【今週の日経平均】関税合意の思惑で株価はどこまで上昇となるか
連休明けの日経平均株価は、FOMCの結果発表待ちの様子見ムードから始まりましたが、連休前の強さを維持しながら、結果的に陽線勝ちとなりました。ここから上は大きな節目となり、なかなか高値更新が難しい壁が待っています。週明け3万8000円を超えられるか、どこまで買いの勢いが続くのでしょうか。為替相場も確認しつつ、確認していきましょう。
それでは、チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、上向きで推移し、株価は5日線を割ることなく強さをみせました。
25日線は、連休明けから上向きへと変化し、上向きのまま週末入りしています。
75日線は、下向きから若干横向きへと変化しつつあります。
並び順は、75日5日25日で下降トレンドの終わりとなっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、下向きで3万6898円処を推移しています。
トレンドライン
昨年ずっと意識されていたBOXの下限3万7700円処のラインに届きそうな位置での週末入りとなっています。この価格帯は上値メドとして意識されるラインですが、さてどうなるでしょうか。そして、3月27日28日の窓と3月26日と27日の窓埋めが上としては意識され、下は、直近の5月8日9日と更に下の5月1日2日の窓埋めが意識されるところです。2024年7月11日から下降ウェッジを形成中だとすると、今後上昇トレンドへと変化していきそうですが、どうでしょうか。
一目均衡表
基準線と転換線の位置関係は強さを見せ、上昇局面となっています。遅行線も日々線を抜けて、上への力強い動きとなりました。この遅行線は青天井状態となりましたが、4営業日後に天底一致となる可能性もある為、動きに注意していきましょう。そして日々線は雲に入り、基準線転換線も上向きとなると、三役好転となる可能性もあります。株価が雲を上抜けしたタイミングをしっかり確認していきましょう。
ボリンジャーバンド
-3σから上へ向かい、+1σを超えてきました。バンドは少し広がってきているので、+2σのバンドウォークも考えられますが、-3σから+3σへ一気に向かうというパターンはなかなかないので、このあたりで一旦横ばいの動きも考えます。
スローストキャスト
4月25日あたりから、スローストキャストは上へ張り付き、上昇が強い相場となった為、いわゆる機能していない状態となっています。ここから買われすぎゾーンを下へ向かうときに注意して見ていきましょう。
MACD
0ラインを超え、上昇トレンドとなっています。ヒストグラムは若干弱さが見えての週末入りでしたが、まだ強いシグナルとなっています。
総合的には、パラボリックは好転中で、現在3万5000円処を推移しています。最近よく2024年8月のチャートに似ていると聞きます。もし、2024年のチャートに似ている動きをするのなら、じりじり上げていき、そこから下げる展開かと思われますがどうなるでしょうか。チャートが投資家心理を表していて、2024年8月と同じ心理だとしたら、もう少し上値余地はありそうです。