2016年の総合ソング・チャート【Billboard JAPAN Hot 100】は、上位3曲が接戦を繰り広げる中、シングル・セールスで全国推定累計売上枚数2,507,403枚を記録したAKB48「翼はいらない」が上半期のポイント差を守り、【Billboard JAPAN Hot 100 of the Year 2016】を獲得しました。2位はRADWIMPS「前前前世」が獲得。シングル・カットされていないにも関わらず、ラジオ1位、ダウンロード1位、Twitter2位、動画再生2位と、この4指標でのポイントが特に強く、僅差で2位という結果となりました。そして3位は星野源「恋」。ラジオ2位、CDセールス37位、ダウンロード3位、ストリーミング4位、ルックアップ2位、動画再生5位と、全ての指標で高ポイントを獲得しており、CDセールスよりも他指標の順位が高いことが特徴的でした。
また、総合アルバム・チャート【Billboard JAPAN Hot Albums】は、宇多田ヒカルの8年振りのアルバム『Fantome』が獲得。同作は10月10日付チャートで初登場1位となって以降も4週連続で1位を獲得。その後も5位圏内をキープし続け、9月リリースであるにも関わらずポイントを積み上げ首位に輝きました。2位はRADWIMPS『君の名は。』が獲得。9月5日付チャート以降トップ10内をキープし続け、1位、2位ともにロングヒット作が獲得という結果となりました。
2016年は総合ソング・チャート【Billboard JAPAN Hot 100】のトップ10に、シングル・カットされていない「前前前世」、「ペンパイナッポーアッポーペン」がチャートインしていることから、ダウンロードや動画、ストリーミングなど“ヒット曲”がシングル・セールス以外からも生まれることが、より顕著となりました。Spotifyなど新たなストリーミングサービスも開始し、この動きは2017年以降も加速していくことでしょう。