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Tポイントと三井住友カードのVポイントが統合して生まれたのが新生Vポイントです。
一時期停滞していたTポイントの印象から、ネガティブにとらえる人が多いかもしれません。
ですが、統合後のVポイントは非常に有益で、無視していてはもったいない限りです。
三井住友カードは、旧Vポイント時代から「Vポイント」アプリでポイント消化ができました。
これが統合後、「VポイントPay」に替わっています。
今回は、VポイントPayについて使い方を見ていきます。
Vポイント関係のアプリが増えて、混乱している人もいるでしょう。
VポイントPayはなかなか便利ですが、一切使わない選択肢もあります。
面倒であれば、使わないのもいいでしょう。
ただし使わない場合も、VポイントPayでできることは知っておいたほうがいいと思います。
理解できていれば難しいアプリではありません。
VポイントPayは、三井住友カードが公式に述べているわけではないですが、性質は「電子マネー」だと考えられます。
「チャージして使う」性質です。ポイントもチャージできます。
ただし一般的な電子マネーと異なり、クレジットカードからのチャージは開通しているだけで、使う人はほぼいないのではないでしょうか(後述)。
主に、たまったVポイントの消化アイテムとして役に立つのです。
新生Vポイントは、三井住友カードや今でもTカードの名称を付けているクレジットカードの利用、それからモバイルVポイントアプリの提示等でたまります。
たまったポイントを使う方法は、旧Tポイント系統の方法、三井住友カードの系統等、いろいろです。
こんな方法があります。
・ Vポイント(旧Tポイント)加盟店で、Vポイントアプリを提示して支払う
・ 三井住友カードの請求金額と相殺(キャッシュバック:等価で交換できるのでおすすめ)
≪画像元:三井住友カード≫
・ VポイントPayのバーチャルカードをタッチ決済等に登録し、ポイントをチャージして支払う
・ ポイント交換(8割程度に目減りする交換先が増えたが、ANAマイルだと交換率1:0.6とおすすめ)
参照:三井住友カード
・ Olive会員の場合、ポイント払いモードに切り替えてカード払い(本記事では扱いません)
Vポイント(旧Tポイント)アプリのバーコードを、Vポイント加盟店で提示してポイントを支払うのは旧Tポイントからある方法です。
ポイントを使えるのは、Vポイントの加盟店だけです。
現在では不便にも思えますが、そもそも共通ポイントとはこういった存在でした。
なお「Vマネー」とVポイントの併用ができますが、Vマネーは旧Tマネー時代からあまり流行っておらず、混乱するだけと思いますので省略します。
本記事で取り上げるVポイントPayがあれば十分ではないでしょうか。
三井住友カード会員の場合、以前からVポイントをカード請求金額と相殺できるキャッシュバックが用意されています。
JCBや三菱UFJカードと違い、等価なのでおすすめです。
筆者は、もっぱらポイント交換(ANAマイル)を使っています。
というより、使う予定で無期限にポイントをためています。
Vポイントのままためておいて(使っている限り1年の有効期限は無視していい)、ANAマイルにまとめて移行することにしています。
このため、VポイントPayはめったに使いません。
見てきた通り、ためたVポイントを別の方法で使う人にとってVポイントPayは必須の存在ではありません。
ただ、ポイントをタッチ決済等で消化したいときには大変便利です。
特に、キャンペーン等でもらえるVポイントギフトコードをポイントとして使う場合、このアプリが必須です。
使う頻度はそれほどなくても、使い方を知っておいて損はありません。
VポイントPayアプリ(Vポイントアプリとは別物)の画面は上下に分かれています。
上が電子マネー部分で、下がVポイントアプリと共通する、Vポイントです。
Vポイント加盟店でポイントをつける際、VポイントPayアプリを開いても構いません。
ただVポイントアプリに比べると、Vポイントのバーコード部分が開くのが、やや遅いようです。
上の部分を説明します。
VポイントPayは実質電子マネーですから、クレジットカード(デビットカード、プリペイドカード含む)等からチャージして使えます。
ただ現状、使っている人はほぼいないのではないかと思います。
次の通り使う意味に乏しいためです。
・ 三井住友カードからチャージして、還元率0.25%
・ 他社カードからチャージして、おおむね通常の還元率になるはずだが、手数料として1回204円取られる
・ チャージしたVポイントPayで決済しても還元率0.25%
三井住友カードで普通に決済し(タッチ決済含む)、還元率0.5%になります。
VポイントPayの場合、チャージと利用、Wポイントとなりますが合計で0.5%と、同じなのです。
コンビニ・飲食店にポイントアップ店舗の多いカード払いのほうが自然でしょう。
VポイントPayで決済する際のポイントは、利用額につき月合計で計算されます。
ただ、0.25%である以上、400円単位ということになります。
三井住友銀行からもチャージできますが、ポイントがつかないのでほぼ無意味でしょう。
クレジットカードチャージが役に立つ機会は、たまにあるキャンペーンの際だけではないでしょうか。
VポイントPayをタッチ決済で使ってポイント20%還元という企画が、過去にもドトールコーヒー等で行われていました。
この際は、手数料を取られても、還元率の高い他社カードでチャージするとチャンスかもしれません。
VポイントPayは電子マネーとしても使えるが、今のところ大きな意味がない理由がおわかりいただけたところで、「ポイント消化」について説明します。
こちらのほうがずっと重要です。
先に三井住友カードのポイント消化方法を確認しましたが、実店舗でポイント消化するには最適です。
バーチャルカードが発行されているので、オンライン決済も可能です。
ポイントは、次の手段でVポイントPayにチャージします。
ややわかりにくいですが、「Vポイント」がチャージにより、「VポイントPayで使うポイント」に変わるわけです。
・ キャンペーン等でもらえるVポイントギフトコードの場合、「ギフト」ボタンから進み、20桁の番号を入力
・ 通常のVポイントの場合、「チャージ」から、「ポイント移行」で入金
・ プロミス、SMBC日興証券でもらったポイントは、「チャージ」から「ポイント交換」で入金
これで、Vポイントアプリのトップにあったポイントが、下段(ポイント)から上段(円)に移りました。
このポイントを買い物に使えます。次に確認します。
Vポイントアプリの上段に、iPhoneなら「Apple Pay」、Androidなら「Google Pay」の設定ボタンがあります。
ここからApple PayまたはGoogle Payにバーチャルカードを設定できます。
Google Payの場合、タッチ決済か電子マネーiDかをあらかじめ選びます。
タッチ決済は三井住友カードで使うほうがいいので、iDもおすすめです。
三井住友カードでiDを使うメリットはほぼなくなりましたが、VポイントPayで支払うシーンではiDも役立ちます。
タッチ決済でもiDでもポイントが変わらないからです。
Vポイントアプリの「カード番号」から、バーチャルカードの番号、有効期限、セキュリティコードを表示できます。
こちらを使ってオンライン決済ができます。
QRコード決済もポイント消化に便利ですが、QRコード決済のない三井住友カードも便利です。
タッチ決済、iD、そしてオンライン決済と、多くのお店で確実にポイントが使えます。
筆者は、ギフトでもらったVポイントを、マクドナルドのモバイルオーダーやモバイルSuicaアプリの1日乗車券購入でたまに使っていました。
こまめに使いたい派にVポイントPayアプリは最適です。
VポイントはTポイントと統合され、実質無期限に(使っている限り失効しない)なりました。
大きくためたい派も、VポイントPayの使い方だけマスターしておくと安心してためられます。