郵便局アプリが10月12日より始まり、節約の観点からいうとアプリがあるだけで180円の割引制度を受けられ、これまでの割引制度と違い、初めての送付先も対象に。

ヤマト運輸との比較をしたところ、ゆうパックが安く、便利機能もあり、メリットも多いことがわかりました。

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「郵便局アプリ」が 10月12日からスタート

≪画像元:日本郵便株式

郵便局の公式アプリが誕生してできるようになったことは主に「追う・送る・行く」の3つ。郵便局のサービスをよく利用する人は、アプリをインストールすることで割引特典も受けられるため、節約にも役立ちます。

アプリでできる注目ポイント3つ

≪画像元:日本郵便株式

アプリでは大きく3つの特徴があり、1番大きいのは、ゆうパックの送料が180円割引になった点です。

特徴1:ゆうパックの送料が180円割引になる

アプリで事前決済をすると郵便局窓口で支払わなくてよくなり、毎回180円割引になります。これは、初めて送る相手にも適用されます。

特徴2:手書き不要で送り状作成できる

アプリで送り状作成できるので、前に入力した送り先情報を保存しておき、次に同じ場所に発送することもしやすくなります。

特徴3:問い合わせ番号から荷物配送状況がわかる

問い合わせ番号、お知らせ番号から荷物の配送状況がわかります。

配達変更、再配達依頼もできます。

これまでも「持ち込み・同一宛先」で値引き制度はあったが…

≪画像元:日本郵便株式

郵便局での値引き制度はこれまでもあり、最大180円割引でき、今回のアプリでの180円割引は「本当にお得なのか?」と思うかもしれません。

今回のアプリで有利になった人もいます。

 

お持ち込みで割引 … ゆうパックでは荷物を窓口に持ち込みで1個につき120円割引できる

同じあて先に荷物を送って割引 … 同じ宛先へ1年以内に送っている場合、送付状の控えを持参することで1個につき60円割引

複数口割引 … 同時に2個出すなら1個につき60円割引

※ただし、「同じあて先に荷物を送って割引」と「複数口割引」を同時適用できません。

パターン1:(アプリでお得になる)はじめて送付する宛先

郵便局アプリを入れて、支払うとはじめて送付する宛先も180円割引になるため、はじめて送付する宛先から180円割引が適用されます。

メルカリなどの荷物発送など、はじめて送る宛先が多い人など、リピーターではなく初回からも180円割引になるのでお得だと感じられます。

パターン2:(お得になる)送り状を持っていない・破棄してしまう人

これまでの「同じあて先に荷物を送って割引」では、1年以内の相手の送り状を持っていないと割引対象になりませんでした。

節約家であれば、わざわざ送り状を保管している人もいそうですが、面倒で送った後に送り状を処分していたりして「同じあて先に荷物を送って割引」制度を使っていなかった人もいそうです。

送り状を持っていなくても、今回からはアプリで事前決済しさえすれば割引対象になります。

パターン3:(お得さは変化なし)「お持ち込みで割引」と「同じあて先に荷物を送って割引」をずっと利用していた人

「郵便局アプリ」では180円割引になるため、これまでの割引制度2つを使った金額と同じ分の値引きです。

手書き不要で送り状が作成できるなどの付加価値にも目を向けてみましょう。

手書きが不要ということは、ある意味、時短ができるというわけで、他のことに時間を使えることになるわけで、いわば「時間の節約」ができます。

ヤマト運輸と比較してもゆうパックの配送料は安い

気になるのは、他社の配送料と比較しての配送料ですが、東京発地、東京着地の場合はヤマト運輸よりも郵便での料金一覧表を見ると、ゆうパックの方が安いとわかりました。

左はヤマト運輸で、東京を含む関東地方を発地・着地とし、右は郵便局で、東京を発地・着地としているため、厳密には違う部分あるのですが、東京から東京に送りたい場合で計算をしてみます。

≪画像元:Yamato Transport Co., Ltd.

ヤマト運輸には、直接持ち込みで100円割引、クロネコメンバーズで送り状を発行システムなどで用意すると50円割引があるため、すべて使ったと考えてもゆうパックに軍配が上がります。

ゆうパック … 60サイズは820円 →「郵便局アプリ」180円割引で640円

ヤマト運輸 … 60サイズは940円 → 営業所やコンビニ直接持ち込みで100円割引、クロネコメンバーズ・発行システム送り状用意で50円割引で790円

ゆうパックでは「同じあて先に荷物を送って割引」ではなくなった分、郵便局アプリでの配送料が、初めて送る相手から安く利用できます。

他にも割引制度や便利な点がある

≪執筆者撮影≫

実際、郵便局アプリをスマホにインストールしてみましたが、他にもメリットがありました。

  • 郵便局受取り割引 … 受取場所を郵便局にすると100円割引
  • 継続利用割引 … 年間10個以上の発送で次の発送から10%割引
  • 「かんたんSNSでお届け」 … 住所がわからなくても荷物を届けられる

郵便局受取り割引や継続利用割引を使うと、より割引額が増えます。

「かんたんSNSでお届け」では、節約には直接関係ありませんが、旅行先や出張先の近くにある郵便局やコンビニで荷物受取りができて便利です。

ゆうパックをよく利用するなら郵便局アプリを利用して

荷物を送るとき、発送料を安くおさえたいと考えます。

郵便局アプリを使えば、1度目の配送先でも割引対象。

1度で180円引きと少額に思えても5回で900円、10回で1,800円となり、他の割引制度や便利テクニックも使えるので、アプリを利用するメリットはあると言ってよいでしょう。(執筆者:FP3級,節約生活スペシャリスト 谷口 久美子)

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 「郵便局アプリ」が誕生 180円の割引制度・ヤマトとの比較・住所不明でも送れるメリットも