新生活のシーズンですね。大学や専門学校などに入学するために、春から一人暮らしを始める方も多いことと思います。
今まで自宅で同居していたお子さんが別居になり、しかもまだ仕送りが必要なわけですから、家計の負担はとても大きいですよね。
学生さんの場合、お子さんの新生活の事務手続は親がする場合がほとんどです。仕送り先の生活費が少しでもオトクになるようにしっかり準備しましょう。
今回は、NHK受信料の家族割引制度をご紹介します。
家族割引を申し込めばNHK受信料は半額になる
「テレビジョン放送を受信できる機器」を持っている場合はNHK受信料が必要となるのですが、実家と生計が同じ学生さんの一人暮らしの場合は受信料を半額に割り引く「家族割引」という制度があります。
受信契約をするときに契約者の年齢などは確認しないので、家族割引の案内を自動的にしてもらえるということはありません。
対象となる人が自分で申込をしてはじめて適用されるサービスです。
知っているかどうか、申込をするかしないかで支払金額が違ってくるのです。
半額になるというインパクトは大で、地上契約なら一年払いで6,995円、衛星契約なら1万2,385円もオトクです。
家族割引が適用開始となる時期は、不備なく家族割引申込書が受理された月からとなるので早めに手続することが大切です。
たとえば、4月に入居してすぐTVを設置した場合。
4月からの受信契約をネットで済ませ、家族割引申込書をダウンロードして郵送したものの、届いたのは5月1日以降だった場合。
TV設置月が4月なので受信料が4月から請求されますが、半額になる家族割引適用は5月請求分からとなってしまいます。
このように、ちょっとした遅れで1か月分の割引を逃がさないよう、よゆうをもって申込書を送るようにしましょう。
NHK受信料家族割引の申込条件
NHK受信料の家族割引制度は、「学生割引」ではないので注意が必要です。
学生だから割引になるのではなく、受信料を払っている世帯の家族だから割引くということです。
「家族割」は、複数の契約が必要となる家庭の受信料負担を軽減するために、2つの契約分から受信料額の半分を割り引く制度です。 こうした主旨から、家族割引を受ける場合は、親元や自宅などにも契約支払があることが条件となります。
(NHK受信料の窓口より引用)
つまり、実家で受信契約をして支払いをしていないと、学生の一人暮らしであっても家族割引の申込はできません。
同じ家計から支払うのは大変でしょうから、2件目以降は割引しますよ、という趣旨のサービスなのです。
なお、割引されるのは、2件目以降の契約のみです。
よって総支払額は、「自宅+家族割引先」の合計2件の契約でも1.5件分、3件の契約でも2件分で済むということになります。
NHK受信料家族割引の申込方法
家族割引の申込書は、NHK受信料の窓口のHPからダウンロードしたり、郵送で取り寄せたり、電話で郵送依頼をしてもらえば手に入ります。
また、大学生協でも置いているところがあり、賃貸契約をする際に不動産屋を通して取り寄せることもできます。
申し込みの際は、家族割引の対象条件を満たしているという確認書類の添付が必要です。確認書類とは、以下のものです。
(1) 親元/自宅等が受信料支払いに利用している口座と同じ「口座振替利用届」
(2) 親元/自宅等が受信料支払いに利用しているクレジットカード等と同じ「クレジットカード等継続払利用申込書」
(3) 学生証(学生の方に限ります)
(4) 健康保険証または社員証(単身赴任の方に限ります)
(5) その他、同一生計が確認できる書類
(NHK受信料の窓口より引用)
(1)親元自宅の支払口座と同じ口座か(2)クレジットの申し込みを選択すると、学生証が発行される前でも申込書類がそろいます。
家族割引は学生だけでなく単身赴任でも
受信料が半額になるという家族割引の対象は、学生さんの一人暮らしだけではありません。
単身赴任で自宅と別居する方にも適用されます。ですから、単身赴任で自宅を離れる方も忘れずに申込をしましょう。
同一生計とは、主たる生計者の所得で、生活に係る費用が賄われている状況言います。
勤務、修学等の都合上、他の家族と一緒に生活をしていない場合でも、常に生活費、学費、療養費等の送金が行われている場合は、同一生計となります。
(例)親元を離れて暮らす学生
仕事の都合で家族と離れて勤務先に赴任された方
こどもから生活費の送金を受けている父母など
(NHK受信料の窓口より引用)
受信料を払うならオトクな制度はすべて使いましょう
NHKの受信料は負担が大きいですから、支払いをするなら少しでもオトクにしたいもの。
次の3つのポイントをしっかり押さえましょう。
1. 支払コースは最大割引率となる年払割引で
2. 支払方法はクレジット払いにしてクレジットカードポイントを貯める
3. 学生さん(単身赴任の方も)は家族割引申込をして支払いを半額にする
また、卒業して実家に帰り再び同居となるときには、解約の手続きを忘れないようにしましょう。
連絡が遅れさえしなければ、前払いした受信料が残っていたら返金してくれますよ。(執筆者:野原 あき)
情報提供元: マネーの達人