2017年7月27日(木)



コマニー株式会社



金沢大学、コマニー、LIXILの3者にて 「オフィストイレのオールジェンダー利用に関する研究会」を発足

~誰もが安心して、快適に利用できるオフィストイレを追求します。~



 快適空間・機能空間を創造するパーティションのリーディングカンパニーであるコマニー株式会社(本社:石川県小松市、社長:塚本幹雄、以下コマニー)は、、国立大学法人金沢大学、ならびに住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉、以下LIXIL)と共同で、「オフィストイレのオールジェンダー利用に関する研究会」(座長:岩本健良 金沢大学人間社会研究域人間科学系准教授)を発足し、2017年8月より活動を開始します。



 さまざまな調査結果によると、日本でも数%が性的マイノリティだとも言われており、オリンピック憲章や国家公務員の人事規則に基づいて「性的指向や性自認による差別禁止」が進められるなど、性的マイノリティへの差別禁止が社会的にも大きなテーマとなっています。その中でもとりわけトイレについては、性的マイノリティ、特に性自認のあり方によるトイレ使用が近年課題になっています。顔見知りではない不特定多数が利用することの多い施設においては、まだ課題は残るものの男女共用トイレを設けるなどの動きが一部で進みつつあります。しかし、顔見知り同士が使うオフィストイレにおいては、周囲の理解やカミングアウトの有無などにより、単に男女共用トイレを設けるだけでは解決できない問題もあります。

 そこで、今回金沢大学、コマニー、LIXILの3者は、「オフィストイレのオールジェンダー利用に関する研究会」を発足し、8月より活動を開始します。研究会では、トイレ利用に困難を感じている性的マイノリティの声はもちろん、その他大勢の声も大切にし、研究会メンバー3者の知見を掛け合わせることで「オールジェンダーに対してあるべきオフィストイレ」の追求を目指します。



■「オフィストイレのオールジェンダー利用に関する研究会」 岩本座長メッセージ

 オフィストイレは、家族のプライベート空間である自宅のトイレと、見知らぬ人々がだれでも利用している公共施設や駅など公共空間のトイレとの中間にある存在です。

 この研究会発足のきっかけは、今年、コマニーから石川県の性的マイノリティの団体を通じて私にアドバイスを求められたことでした。これまでも特定非営利活動法人虹色ダイバーシティとLIXILが昨年4月に発表した「性的マイノリティのトイレ問題に関するweb調査結果」にて、性自認によっては職場でのトイレ利用が困難なことが判明しています。

 今回この問題を深堀りし、両社とともに、本研究会をスタートすることになりました。さまざまな職場での状況や取組みを踏まえ、トイレ空間と利用者の両面から、どのようなジェンダーの人にも安心で快適なトイレが社会に広まることを目指して活動します。





 コマニーは、車いすユーザーや乳幼児連れ、高齢者、オストメイト、女性、男性などさまざまなユーザーのニーズに応える配慮を検討し、誰もが使いやすいパブリックトイレの提案を行っています。また2020年を見据え、増加が予想される訪日外国人や、LGBTをはじめとした性的マイノリティの方々の多様なニーズにも対応し、パブリックトイレのさらなる進化を目指した取り組みを継続していきます。





■研究会の概要

名称     :「オフィストイレのオールジェンダー利用に関する研究会」

参加メンバー :金沢大学、コマニー、LIXIL

座長     :金沢大学人間社会研究域人間科学系 岩本 健良 准教授

研究会の目的 :性的マイノリティの声を大切にすると同時に、その他大勢の声も大切にし、

        オールジェンダーに対してあるべきオフィストイレを追求する。

実施期間   :2017年8月から2018年3月までを予定。





■座長プロフィール:

岩本 健良 (いわもと たけよし) 金沢大学人間社会研究域人間科学系 准教授

兵庫県生まれ、関西学院大学社会学部卒業、北海道大学大学院文学研究科修了.

専門分野:教育社会学、ジェンダー論.

主な業績:『にじ色の本棚』(共著:三一書房)、『教育とLGBTIをつなぐ』(共著:青弓社)、「LGBT当事者アンケート調査:2600人の声から」(報告書:NHKオンライン)など

真宗大谷派金沢教区 男女共同参画小委員会委員、LGBT法連合会参与





■株式会社LIXILについて:

株式会社LIXILは、戸建住宅・マンションからオフィス・商業施設などの非住宅向けに、多岐にわたる建材・設備機器および幅広い住関連サービスを提供するグローバル企業です。2011年に国内の主要な建材・設備機器メーカー5社が統合して誕生しました。以後、American Standard Brands、GROHE、Permasteelisa Groupといった海外企業の統合により、世界的ブランドを傘下に収め、現在、LIXIL Water Technology、LIXIL Housing Technology、LIXIL Building Technology、LIXIL Kitchen Technologyの4つのテクノロジー事業に加え、日本における営業活動を担うLIXILジャパンカンパニーを軸に幅広く事業を推進しています。





■コマニー株式会社について:

コマニーは「お客様のそばには常に当社の商品があり、誰もが心地よく感じるような空間を提供していく」パーティションのリーディングカンパニーです。 オフィスビル、工場、教育、医療、福祉、商業、公共施設などあらゆる空間で、機能性やデザイン性を追求した空間・間仕切製品のご提供を日本をはじめ、中国や東南アジアなどグローバルに展開しています。





情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 金沢大学、コマニー、LIXILの3者にて 「オフィストイレのオールジェンダー利用に関する研究会」を発足