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年を取ると、身体機能の低下や生活スタイルの変化によって、住まいの住み替えが必要になるときがあります。
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住み替え費用まで考えて、十分な老後資金を準備している方もいますが、準備ができていない場合や急に住み替えのお金が必要になった場合には、どうしたら良いのでしょうか。
今回は、施設の入居費用などに困った時に役立つ方法を3つ紹介していきます。
今住んでいる家や土地が自分所有の物であれば、銀行が提供しているリバースモゲージが、サービス付き高齢者向け住宅の入居一時金に利用できる場合があります。
≪画像元:住宅金融支援機構≫
住宅金融支援機構の【リ・バース60】を利用した60歳以上向けの自宅を担保に借り入れができるローンです。
サービス付き高齢者向け住宅の入居一時金など、利用用途が限られています。
毎月の支払いは利息のみで、元金は本人が亡くなられた時に担保物件の売却などで、一括返済となります。
家族が他に持ち家に住んでいる場合、将来的に本人が住んでいた家をどうするかという問題が出てきます。
それであれば、本人の持ち家を今から活用するのもひとつの方法です。
施設入居の為の一時金のお金がなく、月々の年金や家族の金銭的支援で利息や施設費用が賄えるなら、銀行のリバースモゲージを利用するのも良い方法です。
リバースモゲージで注意したいのは、実施している銀行によって、対象地域や対象不動産、融資額などが異なります。
リバースモゲージが気になられた方は、お住まいの地域の銀行で行われているかなど、調べてみることをおすすめします。
住宅金融支援機構の【リ・バース60】を実施している銀行は、住宅金融支援機構のHPで調べることができます。
参照:住宅金融支援機構、三菱UFJ銀行 リバース・モゲージ型 住宅関連ローン説明書
入居金がいらない施設に入れることになっても、月々の費用が年金で賄えない場合もあります。
この場合、今まで住んでいた持ち家を貸し出し、賃料で、月々の施設費用を賄うという方法があります。
しかし、普通の賃貸であれば、入居者がいない時に賃料が入らない為、月々収入を得られるのか不安があります。
今回紹介したい移住・住み替え支援機構のマイホーム借り上げ制度は、1人目の入居者が決まった後は、その後の入居者がいない時にも家賃が入る仕組みになっています。
賃貸として貸し出す為、建物診断や補強・改修工事が必要な場合もあります。
それでも、月々安定した収入が入るメリットは大きいです。
例えば、本人が50歳で病気のために施設に入ることになり、いつまで月々の費用が必要なのか予測がつかない時などに、定期的な収入になるマイホーム借り上げ制度は、心強い制度と言えます。
年金の他に月々の収入があると、精神的な安心感が大きいものです。
マイホーム借り上げ制度を利用すると、思い出のある家を空き家にすることなく、活用できます。
さらに金銭的な負担も減らすことができます。
≪画像元:一般社団法人 移住・住みかえ支援機構≫
家族に介護が必要になった際に、施設入居の費用はもちろんですが、介護休業中の生活資金が必要になることもあります。
ろうきんの福祉ローンは、資金の使い道が、医療や介護に関することだけではなく、介護休業中の生活費として利用することもできます。
医療・介護を必要とする方やその家族が、利用できるローンです。
担保や保証人が原則不要で、医療や介護に関するだけではなく、介護休業中の生活費にも利用できます。
施設入居が必要な際にすぐ入居できれば良いですが、難しい時もあります。
仕事を続けながら家での介護を行うと、介護サービスを利用しても家族の負担があります。
また、この場合に介護休業をとると介護休業給付金が支給されるので、介護に専念できます。
しかし、収入が減り、生活が苦しくなる方もいます。
福祉ローンは、施設入居の一時金の資金だけではなく、介護を支える側の金銭的不安を軽減できます。
介護する側にも金銭的に余裕がないと精神的にも余裕がなくなり、介護される側する側、どちらもつらくなってしまいます。
施設入居の一時金や介護休業中の生活費等に幅広く利用できる、福祉ローンは、急な介護が必要になった時の強い味方です。
参照:長野ろうきん 福祉ローン
急な施設入居は、施設の空きがあるかどうかも問題になりますが、資金的な問題も大きいものです。
お金の準備ができないと、施設の空きがあっても入居することができません。
介護負担が大きい方が金銭的な問題で施設入居ができない場合、介護する側が頑張りすぎて共倒れになってしまうこともあります。
今回紹介した方法が利用できそうであれば積極的に利用し、金銭的負担の軽減により施設入居を行うことも、共倒れを防ぐ良い方法です。
介護とお金は、切り離して考えることが難しい問題です。
いつどういったことで、施設入居のお金が必要になるか分かりません。
いざという時に困らない為にも、家族で施設入居のお金に関して、話し合っておくことをおすすめします。
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