筆者はサービス改悪の続く楽天カードをほぼ使わなくなりました。

このたび「エポスゴールドカード→楽天Edy→楽天キャッシュ(楽天ペイ)」という還元率2.0%のルートが開通した(Android限定)こともあり、楽天カードの使い道はいよいよなくなりました。

常時10枚以上のカードを有する筆者ですが、使いみちのなくなったカードは解約する方針です。

ですが、真剣に解約を考える中で、唯一やめたくなかった引落項目がありました。

自転車保険です。

楽天の自転車保険のメリットと、他社の比較です。

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自転車保険は必須

自転車をまったく使わないご家庭以外は、家族全員が使える自転車保険は必須の存在です。

自転車保険の必要性からおさらいします。

いつ加害者になるかわからない

自転車保険に加入していると、事故の際に次の補償があります。

・ 自分がケガをした

・ 他人にケガをさせた(死亡させた)

自動車の保険もそうですが、自転車保険は自分が加害者になった場合の補償(個人賠償責任)が最重要です。

自転車はスピードが出るため危険な事故も多く、被害者死亡事例も多いです。

この場合の損害賠償額の実例として、3千万円から1億円近いケースも実在します。

特に、小学生から高校生の子供が加害者になることも多いのです。

自転車保険は義務でもある

すでに全国32県で、自転車保険の加入が義務化されています。

義務のまだない都道府県では、岡山市が独自に義務化しています。

保険に加入しなくても罰則はありません

とはいえ義務である以上、加入しないで自転車に乗るのはクルマの自賠責切れと同様、恥ずべき行為といえます。

恥ずかしいだけならまだしても、いざというときに補償がないと大変なことになります。

ヘルメットは着用努力義務

自転車保険とは別の話題ですが、自転車運転時のヘルメット装着義務についても触れておきます。

こちらは現在、努力義務となっています。

特に子供・高齢者に対する装着の努力義務が、保護者や親族に対して課せられています。

自転車死亡事故の7割が頭部への致命傷によるもののためです。

クレジットカード自転車保険の比較

自転車保険商品の比較です。

自転車に限らず保険の共通項ですが、「価格も高く、補償も高い」ものを選ぶことがベストではありません。

保険料と補償のバランスが求められます。

自転車保険の場合は、

  • 加害側になったときの補償が手厚く、
  • 保険料の安い商品

が良いと考えます。

自転車保険商品の比較(家族すべてが補償されるプラン)です。

楽天グループにも複数の商品があります。

なお、どの商品もおおむね次のサービスは共通しています。

・ 自転車以外の日常生活での加害責任も補償

・ 示談交渉サービス付き

楽天超かんたん保険自転車保険プラン

筆者はこの保険の節約コースに加入しており、楽天カード(厳密には、楽天ペイ)で引き落としています。

・ 節約コース…月360円(通院日額なし)

・ 標準コース…月680円

・ 充実コース…月1,180円

どのコースも、最重要である個人賠償責任は1億円上限です。

通院日額のない節約コースが、最も費用対効果が高いと考えています。

なお節約コースの本人型は月額210円、夫婦型は270円です。

この商品は楽天市場から購入できます。

楽天損保自転車保険プラン

楽天損保の自転車保険の商品のセールスポイントは、次の通りです。

・ 保険料の1%の楽天ポイント付与

・ 楽天カード支払いでさらに1%(楽天カードの機能なので、当たり前)

保険料です。

・ 基本タイプ…年6,010円(ひと月あたり501円)

・ 安心タイプ…年1万770円(ひと月あたり898円)

・ 充実タイプ…年2万320円(ひと月あたり1,694円)

他人への賠償責任はやはり1億円です。

先の「超かんたん保険」と比べると、入院日額や手術保険金が充実しています。

ただし通院日額はありません

(楽天銀行利用者限定)少額あんしん保険自転車プラン

楽天銀行利用者が申し込めるこの保険は、「月額150円から」がアピールポイントですが、家族型はもう少し高額で、次の通りです。

・ 月払い…500円

・ 年払い…5,420円

個人賠償は1億円です。

先の楽天損保と比べると、通院日額がある(1,000円)のが特徴です。

au損保自転車向け保険

au損保の自転車向け保険は、最も安価なブロンズコースでも、個人賠償責任が2億円上限です。

ただ、自転車事故の高額補償実例を見たとき、1億円を超えた例はありません

もちろん補償額が高いに越したことはないものの、個人的には保険料とのバランスで考えたく思います。

部活やレジャー事故を補償範囲に含まず、通院日額のない「ブロンズコース」の場合、家族タイプの保険料は次の通りです。

・ 月払い…680円

・ 年払い…7,440円

他の売り物は「自転車ロードサービス」(走行不能の場合50kmまで搬送)です。

三井住友ゴールド(NL)の選べる保険で対応可能?

三井住友カードでは、最近「海外旅行傷害保険」に替えて保険商品が選べるようになりました。

ポイント還元率が高く人気の三井住友ゴールド(NL)は、もともと付帯する海外旅行傷害保険は充実していません(海外での医療費上限が100万円)。

ならば、この保険を選んで替えてみたらどうでしょうか。選択対象に「交通事故プラン」があります。

結論を言うと、これだけでは対応できません。次の理由です。

・ 個人賠償がなく、被害者としての補償だけ(入院日額1,000円)

・ 家族会員は保険適用だが、高校生未満の家族には適用されない

あくまでも、自転車保険に入ったうえでの上乗せと考えましょう。

楽天超かんたん保険が1番良い

人によって考え方はさまざまでしょうが、筆者は現在加入している楽天超かんたん保険を続けようと思います。

月額360円は貴重です。

したがって、楽天カードも解約しません。

厳密には、楽天ペイにセットするカードを変えれば、支払うカードを楽天カード以外に変更できます。

楽天ペイを楽天キャッシュでしか使わないなら、この選択肢もあり得ます。

ですが、そこまでする気になりません。

自転車保険をお探しの方にも、楽天超かんたん保険、おすすめします。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 楽天の自転車保険は安い! 楽天カード解約を思いとどまったほどのメリットと他社比較