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名鉄ミューズカードが2024年11月15日から還元率1.0%となります。さらに1万ポイントもらえる入会キャンペーンも行われます。
名鉄沿線で便利なカードですが、リニューアルにより全国で使えてトップクラスの性能誇る1枚に進化しました。
交通系ICとして使う場合でも還元率1.0%なのでわりと有利ですが、さらにANAマイルへの交換率が「1:0.6」なのはメリットです。
「年会費実質無料」「還元率1.0%」「マイル交換率0.6%」この3つの組み合わせを実現したカードはなかなかありません。
近日中にこのカードを持って、入会キャンペーンに挑む心持ちになりました。
ご案内します。
名鉄ミューズ(μ’s)カードは、さして特色のない地域カードから、全国区に変貌を遂げました。
鉄道を含む名鉄グループで有利だという点は、放棄してしまってもいいのです。
還元率1.0%のクレジットカードは、楽天カードやPayPayカード等と同様であり、この事実だけでも十分パワーアップしています。
年間50万円使ったときのリターンが、2,500円相当から5,000円相当になるわけです。
名鉄ミューズカードの還元率を整理します。
・ 基本還元率 … 1.0%
・ 名鉄グループの定期券購入 … 1.5%
・ 名鉄グループ利用 … 2.0%
・ グループ以外の優待店 … 1.5%
・ 電子マネーmanacaへのチャージ … 1.0%
・ CentXおよび名鉄ネット予約サービス … 5.0%
これ以外に、名鉄百貨店で5%以上(最大10%)の割引があります。
名鉄百貨店の割引(別途0.5%ポイント付与)は、5%からスタートします。
年間20万円利用で7%、50万円以上で8%、100万円以上で10%です。
CentXは、アプリでお得なチケット購入やクーポン配布が受けられるツールです。
ただこれらの数字を除くと、グループ利用で圧倒的に有利なカードとだという印象も受けません。
ただその分、東海以外の他地区でも利便性はさほど変わらないように思います。
東海地区以外でも、基本決済とmanacaチャージ1.0%があれば、なかなかいい使い勝手です。
ポイント付与方式が、決済ごと200円単位なので(通常2ポイント付与)、切り捨てられる部分が大きくなっています。とはいえ最近の主流はこのタイプであり、不利と言うほどでもありません。
交通系ICのmanacaは全国の鉄道や店舗で使えますし、カード利用でたまったミューズポイントの利用先としても重要な存在です(1ポイント=1円)。
manacaへの、ミューズカードからのチャージでも、1.0%のポイントがたまるのは有利です。
ただサービス変更時に、この数字は低下しています。元は1.5%と、「ビューカード×モバイルSuica」並の数字だったのです。
さらに独立カードタイプしかないのが、財布のスリム化を図りたい人にとってはデメリットです。
それでも、たまった名鉄ミューズポイントを間違いなく交通系ICへのチャージで使いきれる点については、このカードの生命線とも言えるでしょう。
たまったポイントのmanacaチャージについては、還元率低下は無関係です。
参照:三井住友カード
還元率1.0%で、年会費実質無料というカード自体は多数あるので、わざわざ特定地域の鉄道系カードを選ばなくてもいいと考えたとして、普通の発想でしょう。
ですが名鉄ミューズカードにはもうひとつ重要な特徴があります。
カード利用でたまったミューズポイントを、「100ポイント60マイル → 60マイル」で交換できるのです。
マイル交換率は高いカードでも0.5%が多く、0.6%は珍しめです。
ANAマイル交換率0.6%となる航空非提携カードは、「エポスゴールドカード」「セゾンカード」「JCBオリジナルシリーズ」「オリコカード」に見られる程度です。
それらと比べても、次の4条件を満たす名鉄ミューズカードには、高い価値があるわけです。
・ 年会費実質無料
・ ポイント還元率1.0%
・ ポイント有効期限が実質無期限
・ マイル交換率0.6%
名鉄ミューズポイントからのANAマイル移行にポイントの制限はなく、移行手数料もありません。
名鉄ミューズカードでたまるのは、名鉄ミューズポイントです。
このポイントは有効期限1年ですが、ため続けて(あるいは使って)いれば失効しない、VポイントやPontaと同タイプです。
この点は遠隔地の会員には安心ですし、特にANAマイルをためる際には威力を発揮します。
名鉄ミューズポイントでためておいて、一気にANAマイルにすることで、マイル有効期限(3年)をクリアすることができるわけです。
名鉄ミューズカードは提携カードであり、提携先のカード会社が2社あります。
三井住友カードと、三菱UFJニコスです。
若干サービスに違いがあるので事前に確認しておきましょう。
共通しているのは、次の点です。
・ 国際ブランドはVISAとMastercardが選べる
・ 年会費は初年度無料。1年間の利用により、翌年も無料
・ 家族カードは年会費440円
≪画像元:名鉄ミューズカード≫
・ 即時発行可
・ VISAはApple Pay、Google Payに対応(タッチ決済、iDで決済)
・ 年会費は初年度無料、年1回以上の利用で翌年も無料
