2016年12月22日



東洋大学



生命環境科学研究センターの

研究進捗報告シンポジウムを開催

センター開設から3年間の成果として、4件の研究を中間発表



 東洋大学(東京都文京区/学長 竹村 牧男)の東洋大学生命環境科学研究センター(群馬県邑楽町板倉町/センター長 柏田 祥策)は、12月16日、白山キャンパスで研究進捗報告シンポジウムを開催し、これまでの研究成果4件を発表しました。



 同シンポジウムでは、まず、基調講演2件(京都大学大学院・流域圏総合環境質研究センターの田中 宏明教授による「日本の水環境における医薬品汚染」および台湾中原大学環境工程系の黄 郁慈副教授による「台湾の環境汚染と生物技術」)、特別講演1件(株式会社島津製作所・田中耕一記念質量分析研究所の岩本 慎一副所長による特別講演「質量分析、人と地球の健康のために」)が行われました。日本および台湾における水環境の最新情報と解決策、それらに係る最先端の科学技術の紹介が行われ参加者は熱心に聞き入っていました。その後、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(2014-2018年度)に採択された研究プロジェクト「人為由来環境変化に対する生物の適応戦略と小進化」でこれまでに明らかになった成果として、 4件の研究(「渡良瀬川流域における重金属汚染の現況」(岩崎 雄一) 、「重金属影響におけるタンパク質糖鎖マーカー」(宮西 伸光)、「重金属汚染と水圏生態系影響」(坂本 正樹)、「江戸川流域における抗生物質およびその代謝物の分布」( Trupti Behera 、梅原 三貴久))がセンターの研究員から報告されました。生物の適応戦略と小進化に関わる新知見も報告され、残り2年での更なる展開が期待されました。





◆東洋大学 生命環境科学研究センターの概要

2009年度から生命科学部生命科学科に新たに応用生物科学科ならびに食環境科学科(2013年度に食環境科学部食環境科学科に改組)が開設されて以降、学科間での連携が強く求められていました。その中で、3学科教員6名を含む共同研究が2011-2013年度の文部科学省科学研究費基盤研究(B)「個体群理論に基づく銀ナノ粒子の水環境生態リスク研究(研究代表者・柏田祥策)」、2012年度経済産業省製造産業局化学物質管理課・リスク評価に係る新規課題(研究代表者・柏田祥策)などに採択されるに至り、3学科教員を中心とした生命環境科学研究が本格的に開始されました。



今回新規採択された研究課題「人為由来環境変化に対する生物の適応戦略と小進化」では、化学物質による環境汚染が生物および生態系さらには生態系進化に与える影響を評価することを目的としています。



<東洋大学 生命環境科学研究センター> https://www.toyo.ac.jp/site/rcles/





情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 生命環境科学研究センターの 研究進捗報告シンポジウムを開催