クレジット引き落とし口座が、すぐショート!
かつて。我が家のクレジット引き落とし口座は、すぐにショート(残高が赤字になること)してしまっていた。
生活費用の通帳を記帳して、「うわっ、赤字になっている!」と、慌てて別口座からお金を補填する。その時の「自転車操業な気分」たるや、とってもイヤ!
そんな訳で、クレジット引き落とし口座がショートしないために、私が考えた工夫(2016年バージョン)について、今回は紹介しよう。
こちらも、「私が家計簿を続けるために実践している2つの工夫」(2016年バージョン)と同様、今後も練り上げていく所存だ。
なぜ、口座がショートしてしまうのか?
それは、財源を考えていないから。財源とは、「そのお金をどこから用意するのか?」ということ。
たとえば、ユニクロで買った長男のダッフルコートとセーター、1万5千円也。
「これくらいの額なら、引き落とされても大丈夫かな?」
と、頭の中でボンヤリと考える…。
実は、これがとっても危ないのである。なぜなら、「塵もつもれば山となる」だから。
「『これくらいの額なら、大丈夫かな?』と頭の中で考えてみた」ということを免罪符にして、それ以上は考えていない(思考停止している)ということが問題なのである。
「クッション口座1か月集計表」で一覧を作る
では、どうすれば良いのか? 私は、「クッション口座1か月集計表」で、イレギュラーなお金の動きを一覧表にしている。
※クッション口座とは? 参照:貯まる人は「クッション口座」を持っている(1)
≪クッション口座1か月集計表≫
「コスト」と「クッション口座」の違いは、また別途、機会を設けて語りたいが、大まかな目安は、こんな感じだ。
「コスト」と「クッション口座」の違い
集計表を見てみると、私は10月にクレジットカードで、長男の冬物以外にも、「長男のメガネ」、「夫の冬服」など、かなりの大物買いをしている。
都度、「これくらいだったら、大丈夫かな?」と思っているのだが、集計してみると、全然、大丈夫じゃないし!
つまり。こうして一覧表にして書き出してみることで、「相当な金額をクレジットカードで買い物をしていた事実」を、しっかりと「見える化」できるのだ。
≪使用明細リストアップ≫
「財源ごと」に集計を出す
ここで大事なのは、それぞれの財源を書き出すこと。「この項目の、財源はコレ」と、ひとつ、ひとつ財源を書き出し、項目ごとに集計を出してみる。(上記の表の『クレジット財源覚書』参照)。
「財源」というからには、その「財(お金)」の「源(みなもと)」をどう用意するのか? ということが、大きな問題だ。
結論から言えば、私は、「毎月、コツコツと積立」しかないと思っている。
我が家の場合だと、「クッション口座用積立」、「教育費積立」、「夏・冬ボーナス」が、イレギュラーな出費の財源となる。
参考までに、2016年現在の我が家の財源別の積立額を表にしておこう。
≪財源集計≫
財源別積立額
「銀行ノート」でお金の移動を記録
財源を書きだしたら、最後は「銀行ノート」に記帳してフィニッシュだ。銀行ノートとは、銀行(口座)間のお金の移動を記録しておくノート。
≪銀行ノート中身≫
書き方は、自由で、キチっとしたルールを作ると苦しくなるので、私は覚書メモ程度の気持ちで書いている。
ポイントは、ノートの端にページ番号を振っておくこと。そして通記を記帳した際、金額の横に銀行ノートのページ番号を振っておくこと。
≪端にページ番号ふる≫
こうしておくこと「このお金の動き、何だったかな?」と思った時に、銀行ノートでリファーすることができる。
ショートを防ぐための「結論」
クレジットカード口座をショートさせないためには、財源を意識すること。
言い換えれば、クレジットカード使う時は、毎回、
「これは、どの財源から支払うお金なのか?」
ということを考えてみる癖をつける。これに尽きると思う。
反対に言えば、「財源が思いつかない出費」については、カードを使わないし、使えない、そのくらいの気持ちでいないと、あっという間にクレジットカード口座はショートしてしまう。
クレジットカードでの支払いをすると、手元の現金は減らないから、何となく「お金を使った感」がない。
けれども、そのお金も、将来、必ず引き落とされるということが、今回紹介した「作業」をすることで体感することができるのだ。(執筆者:楢戸 ひかる)
情報提供元: マネーの達人