・ ETCカードは発行手数料無料、初年度年会費無料、利用実績があれば翌年も無料
・ Central Park、ユニモール等で優待
≪画像元:名鉄ミューズカード≫
・ 最短5営業日で発行
・ Apple Pay対応(QUICPayで決済)
・ 年会費は初年度無料、年間5万円以上のショッピング利用で翌年も無料
・ 海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング保険
・ ETCカードは発行手数料1,100円が必要(家族会員用も330円で発行可)
・ Feel、apollostaition等で優待
≪画像元:名鉄ミューズポイント≫
三井住友カード発行のミューズカードは、年間1回のショッピングで年会費無料となります。
三菱UFJニコス発行のミューズカードは5万円以上(manacaチャージを含まない)です。
普通には三井住友カードを選んだほうがいいでしょう。
三菱UFJニコス発行のミューズカードには海外旅行傷害保険が付いていますが、「現地治療費100万円。利用付帯」という内容で、どのみちこれ1枚でまかなえるものではありません。
双方にゴールドカードも用意されていますが、「三井住友ゴールド(NL)」など年会費無料で使える(年間100万円利用達成で永年無料)ゴールドが流行っている現状では、年間1万円を超えるミューズカードのゴールドにはメリットは乏しいでしょう。
≪画像元:名鉄≫
東京在住で、地元ではない筆者にも魅力的に感じる名鉄ミューズカードは、さらに入会キャンペーン実施中です。
これを利用して、一気にポイント(そして将来のANAマイル)を増やしましょう。
最大1万ポイント付与の入会キャンペーンをご案内します。
2024年11月16日から始まったキャンペーンですが、2025年4月15日入会までと、長期間です。
新社会人も検討していいカードです。
・ 新規入会 … 1,000ポイント
・ カード5万円利用 … 3,000ポイント(名鉄グループ、manacaチャージを除く)
・ 名鉄グループ定期券、名鉄ネット予約サービス、CentX Webチケット、manacaクレジットチャージ利用を合計3万円 … 1,000ポイント
・ 名鉄グループ対象施設で合計3万5,000円利用 … 3,000ポイント
・ リニューアル記念 … 2,000ポイント
※カード利用期間は、入会月含む3か月後の末まで
地元利用者でないと、名鉄グループ対象施設利用はやや困難です。東京にあるメルサなどは対象になっていません。
いっぽう鉄道利用に関しては、「manacaチャージ」3万円で1,000ポイントもらうのは簡単です。
3万円チャージすれば、通常ポイントも別途300たまりますから、悪い数字ではありません。
結局、カード5万円利用と3万円チャージをすれば、7,000ポイントもらえるわけです。
5万円利用が、「入会月含む」なので気をつけないといけません。月末に入会すると、2か月間で達成する必要があります。
三井住友カードも、三菱UFJニコスも、どちらも入会キャンペーン以外にリボ払いのキャンペーンを実施しています。
どちらもエントリーが必要です。
リボ払いの怖い人は避けましょう。
≪画像元:三井住友カード≫
三井住友カード発行の名鉄ミューズカードの場合、リボ払い「マイ・ペイすリボ」利用で5,000円キャッシュバックを12月31日まで実施しています。
三井住友カード共通の、入会時だけ利用できるキャンペーンです。
決済のすべてがリボ払いになる「マイ・ペイすリボ」を月額3万円以下の支払いで登録し、入会月に加えた3か月末までに6万円使うと達成です。
名鉄ミューズカードの利用期間より1か月余裕があります
三井住友カードのリボ払いは、支払日に残高が残っていなければ手数料無料で使えます。手数料の発生も要件になっていないので、まとめての支払い、あるいはATMでの入金で手数料をゼロまたは最小限に抑えて特典だけもらえます。
キャッシュバック時期は、入会月の6か月後の末日までとなっています。10日の支払日に相殺されるものと思われます。
来年1月以降は、名鉄ミューズカードのサイトに掲載されている「3,000円」キャッシュバックに戻ります。
≪画像元:三菱UFJニコス≫
こちらは、三菱UFJニコスのクレジットカードで、通年で実施しているキャンペーンです。
新規入会会員に限りません。
そして、条件を満たせば(今回の場合は2023年12月31日時点で楽Pay登録していないこと)繰り返し参加できます。
リボ払い「楽Pay」に登録し、月額3万円以下の支払いにして、1万円使うだけで達成です。
キャッシュバック額は2,000円で、四半期刻みで付与されます。
2025年1月までの楽Pay登録とキャンペーン登録の場合、4月末にキャッシュバックを受けられます。
還元率を上げた名鉄ミューズカードは全国から要注目です。
特にANAマイラーには見逃せません。
入会キャンペーンも太っ腹で、名鉄グループ利用のできない東京在住の筆者も、12月までに三井住友カード発行のミューズカードを申し込めば、リボ払いキャンペーン含めて合計1万2,000円相当もらえることになります。
遠くの地域のクレジットカードも、時にはチェックしてみましょう。
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