2015年11月13日



フード・アクション・ニッポン推進本部



生産者と消費者が「食」を通じて交流

「国産食べ比べの会」開催!

~利き豚、利き芋、利きトマ、利きグルト~



国産農林水産物の消費拡大を推進するフード・アクション・ニッポン推進本部事務局では「JAPAN HERVEST(ジャパン・ハーヴェスト)2015」開催中の11月7日(土)午後、「農家さんとお話ししながら食べ比べ。国産食べ比べの会~利き豚、利き芋、利きトマ、利きグルト~」を開催しました。



世界に誇れる食材がたくさんあるわが国では、同じ食材であっても産地や生産者、育て方によって味わいが大きく違ってきます。

 

そこで、本イベントでは産地や育て方などの異なる豚肉・さつま芋・トマト・ヨーグルトの4つの食材について、それぞれ3社の生産者に自らが生産している食材への熱い想いやこだわりを語っていただくとともに、外国人メディア記者、高校生・大学生、料理人・シェフの4グループごとに食べ比べをしてもらい、味の違いを自分の舌で実際に体験していただきました。



用意した食材は、以下の通りです。



■トマト

「7色のミニトマト」まごころ農場(青森県弘前市)

宝石のようにキラキラと輝く七色のトマト。それぞれの酸味、甘みが異なる味のをバリエーションが特徴。

全国300店舗以上で使われる、まごころ農場の看板商品。



「ミニトマト千果」蘇鉄園芸(熊本県玉名市)

糖度が高く、濃赤色の美しい光沢のある品種で「リコピン」を多く含んでいます。

また肉質は緻密で、食味が大変よい品種です。



「中玉トマト(フルティカ、密星)」曽我農園(新潟県新潟市)

中玉トマトの中でも酸味が少なく食べやすい“フルティカ”という品種と、酸味と旨みのバランスも良く、昔懐かしい味を感じて頂ける高糖度中玉トマトの“蜜星”という品種を味わって頂きます。



■さつま芋

「紅はるか」オキス(鹿児島県鹿屋市)

糖度40度超と言われる強い甘さにもかかわらず、後味すっきり、上品な甘さを感じさせるさつま芋。



「安納芋」中園ファーム(鹿児島県西之表市)

冬でも平均気温が12℃前後と温暖なミネラルがとても豊富な種子島の畑でたくさんのデンプンを貯え、その後、専用貯蔵庫に1ヵ月以上置いて熟成させたさつま芋。



「鳴門金時」喜来やさい園(徳島県松茂町)

鳴門海峡の砂地でできている海水のミネラルをたっぷり含だ畑で誕生しました。一定の温度、湿度を保ち、貯蔵によって一層甘みが増したさつま芋。



■豚肉

「一貴山豚」いきさん牧場(福岡県糸島市)

長年の畜産経験の末に誕生したブランド豚“一貴山豚”。糸島産のお米や麦、そして動物性タンパク質を一切使用しない飼料などで育てられ、脂に甘味があり、柔らかな肉質でコクがあるのにしつこくない風味豊かな豚。



「米の娘ぶた」大商金山牧場(山形県酒田市)

お米とホエーを食べて育ったお肉は栄養たっぷり。ビタミンも豊富に含まれ、肉質が柔らかくあっさりした甘みが引き立つ味わい。



「薩摩黒豚」三清屋(鹿児島県鹿屋市)

「昔の飼い方に、原点に返る」を信念に大自然の森林の中で、無添加、無農薬、ミネラル水で、じっくり1年近く育てた豚肉。



■ヨーグルト

「伊都物語(たべるヨーグルト、のむヨーグルト)」糸島みるくぷらんと(福岡県福岡市)

徹底的に乳質にこだわり、最高基準数値の酪農乳一戸のみの新鮮生乳と100mlあたり、約200~800億個の乳酸菌のみでつくったヨーグルト



「生乳100%ヨーグルト」山岸牧場さくら工房(北海道士幌町)

