2018年1月19日



株式会社電通ライブ



電通ライブとバスキュールが、音による拡張現実「音声ARシステム」を開発

− 展覧会演出からまちづくりまで、現実世界に付与する音声情報が体験を豊かにする!−



株式会社電通ライブ(本社:東京都千代田区、社長:望月 渡、以下「電通ライブ」)と株式会社バスキュール(本社:東京都港区、社長:朴 正義、以下「バスキュール」)は、従来の「視覚」に依存する拡張現実:ARに対して、「聴覚」に依拠した拡張現実を「音声AR」と定義し、その体験システム「音声ARシステム(※特許出願中)」を共同開発しました。



■「音声AR」について

「音声AR」とは、スマートフォンやタブレット等で動作する専用アプリケーションのバックエンドシステムの総称であり、「現実世界に新たな音声情報を付与する」をコンセプトに、GPSやBeacon等の技術を用いて位置情報を検知し、任意の特定条件を満たしている使用者に対して、自動的かつリアルタイムに音声情報や音声情報と連動したデバイス画面演出を提供します。

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本システムでは、ユーザーの使用言語やプロフィールなど静的情報に基づいたカスタマイズはもちろん、NFC・ジャイロセンサ・コンパス・加速度センサ(※1)等、ユーザーのリアルタイムなアクションや会場全体の動向に対応した動的カスタマイズも可能にします。自動的にパーソナライズされた情報を、複数人に対して同時配信することで、人々に新しいライブエンターテインメントを提供したいと考えています。



またバックエンドシステムとしては、使用者一人ひとりの行動ログをリアルタイムに管理・集約することができるため、混雑状況等のヒートマップ化や動線可視化、個別エリアにおける滞在時間把握などが可能となります。現実世界に新たな音のレイヤーを重ねることで豊かなユーザー体験を提供するとともに、これまでブラックボックスになっていたイベント・スペース領域のデータ管理・分析を実現します。



■「AR:拡張現実」は『見る』から『聞く』へ

これまでのARは実在する風景にバーチャルな視覚情報を重複表示するといった「視覚=デバイス画面」に依存する取組でした。しかし、「聴覚」に依拠する音声ARでは、デバイス画面は必ずしも必要ではなくなるため、ユーザーをデバイス画面から解放するハンズフリーの新しい体験価値を提供することが可能になります。2020年に向けて来日観光客が激増する中、観光案内所やデジタルサイネージの設置など大規模なインフラ整備をすることなく、ユーザーの視覚を塞がずに最適な言語で、的確な情報を提供する新しい形のナビゲーションツールとしての活用をはじめ、スポーツ観戦やAIスピーカー、自動運転車両といった幅広い場面での導入が期待されています。





■『FINAL FANTASY 30th ANNIVERSARY EXHIBITION-別れの物語展-』で導入開始

本システムは、2018年1月22日(月)から2018年2月28日(水)まで森アーツセンターギャラリーにて開催される『FINAL FANTASY 30th ANNIVERSARY EXHIBITION-別れの物語展-』を皮切りに、サービスの運営を開始します。ゲーム音楽の最高峰と称されるファイナルファンタジー、その30年の歴史を別れで括る大規模回顧展の体験価値向上を聴覚情報からサポートしています。

(公式サイト:http://www.finalfantasy.jp/30th/exhibition/



同展覧会の巡回展に加えて、全国の美術館や市街地での導入もすでに検討されており、今後の展開が期待されています。



※1「NFC・ジャイロセンサ・コンパス・加速度センサ」とは

スマートフォンやタブレット等のデバイスに内蔵されている機能(一部のデバイスには内蔵されていないこともあります)。NFCとは、Near Field Communicationの略語で、端末同士を近づけると自動で通信する機能です。同様に、ジャイロセンサとは、デバイスの角速度を検知するセンサの1種で、コンパスは方位、加速度センサは加速度を検知します。ほかにも、照度を検知するセンサなど、様々なものが内蔵されています。

以上



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 電通ライブとバスキュールが、音による拡張現実「音声ARシステム」を開発