株主優待銘柄は減少傾向で、9月権利確定に比べると10月はかなり少なくなり、「チェックするなら早めに」しておきたいところ。

10月権利の株主優待、6つを紹介します。

【9月権利確定銘柄】本当は教えたくない「2万円未満で買える元とれ株」 3選

10月権利確定(1) 荻原工業 <7856>

荻原工業 <7856>の最低購入価格は18万6100円、配当利回りは2.69%。

【優待内容】

≪執筆者撮影≫

荻原工業の株主優待は、岡山県の特選品や自社商品。

100株以上では、1,000円相当(3年未満)か2,000円相当(3年以上)の商品がもらえ、2022年度1,000円相当は4商品から選べました。

ただし、2026年10月末の株主優待の提供をもって廃止が決まっています

≪執筆者撮影≫

筆者は、以前、使い勝手のよいQUOカードを選択。

ほか、大原美術館オンラインツアーやカモ井 マスキングテープ、和みシートといった商品も選べました。

10月権利確定 (2) AB&COMPANY <9251>

美容院の「Agu.」ブランドを展開するAB&COMPANY <9251>の最低購入価格は12万5000円、配当利回りは2.33%。

【優待内容】

株主優待は、自社商品で100株以上だと8,000円相当の優待券がもらえ、ネットから好きなコースを選びます。

≪執筆者撮影≫

「numberA.」のシャンプーやトリートメントのセットを選びました。

現品サイズだけでなく詰め替え用までがセットになっていて、株主優待としてもらえるのは節約効果としてはもちろん、使ったことのない商品を“ライン使いでおためし”できる点でも魅力です。

2022年10月度がはじめての株主優待でしたが、8,000円ちょうどの商品があったため、端数を支払わなくてもよく、使いやすかったです。

10月権利確定 (3) 神戸物産 <3038>

業務スーパーを運営する神戸物産 <3038>の最低購入価格は36万4800円、配当利回りは0.60%。

【優待内容】

≪画像元:神戸物産

神戸物産の株主優待はJCBギフトカードで、100株以上保有年数3年未満だと1,000円分、3年以上だと3,000円分がもらえ、1,000株、2,000株になると額面が増えます。

また、このJCBギフトカードを返送することで、業務スーパーの商品詰合せを送ってくれます

≪執筆者撮影≫

筆者は、どんな商品が来るのか興味があったため返送しました。

パスタやバターチキンカレー、鶏そぼろ、バナナチップを送ってくれ、業務スーパーの人気商品を味わうことができました。

これをきっかけに、パスタなどは業務スーパーでリピート購入したりもしています。

10月権利確定 (4) ギフトホールディングス <9279>

横浜家系ラーメン「町田商店」を運営するギフトホールディングス <9279>の最低購入価格は23万9300円、配当利回りは0.63%。

【優待内容】

≪画像元:ギフトホールディングス

ギフトホールディングスの株主優待は、「食事優待電子チケット」を採用していて、100株以上では、1年未満で1枚、1年以上で2枚もらえます。

この電子チケットでできるのは、「券売機のボタンの中からどれでも1つ選べる」ことで、物価高の現在でも、お店に行って好きなメニューを選ぶことができます。

店舗で利用する以外にもオンラインストアで利用することもできます

また、2023年7月末に1株を2株にする「株式分割」を行い、買いやすくなりました。

10月権利確定 (5) 正栄食品工業 <8079>

正栄食品工業 <8079>の最低購入価格は51万3,000円、配当利回りは0.94%。

【優待内容】

≪執筆者撮影≫

100株以上で自社商品の菓子類詰め合わせが届きます。

前に届いた商品では、「サク山チョコ次郎」や「ロカボスナックチョコ」などが入っていました。

第1四半期の営業利益の増加により好感視されていて、9月19日現在、年初来高値をつけています

≪画像元:正栄食品工業(pdf)≫

10月権利を取ると、2024年4月末以降に商品詰合せが届きます。

時期をこちらから指定はできないですが、タイミングとしてはゴールディンウィーク、親類が集まった絶妙なタイミングに、お菓子詰め合わせが届くかもしれません。

10月権利確定 (6) Hamee <3134>

Hamee <3134>の最低購入価格は9万2,500円、配当利回りは2.43%。

【優待内容】

≪執筆者撮影≫

株主優待は、100株以上で、Hamee本店で利用できる1,500円分のクーポン、ネクストエンジン利用料金1,500円分の割引クーポンのどちらかがもらえます。

衝撃に強いとされるスマホケースiFaceを買おうと思っている人にとっては使える株主優待と思います。

ただし、現在、株価は割安で、中国でのiPhone使用禁止令の影響もあるため、今後を見据えたうえで投資されるのがよいかと思います。

欲しい株の「権利付最終日」とはいつ?

株の権利を取りたい時には、権利付最終日までに株を保有している必要があります

10月のスケジュールは、以下のとおりです。

権利付最終日 … 10月27日(金)

権利落ち日 … 10月30日(月)

10月末の権利と聞くと「10月31日に買付・約定をすればよい」と思いがちですが、それでは権利が取れないので注意しましょう。権利落ち日に売ったとしても権利取りはできています。

また、10月は9月に比べると株主優待の数は少ないです。

株主優待が魅力的に映っても、業績不振の会社や年1度の権利の株主優待では株価が下落してしまうリスクもあるため、自分なりのシナリオを作って株価が上がっても下がっても大丈夫と思えるようにしておかなくてはいけません。

10月の株主優待銘柄は少ないから…

株主優待銘柄が少なく、権利取りする予定なら早めに予定を組んでおきたい10月の株主優待銘柄。

権利落ちもありえそうだとふまえて、権利取りをしてみてください。

QUOカード優待、お菓子詰め合わせ、好きなラーメンが食べられる券など、いろんな株主優待がある10月。

お気に入りがあるか、まずは情報をチェックしてみましょう。

※最低購入価格・配当利回りは2023年9月19日終値

※購入手数料は含まれていません。以上(執筆者:FP3級、節約生活スペシャリスト 谷口 久美子)

【9月権利確定銘柄】「地味だけど」使い勝手のいい優待銘柄 6選

株投資で10万円をいかに増やせるか? 実際にやってみました~第3回~

【イオンラウンジ】利用方法を紹介 利用対象者になるには「いくら」必要か考察

情報提供元: マネーの達人
記事名:「 【10月権利確定銘柄】優待銘柄は少なめ 早めにチェックしたい注目6選