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三菱UFJカードは、一部のスーパー等で最大15%還元、基本部分だけでも5.5%還元となり、利便性が大きく向上しました。
2024年8月から、オーケー、オオゼキ、東武ストア等の店舗がポイントアップ対象となったものです。回転寿司からもくら寿司、スシローが加わりました。
それまでは、「セブン-イレブン」「ローソン」「松屋」等一部の店舗だけで大型還元があるカードであり、ライバル・三井住友カードの還元店舗数に水をあけられていたのです。
三井住友カードにはない「スーパー」が主戦場になった三菱UFJカードですが、なかなか使いこなしの難しい1枚でもあります。
なお、本記事において5.5%を超えるポイントアップ手段はできる限り簡略化したため、すべて載せてはいません。
スーパー等の特約店で最大15.0%還元になる三菱UFJカードですが、まずは5.5%還元を確実に取りたいものです。
5.5%までは、還元の上限がありません。
5.5%還元を超える部分(最大9.5%)については、3か月間ごとに決済金額2万9,000円までという制限があります。
三菱UFJカードにはアメックスブランドもありますが、アメックスだけポイントアップ対象店舗が多くありません。
新たに増えたのは「スシロー」の他、スーパーは「東武ストア」「ヤマナカ」(Frante、フランテ・ロゼ含む)のみです。
アメックスは三菱UFJカードで唯一2枚目として持てるブランドでした。
5.5%を超えるポイントアップを、2万9,000円の壁を超えて狙うには向いていましたが、このサービス「デュアルスタイル」は2024年10月で入会終了します。
スーパーで使いたいならJCB、VISA、Mastercardのいずれかがおすすめです。
参照:Mitsubishi UFJ NICOS Co.,Ltd.
三菱UFJカードのJCB、VISA、Mastercardブランドの場合、次の店舗がポイントアップ対象です。
・セブン-イレブン
・ローソン
・コカ・コーラ自販機
・くら寿司
・スシロー
・ピザハットオンライン
・松屋(松のや、マイカリー食堂含む)
(以下、スーパー)
・オーケー
・オオゼキ
・スーパーSANWA(FOOD ONE含む)
・魚辰(生鮮乃木市場、生鮮げんき市場含む)
・東武ストア
・ドミー
・肉のハナマサ(フランチャイズ店舗除く)
・ジャパンミート(MEATMeet、パワーマート含む)
オーケーの割引会員証「オーケークラブ」(2.9%割引)は、三菱UFJカードにより完全に存在意義を失ったものと筆者は考えています。
そもそも現金またははまPay(横浜銀行引落し)決済の場合しか割引にならない以上、三菱UFJカード一択でしょう。
少々難しいですがポイントアップの注意点です。
なお、「多額を支払うので、細かいポイント逸失は気にしない」という考え方も正解でしょう。
そういった方は読み飛ばしてください。
三菱UFJカードのポイントアップ店舗で還元を受けるためには、次のいずれの決済方法でも構いません。
・カード差し込み決済
・カード現物によるタッチ決済
・Apple Pay(JCB除く)※QUICPayとして決済
Androidユーザーの場合、いまどきの方法とはいえませんが、常にカード現物が必要です。
差し込み決済とタッチ決済とは同一扱いですが、Apple Payでの決済は別集計になるのでご注意ください。
ある店舗でひと月にカード現物決済が800円、Apple Pay決済が800円という場合、合計1,600円ですがポイントアップはありません。
利用金額は店舗ごとに算定される点に気をつけましょう。
1店舗につき、利用金額の月間1,000円ごとに満たない部分は、ポイントアップ対象外となります。
この点、5.5%還元と言っても、利用状況次第で実還元率はかなり下がります。
たとえば、ある1店舗の月の決済(かつ、同じ決済方法)が1,800円の場合、1,000円部分については5.5%ですが、800円部分については0.5%です(他の決済と合計し、月1,000円単位で付与)。
この場合のポイント付与は59円相当となり、1,800円の利用額に対する還元率を計算しなおすと、3.28%となります。
細かいポイント付与を気にしたくないなら、スーパー等特定店舗を集中して使うべきといえます。
筆者はこの性質により、「セブン-イレブン」「ローソン」での三菱UFJカードの利用を避け、三井住友カードのスマホタッチ決済を利用しています。
牛めしの松屋は三井住友カードのポイントアップ店舗でなく、三菱UFJ限定なのでモバイルオーダーで使いますが、毎月ポイントの取りこぼしが多いのが悩みです。
そして系列の「松のや」「マイカリー食堂」との利用金額通算もしてもらえません。
現在は5.5%を超える部分のポイントアップについては「2万9,000円」(買い物ベースで)までという3か月区切りの制限があります(今回の区切りは11月から1月)。
3か月ごとの追加ポイントアップの例を挙げます。会員個別の利用状況により、2万9,000円使った時の上限が次の通りとなります。
携帯電話引き落としや、Apple Pay利用、それから利用金額(3か月間の対象期間中のうち、ひと月でいい)10万円などの方法で数字はアップします。
ただ最大値と、リボ払い「楽Pay」&アプリログイン(5.5%追加)とを比較した際、還元の差は1,160円相当です。
3か月間の数字であることを考えると、大きな差に感じないかもしれません。
三菱UFJニコスのリボ払いは無手数料で使えるので、これとアプリログインの5.5%を狙うのもいいでしょう。
毎月のリボ払い設定を最大値の10万円にしておいて、毎月リボ残高が残らないように使えば、手数料が発生しません。
