月10万円パートで働いている方の社会保険料は月どのくらい負担しなければならないか

健康保険料、厚生年金保険料などの社会保険料は、健康保険や厚生年金保険の加入要件を満たした場合には、アルバイトやパートの方でも負担しなければなりません。社会保険料は、基本的に毎月の給与や賞与から天引きされ、事業主と従業員と折半で支払います。

今回は、月10万円パートで働いている方の社会保険料は、月どのくらい負担しなければならないかについて解説していきます。

社会保険の被保険者要件

健康保険、厚生年金保険の被保険者は、健康保険料、厚生年金保険料を支払わなければなりません。健康保険、厚生年金保険などの社会保険の被保険者は、社会保険の適用事業所で常用的に使用される従業員で、パートやアルバイト等の短時間労働者であっても対象です。

また、常用的に使用されていなくても、1週間の所定労働時間および1か月の所定労働日数が通常の労働者の4分の3以上である短時間労働者も被保険者です。さらに、1週間の所定労働時間および1か月の所定労働日数が通常の労働者の4分の3未満である短時間労働者であっても、以下のすべてを満たしていれば被保険者です。

・週の所定労働時間が20時間以上であること

・月額賃金が8.8万円以上(年収106万円以上)

・勤務先の従業員数が51人以上であること

・学生でないこと

月10万円パートで働いている方の社会保険料は月どのくらいか

健康保険、厚生年金保険などの社会保険料は、標準報酬月額に保険料率をかけることで算出できます。月10万円パートで働いている方の標準報酬月額を9万8,000円(健康保険5等級、厚生年金保険2等級)とした場合、以下の計算式で計算できます。

東京都の協会けんぽ加入の場合、健康保険料率(介護保険の第2号被保険者に該当しない場合)は9.91%です。

健康保険料(被保険者負担分) = 標準報酬月額9万8,000円 × 健康保険料率9.91% ÷ 2= 4,855円

厚生年金保険料率は、全国一律で18.3%です。

厚生年金保険料(被保険者負担分) = 標準報酬月額9万8,000円 × 厚生年金保険料率18.3% ÷ 2 = 8,967円

社会保険料(被保険者負担分) = 健康保険料4,855円 + 厚生年金保険料8,967円 = 1万3,822円

社会保険に加入するメリットもある

パートやアルバイト等の短時間労働者が社会保険に加入すると、健康保険料や厚生年金保険料を支払わなければなりません。しかし、厚生年金保険料を支払うことで、将来の年金額が増えるメリットもあります。

デメリットだけでなく、メリットも考慮して検討するとよいでしょう。

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 月10万円パートで働いている方の社会保険料は月どのくらい負担しなければならないか