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通信事業者も、通信だけに注力していればいい時代ではありません。
様々な分野に進出する必要性が生じており、特に金融分野が顕著です。
auではこれまでのauマネ活プランをリニューアルした「auマネ活プラン+」を始めました。
≪画像元:KDDI≫
12月3日より、「auマネ活プラン+」の受付が開始されました。
≪画像元:KDDI≫
データ使い放題を謳っていますが、テザリングは月60GBまでに制限され、200GB/月超になると最大5Mbpsの速度制限がかかります。
国内通話は22円/30秒、国内SMS送信は3.3円/通です(受信は無料)。
≪画像元:KDDI≫
月額8,778円ですが、「auスマートバリュー」(1,100円引き)+「サービス利用・支払いポイント特典」(最大1,000円相当)+「サービス決済特典」(最大4,000円相当)で、実質月額3,678円となる計算です。
≪画像元:KDDI≫
上記で紹介したのは、最もシンプルなauマネ活プラン+です。
ALL STARパックのみテザリングが月100GBまで、それ以外は月80GBまでです。
ALL STARパックになると使わないサービスも出てくるでしょうから、Amazonプライムも付いたNetflixパックくらいが高コスパと思われます。
Amazonプライムが月会費600円、Netflixが月会費890円、TELASAが月会費618円の合計1,490円となり、Netflixパックは810円お得です。
≪画像元:KDDI≫
auマネ活プラン+の真骨頂は、金融サービスの特典です。
auマネ活プラン+利用者が、対象のクレジットカード、スマホ決済、銀行、証券を利用すると、Pontaポイントが多く還元されるなどの特典を受けられます。
≪画像元:KDDI≫
毎月以下の3条件を満たすと、それぞれPontaポイントが還元されます。
・au PAYカード(au PAYゴールドカード、家族カード含む)会員:300ポイント
・auじぶん銀行の口座保有:300ポイント
・通信料金の支払い方法にau PAYカードを設定し、au PAYカード利用料金の引落口座をauじぶん銀行に設定:400ポイント
買い物をしなくても合計で毎月最大1,000ポイント貯まりますので、決して難しくありません。
≪画像元:KDDI≫
次は、au PAY(コード支払い/ネット支払い)とau PAYカードでの買い物です。
通常還元率0.5%のau PAY(コード支払い/ネット支払い)ですが、auマネ活プラン+利用者でau PAYゴールドカード保有者は、+4.5%(上限1,500ポイント/月)されて5%還元されます。
au PAYゴールドカードを持っていない人も、+1.5%還元(上限1,500ポイント/月)されて2%還元です。
通常還元率1%のau PAYカードで決済すると、+1%還元(上限1,500ポイント/月)されて2%還元になります。
au PAYゴールドカードならさらにお得で、+4%(上限1,500ポイント/月)されて5%還元です。
≪画像元:KDDI≫
適用条件を満たすと、auじぶん銀行の円普通預金の通常金利(税引前年0.11%)に上乗せされます。
・au PAYとauじぶん銀行の連携:+0.05%
・auじぶん銀行口座からau PAYカードの引落がある:+0.05%
・auカブコム証券でauマネーコネクトの設定が完了:+0.1%
ここまでは誰でも達成できる条件(auまとめて金利優遇)ですが、auマネ活プラン+利用者には以下の金利上乗せもあります。
・auじぶん銀行のインターネットバンキング内でau IDの登録が完了:+0.05%
・au PAYゴールドカード会員でau PAYカードの引落がある:+0.05%
全ての条件を達成すれば年0.11%→0.41%と、普通預金金利としては破格の高金利が実現します。
≪画像元:KDDI≫
auカブコム証券でau PAYゴールドカードを使ったクレカ積立をすると、通常は1%分のポイントが還元されます。
auマネ活プラン+利用者は、クレカ積立特典としてさらに0.5%還元(上限250ポイント/月)です。
さらに、au PAYゴールドカード保有かつauカブコム証券のNISA口座保有で、12か月間+1.5%(上限750ポイント/月。13か月目以降は+0.5%)還元されます。
月5万円クレカ積立すると、年1万8,000ポイントもらえる計算です。
月5万円のクレカ積立でauマネ活プラン+利用者の優遇が上限に達する計算で、月5万円超過分は通常還元しかもらえません。
ちなみに、au PAYカード利用者は通常還元率が0.5%、クレカ積立特典の0.5%の合計1%還元です。
≪画像元:KDDI≫
プラスが付かない「auマネ活プラン」(新規受付終了)と比較して、auマネ活プラン+は1,540円の値上げとなります。
「1.条件達成で貯まる」の条件が少し厳しくなった代わりに、還元されるものが800円分のau PAY残高→1,000円分のPontaポイントになりました。
「2.買い物で貯まる」についても、スマホ決済が1%→5%、au PAYゴールドカードが1.5%→5%と還元率がアップしました。
ただし、「データ利用量が月3GB未満の月は1,650円引き」という条件が、auマネ活プラン+にはありません。
「通信も金融サービスもガンガン使って」と振り切った感じです。
金融サービスがお得になる携帯電話の料金プランとしては、ドコモの「eximoポイ活」、ソフトバンクの「ペイトク無制限」が類似しています。
