2018年2月22日



武蔵野美術大学



創立90周年の2019年に新学部と都心キャンパスを開設

~美大の枠を超えた新しい人材育成プログラムが始動~



 武蔵野美術大学(所在地:東京都小平市、学長:長澤忠徳)は、創立90周年となる2019年の4月に造形構想学部ならびに大学院造形構想研究科を新たに開設します。また、新学部・新研究科の教育・研究の強みを最大限に活かすため、都心キャンパス(新宿区市ヶ谷)を同時に開設し、外部企業と連携したプロジェクトベースの授業など、都心の環境ならではの授業を展開する予定です(学部・研究科ともに設置構想中)。



1. 設置に至る背景 

 社会や産業構造が大きく変化していく中で、社会問題も多様化し、さらに複雑化しています。「何が問題となっているのか」「今、何をすべきなのか」、こうした問いを自ら発し、解決の方法を打ち出し実践できるクリエイティブな感性を備えた人材を世の中は求めています。

 本学は創立以来、独自の造形教育と教養教育によって、個々の「創造的思考力」を養ってきました。ものづくりをする上では発想力や造形力が試され、他者に伝えるためには論理力や伝達力が必要不可欠です。これらのチカラを総合的に学ぶなかで磨かれる「創造的思考力」は現代社会に潜む様々な課題を解決の方向へ導く可能性を秘めています。

 この度、新設される造形構想学部は、この「創造的思考力」を実社会で応用するための具体的な方法を学ぶ、新たな美術大学としての試みの場となります。そのために、産業社会の仕組みや最先端技術の現在を知り、とくに新設の「クリエイティブイノベーション学科」では、都心キャンパスにおいて企業と連携したプロジェクト型の実践的な授業を行います。

 この新学部と都心キャンパス開設を機に、これからの社会を担い、かつ牽引していけるような「新しい価値」を創出できる、社会的イノベーションに寄与する人材の育成を目指します。



2. 新学部・研究科の特徴 

 新たに開設される造形構想学部は、新設の「クリエイティブイノベーション学科」と、従来の造形学部から移設される「映像学科」による2学科体制となります。「クリエイティブイノベーション学科」は、1、2年次は従来の鷹の台キャンパス、3、4年次は学びの舞台を都心キャンパスへ移す、2キャンパス制を導入し、本学独自の造形教育と教養教育によって培われる「創造的思考力」を戦略的に実社会で応用発揮するカリキュラムを実現します。また、3、4年次では大学院生(新設のクリエイティブリーダーシップコース)との合同プロジェクトで、企業と実践的な課題に取り組むなど、実社会と連携したプログラムを展開します。



3. 高校での学習や課外活動を重視。文系・理系を問わない新たな入試制度の導入

 新学科での入学試験では美術予備校で学ぶデッサンなど、入学するための専門的なスキルは必要ありません。特に推薦型入学試験では学校での勉強や課外活動など、今夢中になっている事が新学科の試験科目です。一般入学試験では文系でも理系でも得意な科目を選択して受験することができ、推薦・一般どちらのルートで入学してもアートやデザインについては入学後にしっかり学ぶことができます。

 また、入学後は「実社会の様々な問題解決」や「新しい価値」を創出するために必要な、法学、経済学、経営学、ビジネス理論から、デザイン工学を含む理工学、情報工学、心理学や芸術学など文系・理系の幅広い学問領域を包括した学習が可能となります。

 一方、大学院では学内外の学部における学びを活かせる入学試験および社会人の受け入れを可能とする入学試験を実施します。



4. ソーシャルイノベーションの拠点ともなる画期的な都心キャンパス

 JR市ヶ谷駅前とアクセスのよい場所に都心キャンパスが誕生します。教室フロアの他、「くらし」「まなび」「ものつくり」「共創」など、各フロアに基本コンセプトに沿ったオープンスペースを設け、学生、教員、一般利用者や企業、自治体などが連携を持ちながら、新しい価値づくりの拠点となる場を目指します。



名称   :武蔵野美術大学 市ヶ谷キャンパス(仮称)

所在地  :東京都新宿区市谷田町1丁目4番地

対象学生 :造形構想学部クリエイティブイノベーション学科(3、4年次)

      大学院クリエイティブリーダーシップコース(1、2年次)



※新学部・学科名や教育内容、入学選抜に関する情報は予定であり、変更となる場合があります。





情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 創立90周年の2019年に新学部と都心キャンパスを開設