今回の「世界の食料安全保障と栄養の現状」報告書の作成にあたっては、従来からのFAO、IFAD、国連WFPに加えて、初めてUNICEFとWHOが加わわった。これは、「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals、略称SDGs)の内容が、飢餓とあらゆる形の栄養不良について幅広い観点からとらえていることを反映したもの。国連総会が宣言した「国連栄養のための行動の10年」(2016~2025年)は、さまざまな形の栄養不良に対応するため目標を設定し対策に投資するよう各国政府に促している。