2024年春に予定されている、VポイントとTポイントの統合を待たずに、このポイントに大きな動きが生じました。

2023年10月2日から、今まで目減りしていた「Vポイント → Tポイント」の交換が等価となるものです。

三井住友カードのポイントの使い道が大きく広がりました

Tポイント交換後のポイント利用方法、さらに従来のVポイントとしての利用方法について、比較しながら具体的に見ていきます。

年会費を取り返して余りある「高還元率プラチナカード」3選

Vポイント → Tポイントが等価に

2023年10月1日以前も、VポイントをTポイントに交換するルートはありました。

ただし、Vポイント1に対し、Tポイント0.8のレートでした。

これが10月2日より、等価交換となります

ポイント界に地殻変動を起こす予感です。

既存のTポイントの先に、多くの世界が広がっているためです。

Tポイントはポイント集積所として圧倒的

今回の等価交換開始の前からすでに、統合を見据えたTポイントの存在感は非常に増していました。

「すでに終わったポイント」と考えている一般消費者も多いかもしれませんが、まるで間違っています。

さまざまなクレジットカードその他のポイントプログラムからTポイントに集約すると、多くの使い道があるのです。

Tポイントは有効期限も長い(実質無期限)

Tポイントは失効しづらく、実質無期限で使えます

Tポイントを最後に利用、または付与された日から1年間有効のためです。

1年間放置しない限りは、いつまでもポイントが生きています。

この有効期限の性質がフルに活きるのがマイル交換です。

Tポイントで大きくためて、ANAマイルに交換(1ポイントにつき0.5マイル)すれば、有効期限(3年)のあるマイルの状態で持つよりいいわけです。

なお共通ポイントの有効期限は、Pontaと楽天ポイントもほぼ同じ仕組みになっています。

dポイントだけは付与日から「4年」で失効します。

Tポイントから先の交換先

前述のANAマイルの他にも、Tポイントには多くの有利な利用方法があります。

 

・ WAONポイント(正確にはWAON POINT)に等価交換

・ PayPayポイントに等価交換

・ ドラッグストアウエルシアで毎月20日にポイント充当して1.5倍の価値の買い物をする(ウエル活)

 

ウエル活はWAONポイントでも同じことができるようになりました。

さらにWAONポイントを経由することにより、さらにこんな使い方もあります。

 

・ dポイントに交換(Vポイントから直接だと目減りするが、二段階交換により等価

・ dポイントからJALマイル(Vポイントから三段階交換で交換率0.5%となり、ANAと同じ

 

TポイントとWAONポイントとは相互交換できるので、ウエル活の際はどちらかに寄せるといいでしょう。

有効期限については、WAONポイントは2年のため、長期的にためるにはTポイントがおすすめです。

TポイントとWAONポイントの相互交換は、他のポイントと方法が異なるのでご注意ください。

詳しくは関連記事で。

Vポイントの利用方法

三井住友カードを使うとVポイントがたまります。

VポイントとTポイントは、残り半年程度で統合されます。

その際すべてのサービスがいつまでも存続するとは限りませんが、重要なサービスは大部分残るはずです。

2つのポイントの統合後も見据えたうえで、Vポイントの使い方を考察します。

有効期限はTポイントが長い

Vポイントは有効期限2年と短い設定です。

大きくためたいときは、Tポイントに交換しておくのがいいでしょう。

統合時には、現在のTポイントの有効期限ルールが存続することを期待したいものです。

TポイントからVポイントへのルートはない

現状、TポイントをVポイントに交換することはできません

統合を待ちましょう。

Vポイントは他社ポイントに交換すると目減りする

現状、Vポイントを共通ポイント等他のポイントに交換する場合、交換先は多いものの、ほぼ目減りします(ほぼ8割)。

例外的に、等価以上のポイント交換先として次のものがありますが、いずれも提携カード会員限定で一般の三井住友カード会員には無関係です。

・ OZポイント(等価)

・ 夢なびポイント(1.2倍)

・ ソニーポイント(等価)

一般の会員が等価で交換できるのは、わずかに次のものです。

・ JAF年会費

・ VJNギフトカード(ただし手数料相当分として500ポイント必要)

交換するなら、等価になったTポイントが圧倒的に有利といえます。

少なくともそこからWAONポイントやdポイントへは等価ルートがあります。

なお統合後の新生Vポイントにも「8掛け」レートが維持されると予想します。

ただし、Tポイントと提携を始めたWAONポイントは等価でしょう

Vポイントはキャッシュバックが等価

カード利用代金にポイントを充当するキャッシュバックが等価なのは、Vポイントのメリットです。

他のカードでは、キャッシュバックが目減りすることが多いのです。

買い物で使う

Vポイントアプリで発行されるバーチャルカードを、Apple PayまたはGoogle Payで決済できます。

Vポイントを1ポイント1円、つまり等価で買い物に使えるわけです。

実店舗だけでなく、オンラインでも使えます

この方法ですが、三井住友カード本体と異なるバーチャルカードを発行する点、やや面倒で難しいかもしれません。

やることも次の通り多いのです。

 

・ Vポイントアプリをインストール、設定

・ VポイントアプリでバーチャルカードをApple PayまたはGoogle Payに設定

・ Vポイントアプリの残高に、ポイント、またはクレジットカードから残高チャージ(クレジットカードからのチャージは現状、還元率0.25%のためおすすめしない)

・ タッチ決済またはiD(設定したほう。三井住友カードはタッチ決済をよく使うため、バーチャルカードについてはiDに設定がおすすめ)で実店舗決済

・ オンラインの場合はApple PayまたはGoogle Payとして決済

 

設定は面倒かもしれませんが、意外と便利です。

とはいえキャッシュバックとTポイント等価交換がある以上、この方法に手を出さなくても、一向に構いません。

ただ、入会キャンペーン等で「Vポイントギフト」をもらえることがあり、それを買い物に使う場合どのみちVポイントアプリの設定(とギフトからVポイントへのチャージ)が必要です。

Oliveの場合ポイント払いによるカード決済可能

三井住友銀行一体型のOliveの場合、三井住友銀行アプリで支払いモードを「ポイント払いモード」に変えることで、カード現物(またはスマホタッチ決済)でポイント払いができます。

この場合もポイントからのチャージが事前に必要で、結局Vポイントアプリを開く必要があります

繰り返しますが、Vポイントアプリを使わないことの金銭的損失は、Vポイントギフトを放棄する以外にはありません。使わなくても構いません。

VポイントはTポイント交換のほうがわかりやすい

三井住友カードのVポイントについて、Tポイントルートと既存のポイント消化ルートとをそれぞれ確認しました。

圧倒的に、Tポイントルートのほうがわかりやすいですし、用途もバラエティに富んでいます。

今回の等価交換開通は、三井住友カードユーザーにとっても利便性が大きく向上しそうです。

2024年春の統合に向け、これからもさまざまな動きがあるでしょうが、おおむね利便性が高くなっていきそうで、楽しみです。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)

JCBの「Oki Dokiポイント」が改悪ラッシュ 付与対象外が増加、ポイント・商品への交換レートも悪化へ

「プライオリティ・パス」最新情報 利用料金の値上げが続くが、使える場所は多種多様に

セゾン・アメックス・キャッシュバックフル活用のためカードを追加しました 一見わかりにくいサービスでもキャッシュレス活用の主軸にする戦略

情報提供元: マネーの達人
記事名:「 VポイントからTポイントの「等価交換開始」で、三井住友カードのポイント利用が大きく変わる!