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三井住友カードは「スマホタッチ7%~20%以上」を、三菱UFJカードは「最大19%」をそれぞれアピールしているライバル同士です。
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セブン-イレブンとローソンでは両カードのサービスが被っていますが、牛丼チェーンにおいては、それぞれライバルチェーン店を抱え込んでいます。
「三井住友&すき家」と「三菱UFJ&松屋」ではどちらがお得なのか、対決させてみます。
三井住友カードと三菱UFJカードとはそれぞれ、特定の店舗におけるポイントアップを打ち出しています。
・ 三井住友カード…コンビニ(ファミリーマート除く)、マクドナルド、ドトールコーヒー、すかいらーく、サイゼリヤ、モスバーガー、すき家、はま寿司、ココス、かっぱ寿司
・ 三菱UFJカード…セブン-イレブン、ローソン、松屋、松のや、マイカリー食堂、ピザハット、コカコーラ自販機
三井住友カードのほうがポイントアップ店舗の数が相当に多く、1枚選ぶなら三井住友カードがおすすめです。
ただ、ポイントアップ店舗の種類が少ない三菱UFJカードには、松屋(松のや、マイカリー食堂)があります。
三菱UFJカードも年会費実質無料(年1回の利用で請求されない)なので、松屋派だったら1枚持っていてもいいでしょう。
本記事の主役は牛丼です。
すき家と松屋に特化し、それぞれを安く食べるためにクレジットカードを活用してみようというおすすめです。
前提を決めます。
・ 月5,000円、すき家または松屋店内のいずれかで食べる
・ すき家では、三井住友カードのスマホタッチ決済
・ すき家では、「Vポイント」「楽天ポイント」「dポイント」いずれかも提示(0.5%)
・ 松屋では、必ず三菱UFJカードをセットしたモバイルオーダーで注文
・ 松屋では常にモバイルオーダーのため、dポイント付与は放棄
・ 三井住友カードスマホタッチ決済の効果は、最低限の7.0%とする
・ 三菱UFJカードの決済効果は、「アプリログイン」「1か月のカード利用額3万円」「ApplePayまたはQUICPay利用」で合計7.5%とする
本記事ではスマホタッチ決済により、すき家等を7.0%で使える設定にしました。
さらに上げる方法(最大20%)も考えます。
家族でそれぞれ本会員として三井住友カードを持つと、1枚につき1.0%アップできます(家族ポイント)。
さらに三井住友銀行一体型のOliveにすると、毎月のアプリログインで簡単に1.0%アップできます。
さらにOliveでは、4種類から選べる特典で1.0%上げることもできますが、給与所得者ならこの特典より、毎月200ポイントもらうほうが普通には得でしょう。
その他、SBI証券や住友生命、外貨預金、住宅ローン等の利用で還元率が上がります。
SMBCモビットでも1.0%上がりますが、借入れが必要です。わざわざ借り入れると、利息でごく普通には損します。
三菱UFJカードは、カード決済で松屋等のお店が5.5%で使えるのが基本です。
カード決済口座を三菱UFJ銀行にすることで4.0%アップしますが、この仕組みは7月終了予定のため、今回は取り上げません。
7.5%という設定については、比較的簡単に達成できるものだけを集めてみました。
まだ数字を上げたければ、次の方法が比較的簡単です。
・ 月の利用額(カード利用のすべて)を5万円、10万円と上げていくたび還元率が0.5%ずつ増える
・ 携帯電話または電気料金支払いで0.5%アップ
「アプリログイン」「1か月のカード利用額3万円」「ApplePayまたはQUICPay利用」以外にもうひとつ利用を加えると、ボーナスが加わる
・ リボ払い「楽Pay」設定
上記の設定以外に携帯電話または電気代を足すと、4種類利用のボーナス1.5%で2.0%上がります。
最後にリボ払いです。
三菱UFJカードのリボ払い(楽Pay)は、初回手数料無料のタイプであり、リボ残高を常に残さず支払っていけば手数料は発生しません。
わかりやすいパターンとして、自分で設定する毎月の支払額を最高額の10万円としたうえで、毎月5万をメドに使えば、リボ払いを設定したままでポイントアップだけもらえます。
とはいえリボ払いは遠ざけておきたい方が多いと思うので、最初に取り上げる一般的なシミュレーションでは扱いません。
三井住友カードと三菱UFJカードでは、ポイントの計算方法が大きく異なります。
・ 三井住友カード … 毎月のポイントアップ店舗の利用合計ごとに200円単位
・ 三菱UFJカード … ポイントアップ店舗ごとに月1,000円単位で計算
筆者もちょくちょく、松屋でこの計算方法の落とし穴にハマっています。
