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農林水産省が東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年10月)について、主産地等からの聞き取りを行い、その結果について発表しました。
聞き取りを行った、野菜15品目の10月の価格については令和6年10月は、さといもがお買い得の見込みです。
参照:農林水産省
※平年並みとは、平年(過去5か年平均)との比率が90%以上、110%以下である。
※15品目の野菜:大根、にんじん、白菜、キャベツ、ほうれん草、ねぎ、レタス、きゅうり、なす、トマト、ピーマン、ばれいしょ、さといも、玉ねぎ、ブロッコリー
それぞれの野菜価格の見通しについて見ていきます。
品目 | 10月の価格見通し (平年(直近5か月平均)比) |
だいこん | 平年並みで推移 |
にんじん | 平年並みで推移 |
はくさい | 〈10月前半〉 平年並みで推移 〈10月後半〉 平年を上回って推移 |
キャベツ | 平年並みで推移 |
ほうれんそう | 〈10月前半〉 平年を上回って推移 〈10月後半〉 平年並みで推移 |
ねぎ | 平年並みで推移 |
レタス | 〈10月前半〉 平年を上回って推移 〈10月後半〉 平年並みで推移 |
きゅうり | 平年を上回って推移 |
なす | 〈10月前半〉 平年を上回って推移 〈10月後半〉 平年並みで推移 |
トマト | 〈10月前半〉 平年を上回って推移 〈10月後半〉 平年並みで推移 |
ピーマン | 〈10月前半〉 平年を上回って推移 〈10月後半〉 平年並みで推移 |
ばれいしょ | 平年並みで推移 |
さといも | 平年を下回って推移 |
たまねぎ | 平年並みで推移 |
ブロッコリー | 〈10月前半〉 平年並みで推移 〈10月後半〉 平年を上回って推移 |
全体として、10月は前半・後半ともに「平年を上回って価格が推移」する見込みの野菜が多め。
今年の猛暑の影響により、出荷数が平年より下回り、高値が予測される野菜も一部あるようです。
品目 | 主産地 (10月の入荷シェア) | 今後の生育及び出荷見通し | 10月の価格見通し (平年(直近5か年平均)比) |
だいこん | 千葉(34%) 青森(30%) 北海道(23%) | 北海道産・青森県産に加え、千葉県産の出荷が増加する。 千葉県産の生育は順調。北海道産・青森県産は8月から9月上旬にかけての高温等の影響により歩留まりの低下がみられるものの、9月中旬以降の気温低下により生育は回復傾向にあり、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。 全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 | 平年並みで推移 |
にんじん | 北海道(89%) | 北海道産は8月から9月上旬にかけての高温等の影響により歩留まりの低下がみられるものの、9月中旬以降の気温低下により生育は回復傾向にあり、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 | 平年並みで推移 |
はくさい | 長野(84%) 茨城(9%) | 長野県産に加え、茨城県産の出荷が増加する。 長野県産は8月の高温、降雨の影響により歩留まりの低下がみられるものの、9月中旬以降の気温低下により生育は回復傾向にあり、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。茨城県産は高温の影響による定植の遅れ、歩留まりの低下がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。 全体として、10月前半の出荷数量・価格は平年並みで推移し、10月後半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。 | 平年並みで推移 |
キャベツ | 群馬(60%) 千葉(13%) | 群馬県産に加え、千葉県産の出荷が増加する。 主産地において、生育は順調であり、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 | 平年並みで推移 |
ほうれんそう | 群馬(47%) 茨城(20%) 栃木(15%) | 主産地において、7月から8月にかけての高温の影響による生育不良等がみられ、10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。9月中旬以降の気温低下により生育は回復傾向にあり、10月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 | 〈10月前半〉 平年を上回って推移 〈10月後半〉 平年並みで推移 |
ねぎ | 北海道(21%) 青森(18%) 秋田(15%) | 北海道産の出荷は順調。青森県産・秋田県産は8月の高温の影響により歩留まりの低下がみられるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。 全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 | 平年並みで推移 |
レタス | 茨城(62%) 長野(24%) | 長野県産中心から、茨城県産中心の出荷へと切り替わる。 茨城県産の生育は順調。長野県産は8月の高温、降雨の影響により歩留まりの低下がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。 全体として、10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、10月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 | 〈10月前半〉 平年を上回って推移 〈10月後半〉 平年並みで推移 |
きゅうり | 群馬(31%) 埼玉(25%) 福島(11%) | 福島県産の出荷が減少し、群馬県産・埼玉県産の出荷が増加する。 福島県産は7月から8月中旬にかけての高温の影響による生育不良等がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。群馬県産・埼玉県産は8月から9月中旬にかけての高温の影響による歩留まりの低下等がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。 全体として、10月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。 | 平年を上回って推移 |
