「dカード PLATINUM」持つ価値はある?メリット・デメリットと損益分岐点

2024年11月25日 午前9時より、ドコモが提供するdカードから新たに「dカード PLATINUM(dカードプラチナ)」の申込みが開始されます。

大手携帯会社のクレジットカードとしては、初のプラチナカードです。

気になるのはそのスペックですが、どのような特典が付帯しているのでしょうか。

dカード PLATINUMのメリット・デメリットを検証し、持つ価値はありそうか調べてみました。

持つ価値はある?

dカード PLATINUMの詳細

画像元:https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2024/11/07_00.html

年会費

29,700円(税込)

家族カード

1枚目:無料

2枚目以降:1,100円(税込)

還元率

1%

国際ブランド

Visa・Mastercard

保険

国内:最大5,000万円

海外:最大1億円

お買い物:最大500万円

dカード PLATINUMは年会費29,700円(税込)で、家族カードは1枚まで無料、国際ブランドはVisa・Mastercardのどちらかを選べます。

他社のプラチナカードと同様、プライオリティ・パスやグルメ特典が利用できますが、コンシェルジュサービスは付帯していません

還元率は一般のdカードと同様1%で、ドコモ携帯やクレカ積立でポイントアップ特典が受けられます。

通常デザインとポインコデザインの計3種類があり、一般やゴールドにはない縦型も用意されています。

dカード PLATINUMのメリット

dカード PLATINUMには多くの特典が付帯していますが、主なメリットは以下の4つです。

積立投資で最大3.1%還元

マネックス証券でdカード PLATINUMをクレカ積立に利用すると、最大3.1%相当のポイント付与を受けられます。

具体的な還元率(NISA口座の場合)

