日本のシティ・ポップの第一人者、南佳孝は1973年9月21日に松本隆のプロデュースで、アルバム『摩天楼のヒロイン』でデビューしている。今年で45年。デビュー45周年を記念して、7年ぶりのオリジナル・フル・アルバム『Dear My Generation』を9月26日にリリースしているが、9日(火)はその新作のお披露目の公演でもある。
新曲とともに「スコッチ&レイン」や「Midnight Love Call」、「モンロー・ウォーク」、「スローなブギにしてくれ(I want you)」など、南佳孝のスタンダードとでもいうべき名曲も披露された。すでに60を過ぎ、70に届こうという南だが、枯れた味わいなどではなく、艶っぽい、色香を纏う。魅惑の歌声は健在。南は「いくつになっても、恋をしているといい曲が書けるんだ」と、インタビューで語っているが、真偽不明ながら、そう思わせるものがあるのだ。