平成29年4月10日



日東工業株式会社



地震による電気火災を防止する

「感震ブレーカー」普及への取り組み強化

業界初!感震機能付ブレーカー開発



 日東工業株式会社(本社:愛知県長久手市、取締役社長 佐々木 拓郎)は、業界初となる感震リレーとブレーカーが一体化した「感震機能付ブレーカー」を開発しました。

家庭用ホーム分電盤および産業用分電盤に取付け可能で、住宅以外の工場、飲食店などにも使用範囲が広がり、「感震ブレーカー」の普及促進に貢献します。



■ 感震機能付ブレーカーの主な特長

(1)感震リレーとブレーカーが一体のため、基本タイプのホーム分電盤と同じレイアウト、分岐回路数で感震機能の追加が可能です。<業界初>

(2)増設用タイプは既設分電盤の一次側(電線からの入力側)に取付け可能にしたことで、ホーム分電盤およ

び産業用分電盤などすべてのメーカーの分電盤に対応可能です。

(3)感震検知でブレーカーが動作した場合、ランプ点灯により漏電ではないことをお知らせします。<業界初>

(4)震度5強相当以上の地震波感知から自動遮断までの時間を3分、1分、即時より選択可能です。

(5)感震センサーに3軸加速度センサーを採用し、横揺れに加え縦揺れも検出可能です。



■ 販売目標  年間1万台(感震機能付ブレーカー、感震機能付ホーム分電盤)



■ 発売時期  平成29年8月発売予定



■  感震機能を搭載したホーム分電盤、増設ユニットの従来比較

新設用

【新製品】感震機能付ホーム分電盤

遮断時間 3分、1分、即時(切替可能)

感震遮断表示 感震機能によりブレーカーが動作した場合、ブレーカー投入時ランプが橙色に点灯

分岐取付スペース  必要なし

価格(円) 42,000(分岐10回路機種)~

【従来製品】感震リレー付ホーム分電盤

遮断時間 3分

感震遮断表示 なし

分岐取付スペース  2回路必要

価格(円) 47,100(分岐10回路機種)~



増設用 

【新製品】感震機能付ブレーカーユニット

遮断時間 3分、1分、即時(切替可能)

感震遮断表示 感震機能によりブレーカーが動作した場合、ブレーカー投入時ランプが橙色に点灯

既設ホーム分電盤  メーカーに関係なく取付け可能 

価格(円) 31,000(30A)~ 

【従来製品】感震リレー

遮断時間 3分(固定)

感震遮断表示 なし

既設ホーム分電盤   日東工業製ホーム分電盤

価格(円)20,500



■ 参考資料

感震ブレーカーとは

 一定以上の震度の地震が発生した時に、自動的に電気の供給を遮断し、電気が原因による火災を防ぐ機器全般のこと。

東日本大震災における火災原因の66%(※1)は電気関係の出火と言われており、大地震発生後の電気復旧時に発生する「復電(通電)火災」を防ぐ有効手段として、近年「感震ブレーカー」が注目されています。

電気火災発生を防止するために、内閣府の“首都圏直下地震対策検討ワーキンググループ”は、木造住宅密集市街地での普及率を25%以上に引き上げる目標を提言しており、「感震ブレーカー」の設置に関する補助金を出す自治体も少しずつ増えています。

※1. 大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会「大規模地震時の電気火災の発生抑制対策の検討と推進について」(平成27年3月)より

感震動作機能

・震度5強相当以上の地震を感知すると、設定時間の間電源ランプの点滅およびブザーが鳴動した後、ブレーカーを自動遮断します。

・地震波感知から自動遮断するまでの間に停電が発生すると、復電時にブレーカーを自動遮断します。

・停電後8秒以内に地震波を感知すると、復電時にブレーカーを自動遮断します。

復電(通電)火災とは

停電が発生し、その後電気が復旧した際、破損した電源コードなどに再び電気が通ることが原因で火災が起こる現象。

以上



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 地震による電気火災を防止する「感震ブレーカー」普及への取り組み強化 業界初!感震機能付ブレーカー開発