2018年7月27日



株式会社 くもん出版



詩人 アーサー・ビナード×絵本作家 田島征三が初コラボレーション

絵本『わたしの森に』刊行



くもん出版(代表取締役社長 志村直人)は、絵本『わたしの森に』を刊行いたします。作者は、日米を越境する創作活動で注目される詩人アーサー・ビナード氏と、日本を代表する絵本作家の田島征三氏です。ふたりは、新潟県十日町市で開催される「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」にむけた、「絵本と木の実の美術館」での作品共作を通じて、初コラボレーション。アート作品とともに、読む人の自然へのまなざしを「脱皮」させるような、美しい絵本『わたしの森に』が生まれました。



■あらすじ

まんまん むんむん しんしんしん 森の おくから こえが きこえる……わたしは だれ?

森の嫌われもの、マムシ。でも、マムシの側から見ると、世界は全く違っています。春を待つ雪の下の気持ち、熱を感知する「むんむんの目」でとらえた闇の世界、命をつなぐ営みの美しさ、めくるめく時の流れ。一匹の雌マムシの目で見た雪国の春夏秋冬を、命のエネルギーがほとばしる絵と、森の声を響かせた言葉で描く絵本です。



■「絵本と木の実の美術館」でのコラボレーションから生まれました

2009年、新潟県十日町市鉢集落に開館した田島征三氏の「絵本と木の実の美術館」。今回「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2018」での企画展にむけたコラボレーション作品制作のため、アーサー・ビナード氏が鉢集落を2年にわたって訪れました。雪国の四季とくらしを体験するなかで、ふたりは「マムシ」というテーマを見出します。多くの力を結集して完成した巨大なアート作品『カラダのなか、キモチのおく。』は、65メートルのマムシトンネルと小川からなる、青空の下の「空間絵本」です。本書は「同じ生態系の中で発見した物語」として、アート制作と同時に生み出されました。1冊の絵本としてももちろんのこと、美術館の作品とともに味わうことで、より深く「マムシ」を体感できます。



絵本と木の実の美術館

夏の企画展覧会『カラダのなか、キモチのおく。』

公開期間2018年7月29日(日)~9月17日(月・祝)10:00~17:30(会期中無休)

美術館HP http://ehontokinomi-museum.jp/

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018HP http://www.echigo-tsumari.jp/artwork/inside_me



※期間中、スペシャルトークイベントを開催 

2018年9月1日(土)14:00~ 場所:十日町情報館

詳細・申込はこちら→ http://www.echigo-tsumari.jp/calendar/event_20180901_1



■アーサー・ビナード氏「作者のことば」より抜粋

森を歩き回りながら田島さんと語り合い、マムシの存在が自然とぼくらの前に立ち上がってきた。耳をすましてその静かな声を聞きとろうとして、いつしかマムシが主人公の絵本の創作が始まっていた。(中略)田島さんの絵をトンネルにしてみんなでマムシの森へ潜り込み、いくらかニンゲンを脱皮できたらおもしろいと思う。向こう側から世界が違って見えるし、もし読者といっしょにマムシの声まで聞きとれたら、どんなにうれしいか。



【著者情報】

アーサー・ビナード

1967年、米国ミシガン州生まれ。コルゲート大学で英米文学を学び、卒業と同時に来日、日本語での詩作を始める。『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞、『ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社) 『ドームがたり』(玉川大学出版部)で日本絵本賞、『さがしています』(童心社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。



田島征三

1940年、大阪府に生まれ、高知県で幼少期を過ごす。伊豆半島に住み、絵本を作りながら、新潟県十日町市に「絵本と木の実の美術館」を、香川県大島に「青空水族館」をプロデュース。『ちからたろう』(ポプラ社)でブラティスラヴァ世界絵本原画展金のりんご賞、『ふきまんぶく』(偕成社)で講談社出版文化賞絵本賞、『とべバッタ』(偕成社)で絵本にっぽん賞・小学館絵画賞等、受賞多数。エッセイ集に『絵の中のぼくの村』(くもん出版)がある。2018年国際アンデルセン賞候補。



【書誌情報】

『わたしの森に』ISBN978-4-7743-2796-9

【対象】幼児から

【体裁】A4横判・32ページ

【定価】1,400円+税

【発行】くもん出版

【発売日】2018年8月2日



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 絵本『わたしの森に』刊行