会社員の時給シュミレーション
会社員として働いていると、月収が決まっているので、時給という感覚はないですよね。学生のころしていたバイトの時給よりかは高いはず…と思っていても、計算してみると意外と少ないことが分かったりします。
まずはサラリーマンの年収をざっくりと時給換算してみましょう。
年収400万円で土日休み、1日の労働時間は8時間で、1日2時間サービス残業
・ 1か月の労働日数約20日
・ 1年間の労働日数20日 × 12か月 = 240日
・ さらに年末年始休暇、夏季休暇合わせて7日ほど休むとして240日 - 7日 = 233日
・ 1日10時間労働 × 233日 = 2,330時間
・ 年収400万円 ÷ 2330時間 = 1,716.73…
時給約1,717円
私も、自分が会社員だったときの年収を時給換算してみましたが、約1,500円でした。ちなみに、税金や社会保険料を差し引いた、手取り年収で計算しなおしてみると、時給1,200円ほどでした。
会社員の場合、社会的信用があり、福利厚生などが充実しているので、バイトとは単純に比べることはできませんが、ざっくり計算してみることで、給料が今の働きに見合っているかどうかを考えるきっかけになると思います。
時給換算した数字から見えてくること
サービス残業が多い会社に勤めている場合、時給換算してみると、もしかしたら恐ろしく低い数字になるかもしれません。
年収だけを見ると同年代の友人より多くても、働いている時間が長ければ、周りの友人より安い給料で働いていることが分かります。
日本では先輩が残業していると自分も帰りづらいと感じて、だらだら残業してしまう風潮がありますが、サービス残業ならば、残業したらしただけ時給換算した数字が低くなります。
いくら年収が高くても、時給換算すると安すぎる…という場合は、転職を考える機会になるでしょう。
お金ややりがい、可処分時間をトータルで考えてみよう
「時給換算した数字が高い = いい」
というわけでもありません。自分の働きが見合っているかどうかを基準に考えてみてください。
例えば、今の仕事にやりがいを感じていたり、楽な仕事を任されているという場合は、多少時給が低くても、自分の働きに見合っていると感じるでしょう。
同年代の人より安い給料で働いているから転職しようと思っていても、時給換算してみて「割に合う」と感じるのであれば、今の職場が適しているのかもしれません。
会社員として働いている給料を時給換算したとき、「割に合っている」と思う人もいれば「割に合わない」と感じる人もいます。お金や可処分時間、やりがいなどをトータルで判断してみましょう。
時給換算で自分の仕事と向き合う
私の場合、会社員として働いていたときは、年収も同年代の平均くらいあり、ネームバリューのある会社に勤めていたので、他の会社よりいいと思って働いていました。
しかし、時給換算してみると、「意外と割に合わない」と思ってしまいました。年収や月収ばかりに気を取られていましたが、時給のわりに仕事の量が多く、高い質を求められていたからです。
このように、会社員の年収を時給換算してみると、今まで表立って見えてなかったことが分かるようになります。ぜひあなたの収入も時給換算してみてください。
まとめ
「年収が高くても労働時間が長いので、時給換算してみると割に合わない仕事」もあれば「年収は低いけど、残業がなく、その人にとってやりがいがあるから割に合う仕事」もあります。
年収、月収という枠組みで仕事を考えるのではなく、可処分時間ややりがいの部分を含めて考えてみましょう。
そうすれば、「年収は低いかもしれないけど、今の会社に勤められて幸せ」と感じられるようになるケースもあれば、「年収は高いけど、働きに見合わないから転職しよう」とやるべきことが見えてくると思います。(執筆者:垣内 結以)
情報提供元: マネーの達人