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2023年10月1日以前も、VポイントをTポイントに交換するルートはありました。
ただし、Vポイント1に対し、Tポイント0.8のレートでした。
これが10月2日より、等価交換となります。
ポイント界に地殻変動を起こす予感です。
既存のTポイントの先に、多くの世界が広がっているためです。
今回の等価交換開始の前からすでに、統合を見据えたTポイントの存在感は非常に増していました。
「すでに終わったポイント」と考えている一般消費者も多いかもしれませんが、まるで間違っています。
さまざまなクレジットカードその他のポイントプログラムからTポイントに集約すると、多くの使い道があるのです。
Tポイントは失効しづらく、実質無期限で使えます。
Tポイントを最後に利用、または付与された日から1年間有効のためです。
1年間放置しない限りは、いつまでもポイントが生きています。
この有効期限の性質がフルに活きるのがマイル交換です。
Tポイントで大きくためて、ANAマイルに交換(1ポイントにつき0.5マイル)すれば、有効期限(3年)のあるマイルの状態で持つよりいいわけです。
なお共通ポイントの有効期限は、Pontaと楽天ポイントもほぼ同じ仕組みになっています。
dポイントだけは付与日から「4年」で失効します。
前述のANAマイルの他にも、Tポイントには多くの有利な利用方法があります。
・ WAONポイント(正確にはWAON POINT)に等価交換
・ PayPayポイントに等価交換
・ ドラッグストアウエルシアで毎月20日にポイント充当して1.5倍の価値の買い物をする(ウエル活)
ウエル活はWAONポイントでも同じことができるようになりました。
さらにWAONポイントを経由することにより、さらにこんな使い方もあります。
・ dポイントに交換(Vポイントから直接だと目減りするが、二段階交換により等価)
・ dポイントからJALマイル(Vポイントから三段階交換で交換率0.5%となり、ANAと同じ)
TポイントとWAONポイントとは相互交換できるので、ウエル活の際はどちらかに寄せるといいでしょう。
有効期限については、WAONポイントは2年のため、長期的にためるにはTポイントがおすすめです。
TポイントとWAONポイントの相互交換は、他のポイントと方法が異なるのでご注意ください。
詳しくは関連記事で。
三井住友カードを使うとVポイントがたまります。
VポイントとTポイントは、残り半年程度で統合されます。
その際すべてのサービスがいつまでも存続するとは限りませんが、重要なサービスは大部分残るはずです。
2つのポイントの統合後も見据えたうえで、Vポイントの使い方を考察します。
Vポイントは有効期限2年と短い設定です。
大きくためたいときは、Tポイントに交換しておくのがいいでしょう。
統合時には、現在のTポイントの有効期限ルールが存続することを期待したいものです。
現状、TポイントをVポイントに交換することはできません。
統合を待ちましょう。
現状、Vポイントを共通ポイント等他のポイントに交換する場合、交換先は多いものの、ほぼ目減りします(ほぼ8割)。
例外的に、等価以上のポイント交換先として次のものがありますが、いずれも提携カード会員限定で一般の三井住友カード会員には無関係です。
・ OZポイント(等価)
・ 夢なびポイント(1.2倍)
・ ソニーポイント(等価)
一般の会員が等価で交換できるのは、わずかに次のものです。
・ JAF年会費
・ VJNギフトカード(ただし手数料相当分として500ポイント必要)
交換するなら、等価になったTポイントが圧倒的に有利といえます。
少なくともそこからWAONポイントやdポイントへは等価ルートがあります。
なお統合後の新生Vポイントにも「8掛け」レートが維持されると予想します。
ただし、Tポイントと提携を始めたWAONポイントは等価でしょう。
カード利用代金にポイントを充当するキャッシュバックが等価なのは、Vポイントのメリットです。
他のカードでは、キャッシュバックが目減りすることが多いのです。
Vポイントアプリで発行されるバーチャルカードを、Apple PayまたはGoogle Payで決済できます。
Vポイントを1ポイント1円、つまり等価で買い物に使えるわけです。
実店舗だけでなく、オンラインでも使えます。
この方法ですが、三井住友カード本体と異なるバーチャルカードを発行する点、やや面倒で難しいかもしれません。
やることも次の通り多いのです。
・ Vポイントアプリをインストール、設定
・ VポイントアプリでバーチャルカードをApple PayまたはGoogle Payに設定
・ Vポイントアプリの残高に、ポイント、またはクレジットカードから残高チャージ(クレジットカードからのチャージは現状、還元率0.25%のためおすすめしない)
・ タッチ決済またはiD(設定したほう。三井住友カードはタッチ決済をよく使うため、バーチャルカードについてはiDに設定がおすすめ)で実店舗決済
・ オンラインの場合はApple PayまたはGoogle Payとして決済
設定は面倒かもしれませんが、意外と便利です。
とはいえキャッシュバックとTポイント等価交換がある以上、この方法に手を出さなくても、一向に構いません。
ただ、入会キャンペーン等で「Vポイントギフト」をもらえることがあり、それを買い物に使う場合どのみちVポイントアプリの設定(とギフトからVポイントへのチャージ)が必要です。
三井住友銀行一体型のOliveの場合、三井住友銀行アプリで支払いモードを「ポイント払いモード」に変えることで、カード現物(またはスマホタッチ決済)でポイント払いができます。
この場合もポイントからのチャージが事前に必要で、結局Vポイントアプリを開く必要があります。
繰り返しますが、Vポイントアプリを使わないことの金銭的損失は、Vポイントギフトを放棄する以外にはありません。使わなくても構いません。
三井住友カードのVポイントについて、Tポイントルートと既存のポイント消化ルートとをそれぞれ確認しました。
圧倒的に、Tポイントルートのほうがわかりやすいですし、用途もバラエティに富んでいます。
今回の等価交換開通は、三井住友カードユーザーにとっても利便性が大きく向上しそうです。
2024年春の統合に向け、これからもさまざまな動きがあるでしょうが、おおむね利便性が高くなっていきそうで、楽しみです。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)
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