搾りたての生乳だけを使ったひとつひとつ手作りのヨーグルト。着色料、香料、保存料などの添加物は一切使わず、極めてシンプルな原料と製法にこだわったヨーグルト



「ジャージーヨーグルト」ハートフルランド・ジャージー牧場(宮城県大崎市)

ジャージー牛から丁寧に搾った新鮮なミルクだけを使い、本当の贅沢を追求。添加物は一切使用しない製法で作ったミルク。



どれも生産者の皆さんがそれぞれのこだわりを持ち、丹念に育て上げた自慢の逸品ばかりです。



参加した外国人メディアの方は、「今日いただいたものは全て日本ならではの繊細、かつ豊かな味わいのものばかりで、感動さえ覚えました。無形文化遺産になって以来、和食がますます世界中で注目され、外国人にとって和食を食べることがブームになっていますが、その理由が今日食べ比べをしてみて分かったような気がしました」とコメント。

学生の会に参加した高校生は、「豚肉もトマトも普段食べているものとは全く違っていて、本当においしかったです。生産者の方の話はとても参考になりましたし、自分も将来、心を込めて作物を作れるような生産者になりたいと思いました」と述べていました。

また、大学生の参加者は「食べ比べという形式が非常に面白かった。普段なにげなく食べている食材でも、こんなに味が違うことに気付かなかった。今後友達同士で、お互い食材を買ってきて食べ比べしたみたい」と興味津々の様子でした。

また、女性の参加者は「女性は誰もがサツマイモが好きですが、今日いただいたさつま芋はキャンディのように甘くてビックリしました。こんなおいしいサツマイモは、今まで食べたことがありませんね。生産者の方が心を込めて作っているものには命が通っていて、それが食べる私たちにも伝わってくる、そんな感じがしました」と非常に驚いた様子を浮かべていました。

参加したシェフの1人は「私たちは、つねにお客さんにおいしい料理を提供したいと考えていますが、それには当然のことですが、生産者の皆さんが作ってくださる食材がよくなければなりません。その意味で、今日食べ比べをした食材は全て今日からでもお店で使いたいと思うようなものばかりでしたね。どれもこれも、おいしかったですし、生産者としてのこだわりと自信が感じられました。普段こういう機会はめったにないので、いい勉強になりました」とコメント。

食べ比べイベント終了後は生産者と具体的な商談をするシェフも見受けられました。

一方、生産者の皆さんからは、「日頃、消費者の生の声を聞く機会はあまりないので、今日はとても参考になりました。食べ比べをされたある方が、作った人の顔が直接見えると嬉しいとおっしゃっていましたが、それはわれわれ作り手も一緒で、自分が心を込めて作ったものを満面の笑顔でおいしそうに食べていただくと、言葉はなくてもそれだけで嬉しくなりますね」

「もちろん、自分が作ったものはおいしいといって満足していただけるはずだという絶対の自信がありましたが、それでも最初は正直不安だったのです。ところが、一口食べて、おいしいといっていただいてホッとすると同時に、これで満足することなくもっと頑張らなくてはと思いました。私たちの仕事には終わりがありませんから」といった声が聞かれました。

最後に、イベントに参加していた料理研究家の今別府靖子さんが、「皆さんが食べ比べをされている時の顔を見ていて、本当においしいんだなということがよく分かりました。今日食べ比べをした12種類の食材は、どれも生産者の想いがつまったものだということを外国の方も日本の方も、それぞれの立場で感じられたのではないでしょうか? 今日の経験を生かして、これからも日本の食材を大切にしていただきたいですね」と締めくくりました。

参加された皆さんは日本の食材を食べ比べるという有意義な体験を通じて、日本の食材の素晴らしさと魅力を改めて実感されて、イベントは幕を閉じました。







情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 フード・アクション・ニッポン  ニュースレター  -Vol.15-