11月も最終週となりました。この後の展開に関しては、上値抵抗線が強いポイントは当面無い状況下で、しいて言うなら12月15日の安値1万8562円(ネックライン)と12月30日の1万9113円が上げられます。
計算式で言うならトランプショックで下げたところに対してのV値計算で、1万8811円となっています。
週末の高値が、1万8482円ですので、ネックライン近辺までは到達してきたと想定はされますが、25日金曜日17時現在では、下がる理由は見えてこないので、更なる上値追いが想定されます。
そうなると当面は値段的節目の1万9000円どころか、その上の2万円どころが視野に入ります。
12月半ばまで上げて行く可能性が高い
正直この状況、円安&株高がいつまで続くのか? 逆にいつのタイミングでリスクの情報が、飛び交うのか? 皆目見当が付きません。
こういう時は無理せず軽いポジションで静観し、先が見えないときに、むやみに動くのは得策ではないと想定します。
ファンダメンタルで見ると現状トランプ政権に対してのご祝儀と、アメリカの長期金利高につられての円安進行と金融株の上昇という背景が今の相場を作っています。
円安に関しては、毎年の事ですが、年末は円安に振れやすい状況になりますので、このまま12月半ばまでこの流れが続いて多少の押しはあっても上げていく可能性が高いことが想定されます。
12月の半ばからは、ファンドマネージャーたちがクリスマス休暇に入るので、そこからは少し停滞するのが例年となります。ただ、この辺りも今年は、例年通りに動かないのでどうなることでしょうか?
現状分析
5日線に関して先週からと継続して上向きで上に乖離したままの一週間となりました。乖離している中で、離れたり詰めたりの繰り返しで、週末は多少詰めての週末入りとなっています。
25日線も先週同様の動きで、先週末よりも乖離を広げて、週末の高値時点の乖離は5.6%となっていることで、過熱感は高まっているとは考えます。
ただ、25日線の上向きの角度が強くなっていることで、上値追いはしやすい状況にあるように見受けられます。
75日線も同様ですが、こちらも角度が強くなっているように見えます。
この状況が続くとマインドが相場を作ることになるのですが、実態経済との乖離はどうなっていくのでしょうか?
週末の足型としては、木曜日と金曜日で実態の小さいコマとなっています。
窓空けで並んだことでアイランドリバーサルの可能性と15日から16日、17日から18日、22日から24日で三空にもなっていることでやはり高値警戒で一旦押す可能性も出ては来ています。
しかしトレンドは完全に上昇です。
テクニカル指標
一目で先週と変わらず上昇トレンド継続中で、未来予測としては雲のねじれがくる12月15日前後に相場が動くかなと考えています。
ボリンジャーバンド
こちらも先週同様で+2σに沿って動いていてバンドも広がり幅が大きくなっていて大相場の気配を感じさせる値動きです。
この後は+1σにぶつかるときに建玉の操作が必要になると考えます。
スローストキャスト
完全に買われすぎゾーンで揉み合っているのでとても強い強さを表しています。
となると当面上昇が継続することが想定されます。
総合判断
先週同様、完全に上昇トレンド入りと考えます。
トレンドの強さと過熱感の高さというはざまでどのように見極めてよいか? 難しい状況ですが、現状のトレンドに逆らわず警戒心をもって相場と向き合う事が望ましいと考えます。
三空 窓空けで小さい足型…日柄調整なのか? 上値が重くなっているのか?充電してさらなる上値追いをするのか? 週明け月曜、火曜で見極めです。
そして米国は、NYダウ最高高値更新で、ブラックフライデーに拍車をかけてクリスマス商戦の好調をイメージつけました。そうなると12月半ばまで、このまま上げ方向で進んでいくのか? と考えます。
それにしても強い相場となりました。ドル高によるアメリカ主導の世界経済。
いつ、どのタイミングで不穏な空気が流れるのか?
「警戒していると来ないのが暴落」を実現しているように思えます。となれば緊張の糸が切れるタイミングで何かが起きるのか?
どちらにしても緊張感をもって、週明けも望む必要があると考えますが、当面は上値追いで、細かく利益を積み上げていこうと思います。(執筆者:殿村 純奈)
情報提供元: マネーの達人