2万9,000円の壁を突破したいときは、家族に三菱UFJカードを作ってもらい、家族カードを持つといいでしょう。
そうすれば本カードと家族カード、2枚で5万8,000円の壁となります。
三菱UFJカードをスーパー中心で使ったとき、3か月間でどのぐらいポイントがたまるかを見ていきます。
回転寿司やコンビニを使う人もご参考にしてください。
それ以外の店舗で三菱UFJカードを使うのは構いませんが、ポイント還元率0.5%(0.4%と考えたほうが無難)なカードであり、大きなメリットはありません。
ポイントアップ店舗以外の利用で間接的にスーパー等のポイント還元率も上がります。
2万9,000円の壁があるため、ポイントが爆増するわけでない点は、すでに見たところです。
スーパーだけで月10万使う場合です。
首都圏なら「オーケー」「オオゼキ」「東武ストア」「ハナマサ」を使える地域も多いので、無理な設定ではありません。
月10万円使うと、リボ払い設定の存在は利用の妨げになるため「楽Pay」は設定しないこととします。
毎月きちんと繰り上げ払いをするなら使っても構いませんが、手間を考えればなくてもいいでしょう。
5.5%を超えるポイントアップについては、次の2種類のみ達成するものとします。
・月10万円利用(すでにスーパーだけで達成)…1.5%
・スマホアプリログイン…0.5%
100,000 × 3 × 5.5% = 16,500
29,000 × 2.0% = 580
合計: 17,080円相当(3か月間)
スーパーだけで月5万円使う場合を見てみます。
今度は、リボ払い「楽Pay」設定をした場合を想定しています。
カード利用分のうち引落しを待つ金額が10万円を超えた場合、リボ手数料が発生する点にはご注意ください。
・リボ払い「楽Pay」設定…5.0%
・月5万円利用(すでにスーパーだけで達成)…1.0%
・スマホアプリログイン…0.5%
50,000 × 3 × 5.5% = 8,250
29,000 × 6.5% = 1,885
合計:10,135円相当(3か月間)
リボ払いの効果はそれほど多額ではないので、手数料の発生が気になる場合使わなくていいでしょう。
家のすぐ近所ではないが、なんとか行ける範囲に「オーケー」があるという首都圏在住の方はわりと多いのではないでしょうか。
そのようなシミュレーションです。
リボ払いを設定のうえ、月に1回~2回、2万円だけ使うとします。
このぐらいの利用額だと、リボ払いの手数料発生についてはほぼ気にしなくて構いません。
・リボ払い「楽Pay」設定…5.0%
・スマホアプリログイン…0.5%
20,000 × 3 × 5.5% = 3,300
29,000 × 5.5% = 1,595
合計:4,895円相当(3か月)
少額利用の場合、1,000円未満の端数が出やすく、ポイントが伸びない可能性がある点はわきまえておきましょう。
いずれにしても、利用額にかかわらず、ポイントアップ店舗で使うとなかなか大きな数字が出ます。
スーパー中心(人によっては回転寿司やコンビニも含みます)の利用で、大きなポイントが得られることがわかりました。
ただ、ためたポイント自体にも、いささか問題があります。
三菱UFJニコスのポイントプログラム「グローバルポイント」は、だいぶ進化した部分もありますが、古い銀行系ポイントの要素を残しているため、利用に少々工夫が必要です。
三菱UFJカードの還元率は、公称によれば次のとおりです。
・一般加盟店舗…0.5%
・ポイントアップ店舗…5.5%
・ポイントアップ店舗最大…15.0%
・ネットショッピング最大…12.5%
・入会キャンペーン…1万円相当
この数字のすべてが、「1ポイント = 5円」で使ったときを前提としています。
ところが、この数字で使える交換先は非常に少ないのです。
実際には「1ポイント = 4円」が多く、この数字を基準にした場合、上記の数字のすべてを修正すべきと言えます。
・一般加盟店舗…0.4%
・ポイントアップ店舗…4.4%
・ポイントアップ店舗最大…12.0%
・ネットショッピング最大…10.0%
・入会キャンペーン…8,000円相当
理解して使っていれば、この数字で十分だとも言えるでしょう。
「1ポイント = 4円」で使う交換先の代表例です。
・キャッシュバック(カード利用代金充当)
・Pontaポイント、dポイントに交換
楽天ポイントやnanacoポイント、WAONポイントは「1ポイント = 3円」です。
いっぽう公称どおりの「1ポイント = 5円」は次のものしかありません。
・ビックポイント(ビックカメラ)
・ベルメゾンポイント
・amazonギフトカード(「電子ギフト券」のカテゴリにある)
さらに、ビックポイント、ベルメゾンポイントは交換単位が500ポイント(2,500円相当)と大きいのがネックです。
amazonギフトカードは、100ポイント(500円相当)から交換できます。
現状amazonひとつが、グローバルポイント全体を支えているような格好なのです。
筆者は先日、200ポイント(1,000円相当)があったので、JALマイルへの交換アップの機会を狙ってマイルに交換しました。
もっとも、「200ポイント→ 400マイル」のレートが、1.1倍で440マイルになっただけです。
元のレートも低めですが、グローバルポイントを使う場合、妥協も必要だと思っています。
欠点もあるが三菱UFJカードはスーパーで最強
ポイントの使いにくさや、ポイントアップの計算式の複雑さなど、三菱UFJカードには欠点も多く見られます。
それでも、スーパー中心に使っていくと大きなお得になります。
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