対象年

毎月のショッピング利用額

ポイント付与

初年度

一律

3.1%

2年目以降

10万円未満

1.1%

10万円以上

20万円未満

2.1%

20万円以上

3.1%

初年度は一律で3.1%付与ですが、2年目以降はdカード PLATINUMの毎月のショッピング利用額によって付与率が異なります

積立可能額は1,000円~10万円となっており、初年度に毎月10万円を1年間つみたてた場合、合計37,200ポイントを獲得可能です。

かなりの高還元なので、クレカ積立でdポイントを貯めるなら選ばない手はないでしょう。

NISAの口座は10万円まで最大3.1%還元ですが、課税口座の場合、積立額によって条件が異なります。

課税口座の積立に利用する人は、公式サイトで条件をご確認ください。

ドコモのサービスの利用料金が最大20%還元

dカードPLATINUMでドコモケータイやドコモ光の料金を支払うと、その税別金額に対し最大20%相当がポイント還元されます。

詳しい還元率

対象年

毎月のショッピング利用額

ポイント付与

初年度

一律

20%

2年目以降

10万円未満

10%

10万円以上

20万円未満

15%

20万円以上

20%

クレカ積立と同様、2年目以降はショッピング利用額によって付与率が異なります。

さらにドコモ電気でも地域によっては最大20%ポイント還元されるため、使っている人は必見です。

最大20万円のケータイ補償

お使いのスマートフォンが故障や紛失・盗難の被害にあった場合、最大20万円の補償を受けられます。

補償を受けられるのは、ドコモで購入しdカード PLATINUMの利用携帯電話番号として登録されている端末が対象です。

最大20万円も保障されるなら、最新のiphoneも安心して利用できそうです。

ケータイ補償はdカード・dカード GOLDでも付帯していますが、最大補償額が他のdカードよりも手厚くなっています。

カードの種類

最大補償額

dカード

最大1万円

dカード GOLD

最大10万円

dカード PLATINUM

最大20万円

補償を受けるためには、事故発生から60日以内の手続きが必要です。

万が一壊れてしまったときのため、補償の使い方もあらかじめ確認しておきましょう。

対象のレストランが1名無料で利用できる

dカード PLATINUMには、対象のレストランを2名以上で予約すると1名分無料で利用できる「ダイニングby招待日和」が付帯しています。

高級レストランでの食事が1人分無料で楽しめるため、利用すれば年会費の元が取りやすくなります

年間の利用回数や対象のレストランについては、11/17時点ではまだ情報がありません。

dカード PLATINUMの募集が開始されてから詳細が発表されると考えられるので、気になる人は楽しみに待ってみましょう。

dカード PLATINUMのデメリット

dカードプラチナムは豪華な特典が豊富ですが、注意すべきデメリットも多めです。

事前に知っておかないと年会費のほうが割高になり、損する可能性もあります。

あらかじめ、デメリットも押さえておきましょう。

翌年度以降は月20万円使わないとメリットが少ない

dカード PLATINUMのクレカ積立は最大3.1%付与されますが、2年目以降は毎月20万円以上のショッピング利用がないと付与率が下がります

ドコモのサービスの利用料金に対する最大20%還元も、同様に2年目以降毎月20万円以上のショッピング利用がないと還元率が落ちます

ショッピング利用には、モバイルSuica・モバイルPASMO・モバイルICOCA以外の電子マネーチャージや、dカード積立は含まれません

モバイルSuicaなどにチャージする以外は、純粋なショッピング利用が必要です。

毎月20万円以上ショッピング利用する人がどのくらいいるかは不明ですが、少数派であることは間違いなさそうです。

毎月20万円お買い物に使わない人は十分注意してください。

プライオリティ・パスは回数制限がある

dカード PLATINUMに付帯するプライオリティ・パスは年間10回まで無料で、11回目以降は35米ドル支払う必要があります。

同伴者の利用も同様に、35米ドル必要です。

最近はプライオリティ・パスに回数制限があるプラチナカードが多いですが、dカード PLATINUMも例に漏れず回数制限があります。

たまに海外に行く人なら問題ないですが、制限があると困る人は注意しましょう。

家族カードの特典は少なめ

dカード PLATINUMの家族カードは1枚目が無料、2枚目以降も1,100円(税込)の格安ですが、特典は少なめです。

家族カードにはクレカ積立特典やプライオリティ・パスが付帯しておらず、グルメ特典も使えません

dカード携帯補償とドコモサービスの利用料金に対する最大20%還元は、家族カード会員でも受けられます。

家族でドコモを使っている人は、補償やポイント還元用として家族カードを発行すると良いでしょう。

最大4万円の特典クーポンが使いにくい可能性がある

dカード PLATINUMは年間利用額に応じて、最大4万円の特典クーポンを受け取れます。

特典クーポンは100万円ごとに1万円付与され、400万円使えば4万円となります。

最大4万円分もらえれば年会費以上にお得に思えますが、実際はクーポンが使いにくい可能性があるので注意してください。

例えば特典クーポンをdショッピングで利用する場合、クーポン金額の倍以上購入しないと使えない仕様になっています。

一例として、1,100円引きクーポンを使うためには、2,200円以上の購入が必要です。

最大4万円分dポイントで受け取れるなら最高なのですが、残念ながらクーポンです。使い道が指定されていることを、忘れないようにしましょう。

dカード PLATINUMがおすすめの人

dカード PLATINUMのメリット・デメリットを考えた上で、どんな人におすすめか考えてみました。

以下の項目に2つ以上当てはまる人なら、dカード PLATINUMがおすすめです。

・ドコモのサービスをフルに使っている人

・毎月20万円以上クレジット決済する人

・プライオリティ・パスやダイニングby招待日和をよく利用する人

dカード PLATINUMは、月に20万円以上使わないとお得度が下がります

ショッピング決済を20万円も利用しない人は、2年目以降ポイント特典が減るため、年会費の元が取れず損する可能性が高いです。

ドコモを使っていて、かつショッピング利用やプラチナ特典をよく利用する人に、dカード PLATINUMはおすすめと言えます。

dカード PLATINUM以外のおすすめプラチナカード

dカード PLATINUMがおすすめの人は、一部に限られます。

「自分には合わないかも」と感じた人は、以下のプラチナカードも検討してみましょう。

コスパ重視ならエポスプラチナ

エポスプラチナは年会費3万円(税込)ですが、年間で100万円以上使うと、翌年度以降は2万円(税込)で使い続けられます

さらに年間100万年使えば2万円分のボーナスポイントが受け取れるため、年会費は実質無料です。

プライオリティ・パスの回数制限はなく、プラチナ特典であるグルメ特典やコンシェルジュサービスも付帯。最大1億円の海外旅行保険も自動付帯しています。

実質無料で持てるにもかかわらず、機能性の高いコスパ最強のプラチナカードです。

高級感と特別感で選ぶならJCBプラチナ

プラチナカードならではの高級感や特別感を求める人は、JCBプラチナがおすすめです。

グルメ特典やホテル特典が充実しており、最大5万円のスマートフォン保険も付帯。プライオリティ・パスの回数制限は無く、同伴者も2,200円(税込)の特別価格で利用できます。

年会費は27,500円(税込)で、dカード PLATINUMよりも2,200円割安です。

カードを保有しているだけで、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「ザ・フライング・ダイナソー」に優先的に搭乗可能で、施設内の専用ラウンジに入店できる特典も受けられます。

USJが好きな人にもJCBプラチナがおすすめです。

dカード PLATINUMでお得になる人は限られる

dカード PLATINUMは2年目以降は年間20万円使わないと特典が減るため、お得に使いこなせる人は限られます。

ドコモユーザーなら誰でもお得になるわけではないので、自分に合うかしっかり考えることが大切です。

最大3万円分もらえる入会キャンペーンも開催されるため、初年度使ってみて、2年目以降使い続けるか考えても良いでしょう。

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 「dカード PLATINUM」持つ価値はある?メリット・デメリットと損益分岐点