なす | 高知(37%) 群馬(21%) 栃木(16%) 茨城(13%) | 群馬県産・栃木県産に加え、高知県産の出荷が増加する。 群馬県産・栃木県産・茨城県産は7月から8月中旬にかけての高温の影響による歩留まりの低下等がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。高知県産の生育は順調。 全体として、10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、10月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 | 〈10月前半〉 平年を上回って推移 〈10月後半〉 平年並みで推移 |
トマト | 千葉(18%) 熊本(16%) 福島(12%) 茨城(10%) | 福島県産・茨城県産の出荷が減少し、熊本県産の出荷が増加する。 千葉県産・福島県産・茨城県産は7月から9月上旬にかけての高温の影響により花落ち、生育不良等がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。熊本県産の生育は順調。 全体として、10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、10月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 | 〈10月前半〉 平年を上回って推移 〈10月後半〉 平年並みで推移 |
ピーマン | 茨城(56%) 岩手(19%) | 岩手県産に加え、茨城県産の出荷が増加する。 茨城県産は8月の高温の影響により生育不良がみられ、10月前半の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。9月以降の気温低下により生育は回復傾向にあり、10月後半の出荷数量は平年並みで推移する見込み。岩手県産の生育は順調。 全体として、10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、10月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 | 10月前半〉 平年を上回って推移 〈10月後半〉 平年並みで推移 |
ばれいしょ | 北海道(100%) | 主産地において、生育は順調であり、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 | 平年を下回って推移 |
さといも | 埼玉(69%) 千葉(11%) 愛媛(11%) | 千葉県産の出荷が減少し、埼玉県産の出荷が増加する。 埼玉県産は玉数が多く大玉傾向。千葉県産・愛媛県産の生育は順調。 全体として、10月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み。 | 平年を下回って推移 |
たまねぎ | 北海道(97%) | 主産地において、生育は順調であり、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 | 平年並みで推移 |
ブロッコリー | 北海道(36%) 長野(20%) 埼玉(18%) | 北海道産・長野県産の出荷が減少し、埼玉県産の出荷が増加する。 北海道産は気温高により生育が前進しているため、切りあがりが早くなり、10月後半の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。長野県産は8月の高温・干ばつの影響により歩留まりの低下がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。埼玉県産は夏場の天候不順の影響により、生育遅延・生育不良がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。 全体として、10月前半の出荷数量・価格は平年並みで推移し、10月後半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。 | 〈10月前半〉 平年並みで推移 〈10月後半〉 平年を上回って推移 |
参照:農林水産省
注:「平年並み」とは、平年(過去5か年平均)との比率が概ね90%以上、110%以下であることを示しています。
9月に引き続き、10月も全体的に野菜の高値は続く見込みです。
「価格が平年を上回って推移」する野菜に関しては、代替品を賢く使いましょう。食感や味が近いお買い得な野菜を選ぶと、値上げ分をカバーしつつ家計防衛につながります。
キャベツは、はくさいに並ぶ大物の葉物野菜のひとつです。
味や出来上がりにそれほど大きな差はなく、はくさいよりも甘味が出ます。
もやしとはくさいは全く別物ですが、白菜が高くて買えない時に頼りになる存在です。
1袋10~30円台で手に入る上に、鍋物やスープにも使えます。はくさい同様に水分の多い野菜なので、味付けはいつも通りでかまいません。
代用の注意点: はくさいと比べると、キャベツの水分量は少なめ。キャベツで代用する時は調味料を控えめに調整しましょう。
また、もやしには独特の香りと食感があります。人によっては、はくさいより食べ飽きることも。鍋料理など大量に消費する場合は、きのこなど他の野菜も合わせましょう。
葉物野菜のレタスですが、細切りにすればきゅうり同様にサラダや和え物にできます。
レタス1玉はボリュームがあるので、きゅうりを数本買うより良コスパです。
年中価格が安定している水菜は、じつはかなり万能野菜のひとつ。歯ごたえが気になる方は、細かくカットするか塩もみすると食べやすくなります。
筆者のおすすすめは、水菜入りのポテトサラダ。きゅうりの代わりに使っても遜色ないくらい好相性です。
代用の注意点:きゅうり独特のポリポリ感は出ないので注意。レタス・水菜どちらも水分が多く傷みやすい点は共通しています。カットしたら早めに食べ切るようにしてください。
おススメ保存方法 … ビニール包装から取り出して、1個ずつキッチンペーパーで包む
さといもは乾燥に弱いため、紙袋などで二重にすると長持ちします。
大量消費使いまわし可能な下ごしらえ … 水洗いして皮をむき、ラップに包んで冷凍庫へ
冷凍したさといもをレンジ解凍すると、皮がするっと簡単にむけます
アレンジレシピ … さといもの唐揚げ・ポテトサラダ・煮っころがし
参照:ニチレイ ほほえみごはん
9月に引き続き、10月も野菜の高値は続きます。
お買い得な野菜で代用しつつ、冷凍野菜や缶詰も活用しましょう。
≪画像元:業務スーパー≫
ドリップが出やすい冷凍ブロッコリーも、スープやカレーの具ならおいしく食べられます。
≪画像元:業務スーパー≫
煮込み料理なら、生トマトではなくカットトマト缶で十分です。
食欲と値上げの秋は、もうしばらく続きます。お買い得な野菜を選びながら、10月もやりくりを頑張りましょう。
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