これらと比較してauマネ活プラン+はどうなのか、見てみましょう。
≪画像元:NTTドコモ≫
まずは料金を見てみましょう。
割引・ポイント還元をフル活用した際の月額料金は、以下の通りです。
・auマネ活プラン+:8,778円-5,000円相当(ポイント還元)-1,100円(auスマートバリュー)=3,678円
・eximoポイ活:1万615円-5,000円相当(ポイント還元)-2,387円(各種割引)=2,728円
・ペイトク:9,625円-4,000円相当(ポイント還元)-2,497円(各種割引)=3,128円
一見すると、auマネ活プラン+が最も高額ですが、eximoポイ活やペイトクで割引を最大化させるのは容易ではありません。
自社クレカでの支払いは問題なさそうですが、家族で3回線以上保有する条件のクリアは難しいでしょう。
そうなると、eximoポイ活では1,100円、ペイトクでは1,210円の割引を受けられないこととなります。
その場合、auマネ活プラン+が最もお得になるのです。
≪画像元:NTTドコモ≫
通話についてはいずれも22円/30秒ですが、家族割引などを契約していれば家族間の通話に料金は発生しません。
通信はいずれの料金プランも基本的にデータ容量の制限はありませんが、実は各社で以下のような違いがあります。
・auマネ活プラン+:200GB/月超で最大5Mbpsの速度制限、テザリングは60GB/月まで
・eximoポイ活:ネットワーク混雑時・大量通信時などに通信制限の場合あり
・ペイトク:200GB/月超(テザリング含む)で最大4.5Mbpsの速度制限、データシェアは50GB/月まで
ガンガン使いたい人はeximoポイ活がいいでしょう。
月200GBで収まってテザリングを多く使う人は、ペイトクもいいですね。
≪画像元:KDDI≫
ここからは、比較の真骨頂であるポイント還元についてです。
まずは、ゴールドカードを紐付けしたスマホ決済(au PAY、d払い、PayPay)でのポイント還元を比較しました。
・auマネ活プラン+:最大5%還元(4.5%分の上限は1,500ポイント/月)
・eximoポイ活:最大11%還元(10%分の上限はクレカと合わせて5,000ポイント/月)
・ペイトク:最大10.5%還元(3か月まで。10%分の上限は4,000ポイント/月)
還元率ではeximoポイ活とペイトクが有利ですが、ペイトクは3か月間限定でその後は最大5.5%還元に減少します。
eximoポイ活も期間限定のキャンペーン(終了時期未定)で、終了するとdカードGOLDは+5%、dカードは+3%に減少します。
auマネ活プラン+も、ゴールドカード保有者がau PAY残高へオートチャージをすると+5%還元され、合計最大10%です。
≪画像元:NTTドコモ≫
次は、自社ゴールドカードで決済した際のポイント還元を比較します。
・auマネ活プラン+:最大5%還元(4%分の上限は1,500ポイント/月)
・eximoポイ活:最大11%還元(10%分の上限はクレカと合わせて5,000ポイント/月)
・ペイトク:最大1.5%還元(優遇なし)
ペイトクについては、PayPayカードゴールド決済での特典が特にありません。
eximoポイ活が最もお得そうですが、期間限定のキャンペーンが終了すると、終了するとdカードGOLDは+5%、dカードは+3%に減少します。
≪画像元:マネックス証券≫
auはauカブコム証券、ドコモはマネックス証券、PayPayはPayPay証券でクレカ積立を行っています。
各種マネ活プランに加入していると、ゴールドカードによる証券会社のクレカ積立で上乗せがあるのでしょうか。
・auマネ活プラン+:最大3%還元(1.5%分は12か月間限定。月5万円積立が上限)
・eximoポイ活:最大5%還元(3.9%分は3か月間限定、月10万円積立が上限)
・ペイトク:最大0.7%還元(優遇なし)
クレカ決済と同様、ペイトクはクレカ積立での特典が特にありません。
クレカ積立をガンガンしない人は、高還元の上限が5万円ですが、2か月間続くauマネ活プラン+がいいかもしれません。
≪画像元:ソフトバンク≫
その他にも、各種マネ活プランには独自のお得が豊富です。
・auマネ活プラン+:条件達成でauじぶん銀行円普通預金金利が年0.41%に
・eximoポイ活:アマゾンで最大17.5%還元
・ペイトク:PayPayのキャンペーンでお得に
ペイトクユーザーは、2025年1月7日まで実施中の「PayPayスクラッチ」で、高額当選の確率が最も高くなります。
eximoポイ活は、d払いでアマゾンを利用すれば合計最大17.5%還元も可能です。
auマネ活プラン+は、普通預金が破格の高金利となります。
この辺りは好みが分かれるところでしょう。
スマホ決済、クレカ、証券、銀行の各種金融サービスを揃えられる人は、「auマネ活プラン+」がおすすめです。
上述の全ての金融サービスで優遇を受けられるのは、auマネ活プラン+のみなのですから。
また、簡単に長くお得になりたい人もauマネ活プラン+がおすすめです。
eximoポイ活・ペイトクではお得な月額料金の条件が厳しく、優遇の期間も短めです。
それと比較して、auマネ活プラン+はお得のハードルが高くありません。
通信制限で若干のクセがありますが、それを除けばau経済圏・Ponta経済圏の住民にとってはいいプランだと思います。
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