松屋を月(16日から翌15日)のうち2回しか使わず、それが朝食のために合計価格が1,000円未満の場合、三菱UFJカードで支払っていてもポイントアップはありません。
ちなみに、松屋と松のや、マイカリー食堂の利用額を通算してもらえるのは、三菱UFJカードのJCBブランドのみです。
松屋アプリでは3店舗またがってポイントアップしてもらえますが、三菱UFJカードのVISA、Mastercardでは通算がないのです。
以下のシミュレーションでは、松屋しか使わないものとしているため、結果に影響はありません。
松屋アプリを用いる松屋のモバイルオーダーは「松弁ネット」「松屋デリバリー」等にも使えて便利です。
なにより、券売機に並ぶ必要がありません。
モバイルオーダーの支払い方法を三菱UFJカードにしても、カードのポイントアップは適用されます。
それだけでなく、松屋アプリ自体に安くなる要素があります。
松屋の会員ランクは5種類ありますが、月5,000円使うと最上級のプラチナ会員となります。
プラチナ会員の場合、次月5%還元です。
ただし月によって利用頻度には変動があるのが普通ですから、最上級のプラチナでなくその下、月3,000円以上で適用される「ゴールド」4%還元で以下は計算します。
なお券売機で三菱UFJカード決済するのは避けましょう。
利用額がモバイルオーダーと通算されず、無意味に終わる可能性があります。
dポイントは付けられませんが、松屋ポイントが付くので惜しくありません。
すき家の牛丼並430円、松屋の牛めし並400円という違いは無視し、月の利用額5,000円だけそろえて比較してみます。
別に牛丼以外を頼んでもいいのです。
三井住友カードスマホタッチ決済7.0%と、共通ポイント0.5%で合計7.5%
5,000 × 7.5 = 375
三菱UFJカード7.5%と、松屋アプリ4.0%で合計11.5%
5,000 × 11.5 = 575
結論として、「三菱UFJカード × 松屋」が牛丼対決の勝者でした。
もっともカード性能の差というより、ほぼ松屋アプリの威力によるものです。
せっかくですから、次に筆者の場合のシミュレーションも見てみます。
三井住友カードを日常的に使う筆者は、ライバル・三菱UFJカードを日常使いの中で強化していくのがすっかり面倒になってしまいました。
セブン-イレブンとローソンでも結局三井住友になり、三菱UFJカードは松屋でしか使わなくなっています。
そのため一時期は松屋のモバイルオーダーでも、頻度の少ない三菱UFJカードでなく、QRコード決済で支払ったりしていました。
こんな状況下における、牛丼ライトユーザー(たまにミドルユーザー)としてのシミュレーションもしてみます。
松屋で毎月1,500円モバイルオーダーで使う場合です。
1,500円という数字は、毎月1,000円単位で三菱UFJカードのポイントが計算されることを考慮し、あえて端数が溢れるようにしてみたのです。
1,500円だと、松屋アプリのランクはゴールドの下のブロンズで、2.0%付与です。
そして三菱UFJカードは、QUICPay等一切使いませんが、リボ払いだけはずっと設定しています。
(三菱UFJカードのポイント)1,000 × 10.5% = 105
(松屋のポイント)1,500 × 2.0% = 30
月135円相当です。
ちなみに、同じ金額ですき家にも当てはめてみます。
筆者は三井住友カードの還元率は、10.0%です。
1,500円使うなら、200円単位(月)で端数が出ます。
ただ三井住友カードはいつも毎月1万円を超えて使うため、すき家だけ100円の端数を落とす意味は薄いので、そのまま計算します。
ただし共通ポイントは決済200円単位のため、切り捨てます。
(三井住友カードのポイント)1,500 × 10.0% = 150
(共通ポイント)1,400 × 0.5% = 7
月157円相当です。
ふたつのシミュレーションから読み取れる傾向です。
・ ヘビーユーザーは、三菱UFJカード × 松屋
・ ライトユーザーは、三井住友カード × すき家
ライトユーザーは、松屋では月1,000円単位を頭の隅に置いておくと得しやすいように思います。
なお筆者の場合、三菱UFJカードを無意味にしないための切り札は、月の食事の回数ではありません。
家族の昼食をテイクアウト(松弁ネット含む)で買うかどうかです。
これがあると、1回2,000円前後にはなるので、三菱UFJカードの月千円単位の区切りをあまり気にしなくなります。
すき家と松屋における「クレジットカード × 牛丼」シミュレーションをしてみました。
松屋派の筆者は、最近利用の少ない三菱UFJカードも今後大事に使おうと思います。
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