今回、NICTとNECは、これらの技術を統合して、顔認証時の特徴データ伝送を量子暗号で秘匿化するとともに、認証時の参照データを秘密分散で保管するシステムを開発しました。そして、NICTが2010年から運用を続けている量子暗号ネットワーク Tokyo QKD Network上にこのシステムを実装・実証することに成功しました。
Tokyo QKD Networkは、東京都心にある2か所にも量子暗号ネットワークを展開しており、それらの拠点にはネットワークオペレーションセンター(NOC)が配置されています。NOCでは、データサーバのサービスも提供しており、様々なユーザのデータが保存されています。日本代表選手が所属する様々なスポーツ分野のナショナルチームは、2013年から国際競技大会に出場する選手のパフォーマンス向上を目的とした、選手のスポーツ選手用電子カルテや映像解析に本ネットワーク上のサーバを利用しています。