実務実行力を伴いながら、大規模な分析、革新的なテクノロジー、そしてスペシャリストによる幅広い専門知識、これらが交差する地点に、実用的且つ唯一無二のインサイトを提供しています。私たちIQVIAは、現在6万5,000人が、世界100以上の国と地域で活動しています。

IQVIA は、患者の皆さまの個人情報保護の分野においても、世界をリードしています。医療関係者の皆さまが、疾患のパターンを特定し、より良いアウトカムの実現のために必要である明確な治療方針や治療法の関連づけに資する規模での情報を収集・分析すると同時に、様々なプライバシー保護のための技術や安全対策に取り組んでおります。IQVIAが持つインサイトや実務の実行力は、治療・治癒の実現に向かい尽力するバイオテクノロジー企業、医療機器メーカー、製薬企業、医学研究機関、政府機関、保険者やその他様々な医療関係者の皆さまによる疾患そのものや人間の行動、サイエンスの進歩に対する更なる理解の深耕を支援します。IQVIAの詳しい情報はこちら(www.IQVIA.com) をご覧ください。日本向けのURLはこちら(www.iqvia.co.jp)



※IMS Health と Quintilesのグローバル統合ブランド“クインタイルズIMS”は、2017年11月6日(米国東部標準時)に“IQVIA”となりました。日本法人では2018年4月1日をもちましてIQVIAジャパングループとなりました。



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 IQVIA ジャパントップライン市場データ <2019 年暦年および第4 四半期>