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読者の皆さまは、「子どもの習い事のやめどき」について悩むことはありませんか。
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習い事は、はじめる時よりもやめる時の方が圧倒的に負担が大きいです。
家計と精神への負担を少しでも減らして、親子にとって今後の糧となるようなやめ方につなげていきたいところです。
しかし「ベストなやめどきはいつか」というテーマは、ママ友との間でもあまり話題にのぼることはありません。
2019年に株式会社バンダイがおこなった「子どもの習い事に関する意識調査」によると、習い事にかける費用の平均は、
全体で月額1万3,607円
未就学児では平均は8,644円
にものぼります。
物価高や原料高により、月謝がアップしている習い事もあり、家計を圧迫しかねません。
加えて、お子さんのやる気や進学との兼ね合いについても考慮する必要があります。
この記事では、親子ともに納得のいく後悔しない「習い事のやめどき」について、おすすめのタイミング3つとその理由をご紹介します。
お子さんとの話し合いに、ぜひ参考にしてください。
習い事のやめどきを考える前に、確認しておきたい大前提が2つあります。
習い事とは…
「しなくても良いもの」だということ
するからには、「子ども本人の意志」が全て
義務教育中の子どもにとって、本業は学校での学習です。
そのため習い事はあくまでも
「したければしても良いが、しなくても全然問題なし」
だということを、再認識しておくのをおすすめします。
特に習い事の費用が家計の負担になっている場合は、この前提に戻ると「やめる」という決断を後押ししてくれるはずです。
そして習い事は、いくら親御さんの希望ではじめたとしても、やるのはお子さんだという点もポイントです。
親御さんが代わって行えない以上、お子さんに意志がなければ絶対に続けられないという点も押さえておきます。
それでは後悔しない「習い事のやめどき」について、ベストなタイミングを3つご紹介します。
1番やめやすいタイミングは「目標を達成したとき」です。
意外かもしれませんが、親御さんとお子さんの「納得感」に注目すると、1番両者の納得感がポジティブに高まるのはここです。
例えば以下のようなタイミングになるでしょう。
【例】
スイミング:目標の泳法や、四泳法を習得したとき
語学や珠算など:検定に合格したとき
ピアノやバレエなど:発表会を終えたとき
スポーツ系の習い事は進級テストが設定されている場合が多いので、節目となる級に合格したときなどは、良い意味で区切りをつけやすいです。
座学系の習い事なら、英検や珠算検定などの検定合格も良い区切りとなります。
ピアノやバレエ、ダンスなど人前でパフォーマンスするタイプなら、発表会終了後がベストタイミングです。
習い事をやめるのが難しいのは、どうしてもやめるという行為自体にマイナス印象があるからです。
がんばって続けてきた習い事で達成感を得たタイミングなら、やめることが「卒業」というポジティブな印象にかわり、親子ともに納得感の高いやめ方になります。
生徒の成長がやめどきになるなんて、コーチや先生にとってはさみしい話ですから、ひきとめられるかもしれません。
お子さんや親御さんの意思が固まっているなら、今までのお礼をつたえて、自信をもって卒業しましょう。
ただしお子さんがやめるどころか、さらにその習い事に打ち込むことを希望している場合はやめどきではありません。慎重に見極めてください。
お子さんが習い事を「本気で」やめたいのなら、納得感の高いやめ方になります。
難しいのが「本気かどうか」という点です。
「やめたい」が口癖になっているだけの場合もあります。仲の良い友達がやめたがっているなど、周りの雰囲気に流されているのかもしれません。
見極めるには、今まで親御さんがしていたサポートをやめてみることです。
まずは小さなこと1つだけでも構いません。
【例】
ピアノなど自宅で練習が必要なもの⇒「練習しなさい」などと一切言わない
スイミングなどスポーツ系⇒支度や帰宅後の道具片付けを手伝わない
自宅で練習したくないのに親に言われて渋々やっていくと、どうにかレッスンが成り立ちます。
これを100%子どもの意志に任せてみるとお子さん自身がどうするのか、観察してみてください。
レッスンで困らないよう自宅で練習するかもしれませんし、全く練習しないでレッスンに行って先生に叱られるかもしれません。
叱られたら自分はどうしたいのか、お子さん自身が本気で考えます。
そこで出した決断が「やめる」なら、お子さんにとって納得感の高いやめ方になります。
スポーツ系なら道具の準備がありますので、親御さんが準備を手伝わないで習い事を休んでしまうようなら、それがやめどきです。
逆に渋々でも自分で準備をしたり、送迎バスに乗ろうと支度をするなら、続ける意志がお子さんにあるということです。
進学などで生活環境が変わるときも、やめやすいタイミングです。
逆にいえば、「進学でやめる日を目標にそれまで続ける」という見方もできます。
お子さんが目標を見失っている場合には、
「小学校卒業までは続けてみよう、そのあとはやめてもいいから」
などと親御さんが声をかけてあげると、お子さんも見通しを立てることができます。
また習い事によっては、学年ごとに練習頻度や内容が変わる場合があります。
学年が上がって、上級者向けにさらに厳しい練習を長時間積む必要に迫られた場合は、お子さんの本気度を見極めるのに適したタイミングです。
もしお子さんがやめる決断をした場合にも、今までのがんばりをねぎらうと、親子ともに納得感の高いやめ方につながります。
習い事はやめるだけでなく、「1つに絞ってその分頻度を増やす」という方法もあります。
例えば、スイミングや体操などに多い仕組みなのですが、週1→週2に増やしても月謝は2倍になりません。
週1→週2→週3と頻度が高まるごとに、費用は約1.2倍になるのが平均的な相場です。
2倍でなく1.2倍で済むのは、お得感があります。
2種類の習い事をそれぞれ週1で習うよりも、1種類の習い事を週2で習った方が、トータルの費用は安くなる可能性が高いです。
お子さんがやめたがっているのが塾の場合は、また話が変わってきます。
塾のやめどきについては、習い事と別軸で考えましょう。
塾は学習の補助ツールです。
学習は子どもの本業ですから、補助ツールでも本業に関わる学習塾は、やめるか続けるかという決断を子どもの意志に100%任せるわけにはいきません。
お子さんがどうしても塾をやめたい場合には、やめたい理由についてよく話を聞き、もし本当にやめるなら別の学習方法について必ず段取りをつけてからにします。
やめたあとに主眼を置いて判断し行動することが大切です。
習い事をやめるのには大きなエネルギーが要ります。
せっかく続けてきた習い事を、がんばった思い出として今後の糧にできるかどうかは、やめ方にかかっています。
大切なのは親子の納得感です。
親子ともに納得感の高いやめどきをみつけて、次につなげましょう。
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