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警察庁では特殊詐欺の手口を掲載して注意喚起を行っています。
≪画像元:警察庁特殊詐欺対策ページ≫
警察庁は「固定電話を介した被害が多い」との調査結果を公表しています。
具体的に言えば、被害者への最初の接触は85%が電話であり、その95%は固定電話を介しているとのことです。
特殊詐欺電話の15%は携帯電話にかかっているので、携帯電話をメインで使っていても油断はできません。
FAXや携帯メール、ハガキを介した特殊詐欺もあるので注意が必要です。
参照:警察庁Webサイト
私の親が経験した特殊詐欺(いずれも被害なし)の手口には次のものがあります。
・警察官を名乗る者から「ご主人が痴漢をして逮捕されました」の電話が来た(オレオレ詐欺)
・金融機関を名乗る者から「儲かる投資商品」のセールス電話が来た(金融商品詐欺)
・利用した覚えのないインターネットサービス利用料金未払い請求のFAXが来た(架空料金請求詐欺)
・母親の携帯メールに利用した覚えのないインターネットサービスの利用料金請求が届いた(架空料金請求詐欺)
・父親のガラケーに「儲かる商品」のセールス電話が来た(金融商品詐欺)
・裁判所名義で利用した覚えのないインターネットサービス利用料金の未払い金請求はがきが届いた(架空料金請求詐欺)
以上の中で特に多いのが、固定電話にかかってくる金融商品詐欺の電話です。
父によれば、固定電話に母が出ると「ご主人に代わってください」と言い、父が出ると怪しげな投資商品の名前を挙げて資産の運用を勧めてくるとのことでした。
実家は少額のお金を借りるふりをしてだまし取る寸借詐欺も複数回経験しています。
そのような詐欺は高齢者の家を狙っているらしいと父親が言っていました。
高齢者は特殊詐欺を含むあらゆる詐欺のターゲットになりやすいので、被害に遭う前に対策を講じることが必要です。
ここでは高齢者を詐欺から守る上で有効な対策と、それをもとに実家が行った対策でどのような効果があったかをご紹介します。
特殊詐欺は固定電話を介したものが多いことから、警察庁や各自治体では固定電話の防犯機能をフル活用することを推奨しています。
≪画像元:警察庁≫
それをもとに、私の実家では子どもや孫も協力して以下の事前の対策を講じました。
・ナンバーディスプレイと玄関モニター機能つき電話への買い替え
・親族、友人知人などよく利用する電話番号の登録
・自動メッセージ、自動録音、非通知着信や未登録着信の拒否設定
・可能な範囲で着信履歴に残った未登録の電話番号を記録
※子どもや孫が電話番号を検索して発信元を確認するため
・同じ番号から何度も着信がある場合や悪質な場合は着信拒否設定を行う
・よく利用する電話番号やメールアドレスの登録
・未登録番号からの電話には絶対出ない
・可能な範囲で着信履歴に残った未登録の電話番号を記録する
※固定電話と同じ目的で
・知らない発信元から来たメールは原則として開かない
・メールをうっかり開いても絶対リンクをタップしない
・登録アドレス以外から届いたメールを子どもや孫が確認する
※残すべきメールと消去すべきメールの区別が親には難しいので
・来客があったらまずインターホンのモニターで確認する。
・怪しいと思ったらインターホン越しに追い返す
・しつこい場合はインターホンを切って無視
・それでもしつこい場合は子どもまたは最寄りの交番に連絡
・危険度が高い場合は110番通報
なお、特殊詐欺は発信元となる電話番号やメールアドレスが毎回異なるケースが多いので、明らかに怪しいと感じた時のみ受信拒否設定を行っています。
以上の対策を行った結果、頻繁に来ていた金融詐欺の電話が激減。固定・携帯ともに特殊詐欺の疑いがある電話がほとんど来なくなりました。
一方、特殊詐欺と思われるメールはまだ来ますが、子どもや孫がメールチェックを行っているので今のところは被害を免れています。
このような形で事前に対策を行えば、詐欺の電話やメールに反応して大金を失う事態を回避しやすくなります。
以上は特殊詐欺などの被害を防ぐ具体的な対策ですが、重要な詐欺対策は「高齢の親を放置しない」ことです。
高齢の親を放置しておくと、子どもが知らないうちに親が特殊詐欺などの被害に遭うリスクが上がります。
それを防ぐためにも、面倒でも子どもが親の様子をこまめにチェックすることが大事です。
月に数回は実家に行き、会話をしながら親の様子を確認したり親の相談に応じたりしましょう、それによってより有効な詐欺対策を講じやすくなります。
極力「電話で」親と会話する機会を増やししましょう。
会話中の声や話し方で親の変化に気付きやすくなり、現状に即した詐欺対策のアドバイスを伝えることができます。
「電話で」とあえて言った理由は、高齢者は直接声が聴ける電話を好む傾向があるからです。
メールやLINEで親に連絡しても反応がないのに、電話だとすぐに反応する高齢者が多いのもそのためです。
電話で会話をすると、声音や話し方から親の現在の状態や今何に困っているかなどのことがわかるので、遠くに住んでいても詐欺対策を講じやすくなります。
多忙な現役世代は、高齢の親と直接話す時間がなかなか作れないでしょう。
しかし、子どもが親の衰えに気付かないまま親が特殊詐欺などの被害を受ければ、その被害は自分の生活にも大きな悪影響を及ぼしかねません。
そのような事態を未然に防ぐためにも、子どもが親の様子をこまめに確認しながら早めに特殊詐欺などの対応を行いましょう。
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