今年のBillboard JAPAN Hot 100は、2014年6月にリリースされた三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE「R.Y.U.S.E.I.」が、昨年のイヤーエンド・チャート19位獲得後も勢いは衰えず、首位を獲得するという快挙を成し遂げました。同曲はダウンロードとストリーミングがパッケージ・セールスを牽引する形でポイントを大きく獲得。また、YouTubeが地上波露出のたびに再生回数を伸ばし、Twitterもメディアに合わせてポイントを積み上げました。結果的に、Twitter、YouTube、そしてストリーミングによって幅広い層へ浸透し、ファンを増やし続けた結果パッケージとダウンロードが一年越しの超ロングセールスを果たすという理想的なサイクルが生まれ、今年リリースされた楽曲を退けて首位に輝く、今年のJ-POPシーンにとり象徴的な結果となりました。また、6月からスタートした複合アルバムチャート、Billboard JAPAN Hot Albumsは、DREAMS COME TRUEの『DREAMS COME TRUE THE BEST ! 私のドリカム』が1位に輝きました。2位の嵐『Japonism』はパッケージでは大差で1位でしたが、ダウンロードとルックアップによって、DREAMS COME TRUEがその差を覆す、複合チャートならではの最終週まで展開が読めない接戦でした。このように、複数のサービスがスタートし、ストリーミング元年となった2015年は、デジタル領域の展開がヒットを生む、新しいフェーズにJ-POPシーンが移行したことが鮮明となりました。
そして今回のBillboard JAPAN HOT 100イヤーエンド100曲を対象に、Billboard JAPANでは今年もTwitterとカラオケの一般投票で決定する『Billboard Japan Music Awards 2015』を開催。予測不能の投票結果は2016年1月15日に発表を予定しています。ぜひ“みんなが選ぶ2015年の1曲”に、ご期待ください。